はじめる

#温泉旅行

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全23作品・

【単発キュンシリーズ②】


お風呂上がり・タクヤ&美里




車内では、ドSの甘王子に


ときめかされっぱなし。



私はこの温泉旅行に


一抹の不安を抱きながら



やっと宿につく。



ロビーに置かれた卓球台。


まだ荷物も置いていないのに


タクヤはやる気満々で


番頭さんから


ラケットとピンポンを借りてきた。



定番、卓球で汗を流す。



でも、勝てるわけがないじゃない。



徒競走は万年ビリッケツ。


生理痛が…なんて言って


体育はズル休みばかり。


球技大会では何故か


ソフトボールの上に乗っかって


しりもちをついたくらいの


運動音痴なんだから。



「弱っ、勝負にもなんねーじゃん」


「わ、悪うございましたねっ」


「俺の上で、あんだけ動けるくせに」


「う、うるさいよ!?少し黙って!」



ちょいちょい


タクヤは工口オヤジと化す。


私は人に聞かれるんじゃないかと


冷や冷やしながら


タクヤの背を叩いた。








卓球でかいた汗を流そうと


私たちは大浴場にやってきた。



「あがったらそこで待ってるね」


お風呂上がりの待ち合わせ


実はちょっと、憧れだったりする。



「俺の方が絶対早い」


タクヤはため息をついた。




「じゃあ、待っててね」


「…上のゲーセンで遊んでるわ」


「え!?」


「時間の無駄じゃね?」


「お風呂上がりの待ち合わせって恋人の温泉旅行の醍醐味じゃない!?」


「暇なのは嫌なんだけど」



本気で嫌そう。


駄々っ子タクヤだ。


こうなると私の彼氏様は


テコでも動かない。



「わかりました、ゲーセンでいいです」


「嫌そうだな、すんげえ棒読み」


「多少の棒読みは勘弁してください、楽しみにしてたんですお風呂上がりの待ち合わせ」


「そりゃ残念でした♪」



嫌がってるのを見て楽しめる


それがドS王子、タクヤ。



もう、これはどうしようもない。



私は気分を切り替えて


大浴場を堪能した。


広いお風呂


湯船の中で肌を触ると


つるつるとつやめく。



5つくらい若返った気分だ。


自然と繋がったような露天風呂。


小鳥がきれいな歌声で鳴く。


木々は風に揺れていた。


心地のいい風が


熱くなった肌を冷ましてくれる。





「んーーー、開放的!」



都会の喧騒から逃れて


大自然と触れ合う。


こんなぜいたくってない。



温泉をゆっくり堪能して


タクヤの前に出ても


恥ずかしくないように


スタイリングとメイクも


バッチリ済ませた。



ふと時計を見ると


タクヤと分かれてから


早一時間を超えていた。



「やっば、絶対怒ってる!」



いくらゲーセンで


暇を潰しているとはいえ


宿のゲームセンターは小さい。


タクヤの事だ。



すぐに飽きて、ご立腹。


急いで暖簾をあげると


タクヤの黒髪が


待ち合わせベンチの上から


ぴょこんと飛び出てる。





待っててくれたんだ…。




それだけの事なのに


嬉しくて心臓が、跳ねた。



「お、お待たせぇー…」


私は様子を窺うように


タクヤの前方へと回り込む。




「遅いっ、お前何してんの、完全に湯冷めした」


と、言いつつ、


タクヤの顔は怒っていなかった。




「えへへ」


「何笑ってんだよ」


「へへ、ごめんー」


上機嫌で謝る私に


タクヤはベンチから立ち上がる。



「なんでそんなに嬉しそうなんだよ」


「待っててくれたから」


「……運転で疲れてゲーセンまで行きたくなくなったんだよ」


少し濡れ残った髪をかきあげて


バツが悪そうにそうつぶやく。


普段とは形勢が逆転みたい。



「んーそっかそっかー♪」


ちょっとした優越感にひたる私に



「お前、すんげえ単純だよな…」


タクヤは呆れたように息をつく。




「そう?」


「今までよく生きてこれたなと思うよ」


「ひどー」


今はどんなに


酷いこと言われても


気にしない。


だって気まま勝手な俺様タクヤが


1時間も、ベンチで待っててくれた。



他の誰でもない



私の事を待っててくれた。



上機嫌でスキップを踏む私を


しばらく見つめながら


歩いていたタクヤが



「ほら」


今度はそう言って手を差し出す。



「え?」


背の高いタクヤを見上げれば


少し、顔が赤いみたい。



「え、何?」


「わかんねえのかよ鈍感」


「はて?」


「はて、じゃねえだろ、手!」



タクヤは苛立ちを装って


足早に私の手のひらをさらっていく。



くん、と引っ張られるその力が愛しい。




「お前、単純だからな。こういうのが好きなんだろ」



優しくすることに


慣れてないもんね。



耳まで真っ赤。



意外にも可愛い一面を


見せてくれたタクヤに私は



「うん、大好き」


小さくそうつぶやいて笑った。

ひとひら☘☽・2020-02-22
幸介
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【単発キュンシリーズ③】



