(フウマ)風磨・1日前
日記(フウマ)
私の母さん
母さんの過去
今日はあまり気分は良くない。
だからこそ、母さんの過去の話をしようと思う。
人の過去を話すのはよくないが、
ここでだけ話します。
現実では母さんの過去の話しは
父さんにしか話してません。
話すもんでもないし、
母さんが嫌がるだろうから。
母さんの怪我の話からします。
私の母さんは、左脇から腕にかけて
火傷の痕があります。
これは母さんが中学生の頃、
やかんをガスストーブで温めてました。
上にやかんを置ける形になってます。
やかんを手に取ろうとした時、
取っ手ではなく、なぜか金属部分に触れてしまい、
それで過って自身の身体に熱湯がかかり、
火傷を負うようになってしまった。
この頃から母さんは家事に追われてました。
焦っていたのかもしれませんね…。
それで火傷を………。
母さんは病院には行かずに
火傷の箇所を水で冷やしただでした。
私は母さんの火傷の痕を見ても
可哀想だとは思わなかった。
なぜか「怒り」が沸いてきました。
母さんにではなく、
「火傷をした理由」に対して。
その時の母さんは中学生でしたが、
もう母は他界して亡くなってしまっています。
(母さんの「母親」の事を「母」と呼びます。
私の母さんは、そのまま「母さん」。
ややこしいので呼称を分けます)
そして、母さんの母は、お風呂場で
脳梗塞になり亡くなりました。
母は、身体の弱い方でした。
冬場でも寒い外で家事をしたりしていました。
その気温の温度差で脳梗塞になり倒れて
1時間以上経過してから母は病院に運ばれ、
そして…息をひきとる形になってしまった……。
と、母さんから教えて貰いました。
母さんの家族は6人暮らし。
母、父、長男、次男、長女、
そして末っ子の母さん。
今、生きているのは、長女の姉さんだけ。
母さんは中学生の頃に母を亡くしたので
そこからは自ずと母さんが
家事をやることになりました。
家事をやらなかったりすると
理不尽に父に怒られたそうです。
だから母さんは、家出をしてしばらく
帰らなかったこともあったそうです。
「本当はやりたくなかった。
もっと自分の時間が欲しかった…」と
母さんは言ってました。
そして母さんの父は、
怒るとちゃぶ台をひっくり返して
母の作った料理などを
ぐちゃぐちゃにもするような人でした。
ただ、お酒が入ることにより、そうなるみたいです。
母さんはそれを見るたびに、
「凄く怖かった」と。
だから、とばっちりが来ないように
部屋に避難したそうでした。
父は手もあげる人で、
母にも暴力を与えてもいました。
父はきっと好き嫌いが
はっきりしてる人なのだと思いました。
そんな感じで色々と
苦労が絶えなかったみたいです。
母さんの火傷の痕を見て、
学生の頃、からかわれたりもしたそうです。
母の葬式の時も、陰口を囁かれたり
「お母さんを早くになくしたら
家出したんやろな。可哀想」と……。
だから私は母さんの火傷の事や
過去の事を現実では絶対に言わないのです。
母さんの事も知って欲しいなと思い話しました。
長くなりましたが、お話は以上です。
ここまで読んでくださり、
ありがとうございました!