❀愛雫❀*Ivy*❀零人❀・2018-12-17
私の王子様へ
嘘つきすぎたシンデレラ
オオカミに食べられたらしい
どうしようこのままじゃ私も
いつかは食べられちゃうわ
その前に助けに来てね?
君の明日に、私はいない。
でも明日の君に、私を残すよ。
好きだよ。
今日が終わって明日がきても
この先もずっと想っているから。
冷たい雨から君を守る
傘になりたかった。
暗い夜道を行く君の足元を照らす
月になりたかった。
震えて眠りにつく君を温める
毛布になりたかった。
夢を引きずる君に朝を告げる光になり
泣いて枯れた喉を潤す一杯の水になって。
そしていつか
君の明日に咲く花になりたかった。
たとえ私の世界が終わっても
君の明日に生きていけるなら
それは、とてもとても
幸せなことだと思ったんだ。
ガラスの靴は置いてくわ
だからね早く見つけてね
気長に待ってますから、
いつか必ず現れてくださいね?
私の王子様__
視界いっぱいに広がる薔薇の庭。
溢れ出す涙の理由なんてひとつだけ。
「王子様とお姫様だけの場所なんだよ」
月に一回私の前に立つ王子様。
小さい頃に差し伸べてくれた手。
誰より彼を愛しても
彼が花束を渡すのは私じゃない。
真紅の庭に似合わないリナリアの花束を
そっと入口に残した。