マッサージ・タクヤ&美里シリーズ



「え!?ひとつも枠あいてないんですか?」


「申し訳御座いません、先程のご予約で全て埋まってしまいまして…」


「そんなぁ…っ」


私は落胆の色を隠せず


肩を落としてロビーのソファに


ふらふらと腰を落とした。





『……運転で疲れて、ゲーセンまで行きたくなくなったんだよ』


そう言っていた彼、タクヤに


宿のマッサージサービスを


予約しようと思っていたのに


一足遅かったみたい…。


「あーーーーあーーーー、最悪だぁ」


頭を抱えた私に

頭上から声が降りかかる。



「大声で何をやってんだよ、恥ずかしいヤツ」


言わずもがなそれは


呆れ顔のタクヤだった。



「何が最悪なわけ?」


「あのねー、マッサージだめだった」


「マッサージ?」


泣き出しそうな顔で告げると


タクヤは私の隣に腰をおろして


手の甲に顎をつく。



「実はー…サプライズでタクヤにマッサージ師をプレゼントしようと思ってましてぇー…でも」


「でも?」


「予約でいっぱいだった…ごめんタクヤ」



マッサージの予約が取れなかったのは


きっと大浴場から部屋に戻ってから


一眠りしちゃったからだ。



痛恨のミス…。


いつもこう。


いつも肝心なところで失敗しちゃう。



でも、タクヤの顔を見ると


あれ?なんだかニヤニヤしてる。



「あのぅー…」


「そうか、マッサージか」


「ん?」


「お前がしろ」


「ん!?」


「マ・ッ・サ・ー・ジ」


1文字1文字、区切る言い方に


策士タクヤの企みを感じるも


こんなに遠くまで


運転してくれたタクヤに


何かしてあげたくて、


私は、快諾したのだった。




ご飯を食べて


部屋に戻ると既に布団が二つ


ピッタリと並んで敷いてある…。



これから二人で交わす秘め事を


見せつけられているようで


なんだか、なまめかしくて


私は胸の高鳴りを感じた。



タクヤはと言えば


布団なんて華麗にスルーして


窓辺にある冷蔵庫から


ミネラルウォーターを取り出した。



この状況にときめかないなんて


女慣れしているのか


それとも私に魅力がないのか。


そんなこと考えていたら


ほんのちょっと落ち込んだ。



せっかくの楽しい旅行が


台無しになっちゃう。



私は気を取り直して



「はい、タクヤ、早く横になって!」


布団の側に膝をついてタクヤに告げた。


ちょうど飲み干したペットボトルを


くずかごに放り投げる。


後ろ向きに投げたそれは


当然のごとく、くずかごを反れた。



「あっ!タクヤ、ペットボトル!」


「あとでやるよ」


「絶対、嘘っ!」


「まあ、あとで片せばいいじゃん、お前が。」


「自分でやんない気だぁー…暴君ー…」


「すげえ褒め言葉じゃん?…それより」


タクヤは不敵に笑みながら


布団へと歩み寄ると


あっという間にうつ伏せた。



「さぁー、どうぞ」


枕に押し付けた顔。


くぐもった声がセクシーだ。



「じゃ、じゃあ失礼しまー…す」


いつもは偉そうなドS王子。


そのタクヤが私の前で


こんなにも無防備だ。


「あー…そこ、いいねぇ。もうちょい強く」


タクヤの背中を押しながら


無防備に声を上げる彼が


可愛くって仕方ない。



10分ほど


そうしていただろうか。


タクヤが声をあげる。


「美里、もういいよ、ありがとう」


「え、もう?」


「今度はお前の番♪」


「え!?私はいいよ!」


「美里、横になれ」


「や、やだっ」


「め・い・れ・い!」


「やだっ」


「ざーんねん。お前に拒否権はねえんだなぁー」



無防備だった可愛い彼は何処へやら


いつの間にかドS王子に逆戻り。


私を軽々抱えると


ポフンと音をさせてタクヤは


私を布団の上へ優しく投げ出した。



「あ、あのぅー……」


「ん?」


「ま、マッサージはうつ伏せですよね?」


恐る恐る聞けばタクヤは


舌なめずり。


「いやぁ?仰向けでいいぞ」


「な、何をする気で!?」


「マッサージごっこだろ?」


そう言って、タクヤは


おもむろに私の唇を塞いだ。


塞ぎながら


掛け布団を引っ張り


私の側へぴったりと添い寝る。



「あ、の…っ、これマッサージ…?」


唇の隙間から細く息を吐いた。


「…気持ちよくねえの?」


