#泉

取り戻した、愛と優しさ



今朝

カナリアのお医者さまから

お電話がありました


私は、良くない方を考えてしまい

おそるおそる

受話器を取りました


もしもし……


先生の声は

いつも通りに優しく

そして、明るいものでした


カナリアの容態が

持ち直し良い方向に

向かっていると、いうものでした


ホントですか？！

嬉しいです

これから、すぐに行きます

と、いう言葉は

涙で乱れてしまい

しっかり、言えませんでした


私の大切なカナリア、良かった





☆……………………………………☆






私は胸に抱きしめます

大切なカナリアを


私は、見失いかけた光を

取り戻しました



カナリアは

私の純心

私の愛する心

私の幼心

私の真心

そして、優しさ


私の愛は、溢れて

渇れることのない泉

どんなものをも

包み込みます


そして、また

いつでも

私の場合

愛も、恋も

ひたすらに、ただ、ひたすらに

まっすぐな、一筋の光


遮るものを

透過してしまうほどの


でも

それが

幸せなことか

不幸せなことかは

わからないのですよ

私自身にも





フランソワ





*

私はひとりで

秘密の森の泉に来ました

とても小さな泉で

清らかな水が

そこかしこの底の砂を踊らせて

湧き出ています


聞こえるのは

木々の枝を渡る風の音と

山鳥たちのさえずりだけ


私は、水に、手を浸し

顔を冷やしました


そして

いつもは、しないことなのですが

泉の縁に座って

素足を水に入れていました


草の匂い

座って、手の届くところに咲いている

小さな花たちの、可愛らしさ


呼吸を、整え、整え


私の心は

清浄へと、導かれてゆきます


耳を澄ませると

本当ににぎやかな程の

山鳥たちの声

ふふふ、何を話しているのかしら？


回りを見渡していると…

あっ！りすが走ったわ！

あらら、どこへ行ったのかしら？



静かなわずかばかりの

ひとりの夢の時間を過ごし


フランソワーズは

元の優しいフランソワーズに戻り

秘密の泉を

そっと、後にしたのでした






フランソワ




*

もし

生まれ変われる泉があるなら

私は潜る

もし～IF..........

そんな事はあるわけなく

生きるのみ

『泉』

小さな小さな泉

木々に囲まれ

ひっそりたたずむ

ふつふつと湧き出す

　　 溢れる

水面がキラキラ輝く

　　 透き通る

　　 深く深い

吸い込まれそうな泉

またひとつ想い溢れて

poem『自分を戒める必要ないよ』


たった一言でいい
いつかの自分に
よく頑張ったねと
褒めてあげて
そして自分を許してあげて

eterna

好きで何が悪いの？

ただのちょっかいが

1番やだなんだよ。

サークルでキャンプに来た時の話。
10数人という大きい人数だったため、テントを5張りほど用意した。
着いたのは昼前だったため、ほぼみんなご飯を済ませていた。
夕飯まで時間があるから、と、3グループに分かれて辺りを散策することにした。
そして僕は、その輪の中から元々外されていた、お荷物係みたいなものだった。
だから一人で散策した。
このキャンプ場は僕の行きつけであり、この辺りも散策し慣れている。
近くに泉があったはずだと、一人で向かった。
荒れた小道を通り抜け、目の前に見えたのは、秘密の泉だった。

「わぁぁぁ！」

ふと口から、キレイ、と言葉が出るほどに、神秘的だった。
青く染る水覗き込み、自分の顔を水面に移す。
根暗な僕の顔が、どこかいつもより明るく見える気がした。

「泉って凄いんだなぁ」

と呟いた言葉は、泉に吸い込まれて行った。
友達から電話がかかってきて、すぐその時間は消えたが、思い出にも記憶にも残った写真だ。

心の泉には悲し涙より嬉し涙を
透き通った涙が一雫
静かに波打つ
君の涙が濁らないよう、僕が幸せにしてあげる
だからもう泣かないで
そんな悲しい顔をしないで
さぁ、笑って
街の真ん中で踊り明かそう
夜の街を走り回ろう
思いっきり叫んで、疲れるまで笑って、
思いっきり寝よう
朝になったら朝日を浴びて散歩にでも行こう
君が安心して歩けるように
君が優しいままでいられるように
君が心の泉を枯らしてしまわぬように
僕が救うから
どんなに闇に飲まれても僕が手を引くから
君を守るから