秘密さん・2022-09-20
2:47a.m.
桃色の暁光
「なんでも相談してよ」って
「死にたい」の言葉には
取り合ってくれないんでしょ。
傷付けられた方が無理して笑って、
なんで傷付けた方が
言ったことも忘れたような顔で
笑ってるの。
僕はきっと
「生きてていいよ」じゃなくて
「生きてほしい」って
言われたかったんだろうな。
死ぬことも
生きることも
許されないのにね。
深夜2時47分に交わした
「おはよう」は
僕らが最初で最後の
共同作業を始める挨拶だった。
「幸せになってね」じゃなくて
「僕が幸せにしたかった」
これじゃだめですか。
思い出だって、
思い出さないと消えてしまうから。
涙に色があったなら
人はもっと優しくなれる。
死なせてくれない人がいるっていうのは、
もしかしたらすごく残酷で、
でもそれ以上に
幸せなことなのかもしれない。