#白薔薇

肌を重ねながら涙を流し続けていると

”じゃあ、付き合おうか”

突然だった。私は耳を疑った。
涙でぐちゃぐちゃな私の顔を
優しく撫でながら

”俺さ､､､自信がなかったんだ。
麗空が俺以外にいい人見つけたら
そっちに行っちゃうんだろうなって。
ただでさえ浮気から始まった俺たちだから
本気で好きになるのが怖かった。”

”だから気持ちを試すじゃないけど
俺の好きなタイプとか話してみたり
わざと興味無い素振り見せてた。
だけど君あの時凄く衝撃受けてた
みたいだし、心配しててさ。
そしたら、この前会った時
すごく痩せて綺麗になっていて
一途に俺の事好きなんだなって”

｢だから、俺と付き合ってください｣

夏の薔薇だ。

綺麗な真っ白な色で、
その茨で僕の心臓を潰すんだ。

官能的すぎるその芳香に、僕は負けた。


夏の鬼灯だ。

醜い真っ青な光で、
その瞳で僕の心を盗むんだ。

背徳的すぎるその廻りは、僕を犯した。

3月15日。
それは突然やって来た。
深夜0時過ぎ。

人通りの少ない街並を
二人で歩きながら

”これでいいんだ”と
1人で泣きたいのを堪えてた。

諦めると決意した恋だった。
実らないことを覚悟して
時間さえあれば

通話繋げて
一緒にお酒飲んで
一緒にタバコ吸って
一緒に夜を明かしてた。

遊ぶ時も
一緒に歌ってお酒飲んでタバコ吸って
何度も肌を重ね合わせてた。

私達は永遠に交わらないと思ってた。
元々価値観が
似ているようで違いがあって
性格も似ているようで似てなくて。
でも歌に関しては面白いくらい
気が合う関係で。
体の相性も最高で。

そんな私達は
ホワイトデーに再び
お付き合いを始めました。

新しいスタート。

君の居ない現実世界


あの日頬骨を撫ぜた指から

未だ溢れていく想い


この僕の頼りない手で

白薔薇の蕾は

君を求めて揺れたまま

帰り道 。
貴方とバスを待っていた。

近くで移動式のお花屋さんが
薔薇を売っていた。

｢薔薇綺麗だなあ。。。｣

と 一言呟いた。貴方が

｢麗空は花好きなの？｣


なんて聞いてきたから
ゆっくり頷くと貴方が花屋の前まで
歩いていって
とある花を買って帰って来た。

｢付き合った記念日にあげる｣


4本の白薔薇だった。

”不滅の愛”
”私たちの愛を邪魔するものはない”
”死ぬまでこの愛は変わらない”

花言葉がふと頭によぎった。
ロマンチストだけれど
少し天然な貴方のことだから
そこまで深くは
考えていなかっただろうが
それでも。

君と付き合ったこの日を
私は一生忘れられない。

深夜すぎのホテルで
いつもの様に身体を重ねて
”好き”と言い合ってた。
心に閉じ込めておくつもりだった。

｢（本当に大好き）好きだよ｣
｢（離れたくないくらい）大好きだよ｣

｢…本当は付き合いたいくらい大好きだよ。｣

私はふと零してしまった。
言い始めたら止まらなかった。
涙を零しながら

本当は付き合いたいって
もっとそばにいたいって思ってて
だけれど君から話聞いてて
迷惑なのは分かってるから
あまり言えないけど
本当に君のことが大好きです。

そしてひたすら私は泣き続けていた。

綺麗な君にはきっと白薔薇が似合う

「純潔」「深い尊敬」

「私は貴方に相応しい」

胸に咲いた愛の花束

純白に染まる白薔薇は

君に贈る愛言葉

枯れない花束も

伸びる影に染まっていくの

小さな事に
些細な事に
気がつけてる
あなたを
感情の揺れを
見えてる
あなたを
ただただ
尊敬してます
あなたのような
清い人に
私もなりたい

貴女の優しさが

心に染みすぎて

俺さ

どんどん貴女のこと

好きになっちゃうよ

too young for love