久々に小説書いてみた
今回は長めだから気をつけて。
題名をつけるとしたら。
「出会わなければよかった2人」
あるところに男の子がいました。
その男の子は活発な方でもなく
静かな方でもなく。
ごくごく普通の男の子だった。
でもある日突然。
男の子は情緒不安定になった。
理由はただ1つ。
「恋人ができた」
ただそれだけのこと。
男の子は恋人がいないと
生きていけないくらい依存していた。
恋人と話せた時は
すごく活発で生き生きしていた。
でも。
恋人と話せなかった時は
自傷行為を繰り返した。
まずは腕を切った。
次に足を切った。
ついには顔も切った。
最後には首を切った。
ダメだと言われても
無意識に動いてしまう手を
男の子は
止めることが出来なかった。
止められたのはただ1人。
「恋人」
でも恋人は自傷行為を
止めることはしなかった。
いや。出来なかったんだ。
恋人も男の子に内緒で
自傷行為を繰り返していたから。
無意識に動いてしまう手。
切った時の感覚。
追い詰められて逃げ場がないこと。
そしてなによりの依存性を。
全てわかっていた。
だから止められなかった。
止められると分かれば
もっと切ってしまうから。
恋人も最初から
止めなかった訳では無い。
最初は止めていた。
どんどん壊れていく男の子を
見ていられなくて止めた。
でも。止めることが悪影響だと知り
止めることを辞めてしまった。
男の子はなぜやめなかったのか。
愛しい恋人に止められたのに。
なぜ。辞めることが出来なかったのか。
それは…。
自傷行為をすれば
恋人が必ず構ってくれるから。
たくさん心配をしてくれるから。
優しく寄り添ってくれるから。
男の子は恋人の温もりを
とても必要としていた。
でも そんなことに気づかない恋人。
止めることがいけないと解釈し
男の子をとめなくなってしまった。
そして。無力な自分を責めた。
責めて。責めて。責め続けた。
次第に2人の間には
隠し事が増えていった。
男の子は
自傷行為を繰り返しているのに
「もう自傷行為はやめたよ
君のおかげだよ。ありがとう」
そう言った。
毎日恋人が泣いてることに
気がついてしまったから。
嘘をついた。
恋人を楽にしてあげようと
自分の気持ちに蓋をした。
恋人の前では
素を見せられなくなった。
恋人は
もう好きがわからなかった。
なにが好きという感情なのか。
なにが大切なのか。
どうなれば 恋人同士 なのか。
なにもかもわからなかった。
でも。恋人は
「大好きだよ」
男の子に言い続けた。
言い続ければ
自分の気持ちがわかるかも
という望みをかけて。
男の子も。恋人も。
お互いに素を見せなくなった。
偽りばかりを見せるようになった。
2人は。お互いがついてる嘘に
全く気づくことが出来ない。
なぜなら。
もう。
“相手のことが
好きなのかわからないから”
相手のことを考えてしまうあまり
どんどん空回りしてしまう。
そんな2人の歯車は
触れることは出来ても
それ以上進むことはなかった。
そんな日々が続いた
ある日のこと。
恋人は大きな決断を決めた。
〝男の子と距離を置くこと〟
恋人は男の子が
良くない方向へ進んでいることに
気がついたから。
そして。恋人自身は
この関係に違和感を覚えたから。
距離を置けば本当の気持ちが
わかるのだと信じて。
距離を置く期間は3日ほど。
その間は話さない…という約束で。
2日ほど過ぎた後
恋人の元へ連絡が来た。
送り主はもちろん男の子から。
「君がいないと無理。」
その時 恋人に
2つの気持ちが生まれた。
1つ目。自分がいないと男の子は
この先 生きていけないんだ
自分はこの子の傍に
いなくちゃいけないんだ。
という気持ち
もう1つは。
例え限界が来たとしても
2人で決めた約束は
絶対に守って欲しかった。
この人といて
この先どうなるのだろう。
という不安を表す気持ち。
恋人はもっとわからなくなった
これは本当にいい関係なのか。
お互いが悪い方向へと続く関係は
本当にいい関係なのかと。
ついに恋人は気づいてしまった。
恋人は男の子のことは
もう既に好きではなかった。
自分がいないといけないという
“使命感 ”
約束してしまったことへの
“後悔 ”
そんなことから逃げ回り
今まで付き合っていたんだと。
やっと自覚することが出来た。
恋人は気持ちを男の子に伝えた。
男の子は嫌だと言った。
君とは別れたくないと。
まだ付き合っていたいと。
悪いところ直すから
俺から離れていかないでくれと。
でも恋人の硬い決意はゆらがない
〝男の子とは別れる〟
しばらくしてから男の子は
もう止めることはしなかった。
2人は別れることを決めた。
その代わり
お互いに約束を交わした
〝2人とも絶対に幸せになる〟
別れてから男の子の
自傷行為はブレーキが効かなかった
もう止める人はない。
心の支えになる人もいない。
相談できる人もいない。
取り憑かれたように切り続けた。
ついに心の病に
かかってしまった。
恋人はというと
やはり自分を責めていた。
責めて責めて責め続けていた。
「男の子の自傷行為は自分のせい」
「男の子が変わったのは自分のせい」
[全て自分のせいなんだ]
2人は付き合っていても
別れてしまってからも
悪い方向へと進んでしまった
2人は出会ってはいけなかった
2人は付き合ってはいけなかった
お互いの存在を
引きずり続けてはいけなかった
男の子には
自傷行為を
少しずつ減らして欲しい
新しいパートナーを
見つけて欲しい
恋人には
心を許せる人を
見つけてほしい
ちゃんと弱音を
吐ける存在を。
付き合う上で必要なことは
やはり
[お互いを信頼し合うこと]
[遠慮しすぎてしまわないこと]
[やめてしいことは
はっきり言えること]
『2人には全て足りていなかった』
その後2人は
お互い違うパートナーを見つけ
その人のことをたくさん愛し
その人からたくさん愛され
当たり前となった日々を
楽しく。時には苦しく
力強く過ごしています。
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ど、どうかな…
久々だから色々やばいかも
出来れば…感想とかほしいな
って言ってみる( '-' )