短編小説
「湖の中で君は」
ジーンジーン
『あっつーい!!』
今日は真夏日らしい
暑すぎて溶けそう…
「なぁなぁ」
『ん?』
ピト
『つめたぁい』
「あははクスクス」
『もぉー!!』
『遥人ぉ!!!』
『許さないからね!』
「げっ…逃げろ~!」
幼馴染の遥人。
いつもちょっかい掛けてくるしムカつく…
ガチャ
「おっじゃましまーす」
『どうぞー』
「なんだよ笑」
『なんも無いよ笑』
『ねね、アイス食べる?』
「ん、食べるー!」
「何味があるん?」
『えっとね…』
「あ、チョコミント食べれんでな笑」
『分かってますって笑』
ムカつくけど毎日ちょっぉぉぉぉと楽しいです
遥人)可愛くねーな
うるさいっ!!
「今度の日曜海行かね?」
『海?!?!』
「行く?」
『行くに決まってんじゃん!』
「よしっ決まりな」
「じゃあ時間は10時くらい」
『リョーカイです』
『あっ!!水着新しいの買おっかなぁ』
「ふーん」
『何?』
「いっやー。紗夜には水着なんてスク水で十分だろ?笑」クス
『はぁ?!?!』
『何言ってんの?』
「紗夜のぺったんこを見たくないなーって笑」
『ん?私がぺったんこぉ?』
「や、その、あの」
『んふふ、覚悟しとけよー?遥人』
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁ」
遥人ってば本当に酷いよね…
もう紗夜ちゃん泣いちゃう( ;⌄; )
海楽しみ~
ぺったんこは違うけどね
だってさやはぁスーパーカップだ・か・ら☆テヘ
ザァァ
「わぁぁぁ!」
『おぉぉぉぉ!』
『「すっごぉい!!!」』
『でも…』
『暑ぅぅぅいよぉぉぉ』
『遥人もそう思うよねっ…て!!!』
『なぁにナンパしてんのよ💢』
「可愛い声してるねぇ…キミィ?!」
『あらぁありがとうウフ』
「紗夜…?」
『そうだよ~可愛い声の紗夜だよ~ニッコォ』
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁ」
ホンジツフタタビノヒメイダヨ
『ビーチボールしようよ~』
「う、うううん」
『おるぁぁぁ』バンッ
『とりゃぁぁぁ』バンッ
『現役バレー部舐めんなよぉぉ!!!』
「ぶへっっ」
ガンメンニストライクダヨッ
『はぁぁ!スッキリしたっ』
「ごめんなさい」
「反省して…」
「ませn『反省してるよねー!!!!!!』
「してます…グググ」
本当に遥人は馬鹿だなぁクス
マァ?遥人と海に来れて嬉しいけど…さ
実は遥人に片思い中…///
でも幼馴染の感じが好きだから
あんまり壊したくないんだよね…
『よしっ』
『いっぱい泳いだし帰りますか!』
「まだ泳ぎたい~」
『ダーメ』
「……」
『返事は?』
「はい…」
『よろしいっエッヘン』
「ていうかさ~海深すぎじゃね笑」
『いや、遥人がちっさいんじゃない?笑』
「は?お前と20センチ以上違うんですけど?」
『んー身長って何?美味しいの?』キョトン
「おいっ!笑」
遥人=178
紗夜=152
・・・・・・
『参りました…』
「へっへっへっ」
『もう!まだ成長期が来てないのっ!』
「俺もまだ成長期が来てないのっ!」
『遥人はとっくに来てるでしょ笑』
「まだ来てないわ笑」
『あはははは』
「はっはっはっけけけけけけ」
『遥人笑い方やばすぎでしょ笑』
「だろっ」ドヤ
ドン
わっ
『遥人!!』
「紗夜!!」
バシャーンと音を立てて落ちたのは
私を庇った”遥人”だった…
その時遥人は大声で言った
「紗夜!!好きだよ!!今までありがとう!」
「これからは俺の代わりに生きろよ!!!」ニコッ
『え…』
『ねぇ!!』
『諦めないでよ!!』
『なんで笑えるの?』
『私だって好きだし…せっかく両思いだってわかったのに』
『神様私はどうすればいいんですか…?』
『もう私も海に飛び込みたいよ…』
「ダメだ!紗夜。」
「俺の分まで生きろ。絶対に」
そう遥人が囁いた気がした
それから私は前と変わらず元気に過ごしてるよ
あれから後悔は無かった
酷いって思われるかもしれないけど
遥人が救ってくれたこの命ありがとうって思った
ずっと大切にしようと思った
END
《後書き》
読んでくださった方出来れば感想お願いします
本当は先生と生徒の恋だったのですが
少し難しかったのでこちらの短編小説を読んでいただけたらなと思います
作者からのメッセージ
大切な人の死だからこそ
自分が助けられたからこそ
分かる命の大切さ。
それをまた見直さなくてはなと実感しました。
皆さんもキャラ達を家族や大切な人を思い浮かべながら、
大切な人に置き換えながら
読んで頂くとなにか感じるものがあると思います。
結華