そう聞かれれば


気持ちよくないなんて


言えるわけが無い。


「きもち、い」


「なら、マッサージじゃん」


「…うん」


ときめきがやまない。


タクヤは


執ように私の唇を吸い上げる。


私はタクヤの責めに乗じて


耐えることで精一杯だった。




「美里……好きだ」



珍しくそんな言葉を


耳元にささやくのは


やっぱり


温泉旅館の雰囲気のおかげだろう。



「私も、好き…大好き」


ほら、私だって


素直になれる。



きっと明日は寝不足。



それでも笑顔で


おはようが出来るなら


幸せだね。



--------------------

単発キュンシリーズとか


言っておきながら


いつもの感じに(*´ω`*)笑




この二人はよく動いてくれるので


また書くかもしれません。



本格的には書いていないので


一人称の、結構


隙ありすぎの文章ですが


お付き合い頂いた方


ありがとうございました♪


次はヨイヤミCase2投稿予定です


(●´ω`●)


幸介

ひとひら☘☽・2020-02-22
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初めて旦那と旅行へ行った日

夜、貸し切り風呂へ
タオルぐるぐる巻き
先に入る私
旦那が入ってくると手を振る私

初めて見る異性の裸体…
大きく、逞しく、筋肉質なその身体に
滴るお風呂のお湯…

初めて見る体に感想を求める旦那
なんて答えればいいのか分からないよ

巻いたタオルに力が入る
見せれない。
こんな色気もないガキンチョな身体が
恥ずかしくてたまらない

少し強引にタオルをはだけさせる旦那…
抱っこされたまま、ドキドキが止まらない。

「キレイだよ」

そう言った旦那

初めてだから。。。
夜も身体を重ねるとかもしない
旦那も求めない。

寝れずにいた旦那は
何とか私に触れよう抱き寄せようと必死に
頑張っていたそうです

隣に眠る私の寝顔をただ見つめていた
薄暗い部屋
その気配に狸寝入りの私笑
私も緊張で寝れない

翌朝、
着替えを済ませて荷造り
部屋を出る前に旦那が抱き寄せ一言

「また来よう。
今度は結婚して子供と一緒に…」

私は頷き、答える。

その1年半後に妊娠判明、デキ婚
夫婦になって親になる

あ、もちろん、この旅館は来ましたよ笑
長男連れてね。
有言実行の旦那
結婚前提の本気の1発勝負の恋愛でした
無駄な恋愛数こなしには興味無い
未来が将来が見込めない恋愛などする意味なしと
私は考えているので。

懐かしいな。

🐻ルルロロちゃん🐻・2019-04-05
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竈門 禰豆子💗・2021-12-04
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弥菜子 笑顔になる。みかん🍊(一言みて❗)・2018-07-03
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イチャイチャしたいよ。

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三重
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デート
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あなたと行く温泉旅行💕

しかも お泊りでꉂ(˃̤▿˂̤*ૢ)ずっと一緒 LOVE♥️

✯*・ふうか*・☪︎·̩͙・2020-10-12
お泊り
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大好き

温泉旅行の話し どうなったのかな笑

あれからまだ話してないや笑

✯*・ふうか*・☪︎·̩͙・2021-04-04
温泉旅行

君と初めて旅行に行った

温泉旅行だった!

私たち温泉が好きだから行きたいねーって言ってたから行けて良かった!

本当は他の県に行きたかったけど、今は我慢だねってなった。

(*´ω`*)・2021-03-25
初旅行
温泉旅行

7-30 31日あなたとの温泉旅行決定💕

嬉しすぎる🤍

✯*・ふうか*・☪︎·̩͙・2021-07-06
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