ハルユー・2024-08-29
秋茜
空が高い
伸ばしても伸ばしても
届かないキモチに
秋の足音
胸騒ぎが雲にちぎれて
頬を濡らす
日焼けのあとたどりながら
昨日までの幸せ
噛み締めている
泣いたことも
いつか笑えるのかな…
あなたを憎める
そんな日は来るのかな…
短い恋の季節(じかん)
駆け抜けた二人
そこにほんの少しだけ
真(ほんと)があったって
信じてもいい?
もうすぐ夕暮れにとけて
星になる
ひとりぼっち 秋茜
誘われるままに
黄昏の街
今ひとたびの恋心
短い季節(とき)を
泳ぎ疲れても
キミの優しい夢をみながら
来るはずのないあしたを思う
それでもいい
私の中のあなたはずっと
遠い未来(あした)に
手をのばす
茜空染めて
流れてゆく風を
愛おしげに見送るキミの
横顔を見ていた
あのサヨナラから
幾つの季節を過ぎても
消せない追憶
もどかしさと哀しさが
空の色に溶ける
あれも愛の色なんだ
儚さを抱きしめて
刻の風をおよぐ
とどまる事も許されないなら
せめて覚えていて
この空の色と
キミに寄り添った私を
夕暮れ
伸びる影
消えてゆく 消えてゆく
心の熱と共に
流れていたもの全てが
まるで時を止めたように
色を失い青ざめて
やがて闇で私をつつむのか
短さを儚さに変えたリアル
私は少しだけ眠ろう
目覚めた時に儚さは
永遠の純情にカタチを
変えているかもしれない