秘密さん・2018-04-21
生まれ変わっても君を愛す
永遠なんてない
この世界で
私は貴方と
奇跡みたいな恋をしました...。
自由のない
真っ白な世界で
私は今日も
何処までも続く
青空を眺めていた。
真っ青な空に
映える白色の鳥は
まるで、
この世界は
希望で満ちているとでも
言いたげに。
空を自由に翔んでいる。
心の汚れた私は
それを
美しいとは思えなくなっていた。
私は此処にいるのに
自由なんてない
この世界に
今日も閉じ込められているのに。
どうしてあなたは
そんなにも
楽しそうに
空に羽ばたいているの?
と。
そんなことを思う私が
私は嫌いだった。
いつからだろう
美しいものが
素直に美しいと思えなくなったのは。
きっとあの日から。
私から自由を奪った
あの日から。
きっともう
なにも感じることが
出来ないまま
私は消えていくのだろうと思ってた。
貴方と出会う、
前までは。
すべてに絶望して
すべてを諦めていた私に
あなたはもう一度
生きたいと
もっと貴方と
この世界で
生きていきたいと
そう思わせてくれた。
あの日から。
私は
この世界に
永遠はないんだと
知った。
それでも
信じてみたかった。
例えあり得なくても。
永遠はあるんだと
貴方と共に
生きていけると
信じたかった。
それでも
現実は
冷たく残酷で。
まるで私に
この世界に永遠なんてない
無いんだと
知らしめてくるみたいに。
冷たいそれは
私だけじゃなくて
貴方をも
苦しめた。
不安で二人
おしつぶれそうなときは
まるで
お互いの存在を
確かめるように
抱き合った。
それでも消えることのない
不安は
日に日に
大きくなっていった。
貴方を独り
残してしまう
大きな不安は
貴方には絶対に
知られてはいけなくて。
だって貴方は
誰よりも
私よりも。
信じてくれていたから。
この世界に
永遠はあるんだと。
貴方は最後まで
諦めるなと
言ってくれていたから。
だから
知られるわけにはいかない。
まるでもう
私は生きられないと
いっているようなものだから。
ただでさえ
悲しませているのに
もうこれ以上
貴方を悲しませるのは
苦しませるのは
嫌だから。
私も
また信じようと思ったの。
だって貴方は
誰よりも
信じてくれているのに
私が諦めたらダメ
だもんね。
もう余計なことは考えない。
貴方と
“今”だけを信じて
貴方と生きることだけを
考えるから。
そこからは
楽しかったね。
一日だけもらえた
外出許可の本当の理由
私、本当は気づいていたの。
でも信じたくなかった
ただの考えすぎだと
思いたくて。
もうそれ以上は
考えなかった。
貴方との久しぶりの
デートに。
ドキドキして
また生きたいと思ってしまった。
私のせいで
貴方の大好きな
ジェットコースター
乗れなかったのに。
貴方は
『お前といるだけで俺は楽しいから』
って。
あの言葉
すごい嬉しかったよ。
最後に乗った
観覧車。
私が
『ねぇ、よくさ。観覧車の頂上で
キスすると永遠に結ばれるって
言うけど本当なのかな?』
っていったら
貴方は興味無さげに
『そんなのデマだよ』
っていったくせに
頂上での
突然のキス、
すごいビックリした。
でもやっぱり
一番ビックリしたのは
頂上で
『俺がお前にもう一度
永遠を信じさせて見せるから
だから俺と一緒に
生きてくれませんか?』
その言葉で
私のなかの不安も
全部全部
吹き飛んだよ。
もっともっと
生きていたいって
そう思って
しまったんだよ。
もうなにも怖くない。
きっと
貴方がいてくれたら
貴方が信じてくれている
限り
私は
消えないって
貴方にそう誓ったのに。
神様は残酷だね。
デートの次の日。
私はとうとう
起き上がることが
できなくなっちゃった。
私の前では
いつも笑顔だったけど。
私知ってたんだよ?
私が寝てるとき
貴方がいつも泣いてること。
『いなくならないでくれ』
って
泣き叫んでること。
起きてたのに
いなくならないよって
そう言って
安心させて
あげられたはずなのに
私は言えなかった。
なにもいってあげることができなかった。
そもそも
こんなに愛し合う前に
貴方を
突き放すことだってできたのに。
そうすることができなかった
弱い私は
貴方が側にいないことが
自分が死ぬことより
怖かったの。
貴方にばかり辛い思いをさせてごめんね。
我が儘ばかりごめんね。
泣かせてばかりでごめんね。
不安にさせてごめんね。
弱くてごめんね。
独りにさせてごめんね。
約束、守れなくてごめんね。
いっぱいいっぱい、ごめんね。
もし生まれ変わって
貴方に出会ったら
今度は絶対
独りになんか
させないから。
絶対独りで
泣かせないから。
また絶対
逢えるから。
だからその日までどうか、
-私を忘れないで-
愛しています...。
涙星
後悔先に立たず
最期まで片思いかもしれないけど
生まれ変わってもやっぱり片想いでも
君を愛したい 。
何度生まれ変わっても
必ず貴方をみつけて
また私は貴方に恋をするの。
貴方以上の人なんていない。
貴方は私の運命の人。
生まれ変わっても、
私は貴方から
離れないって決めたんだ。
死ぬ時も一緒だよ。
この"気持ち"を瓶に閉じ込めて永遠にしよう。