風鈴・2021-06-19
風鈴物語
秘めた恋心
君と出会って
心を奪われ
言葉を失い
仮面をつけた僕では
いられなくなってしまった
日記1
先生のお手伝いをした。
今日の授業は荷物が沢山あった。教卓の前で頼むのかと思ったら
先生が私の名前を呼んでくれて
「あー、なな、申し訳ないんだがこれ運ぶの手伝ってくれるか?」
私は先生が話し掛けて来るとは
少しも思っていなくって
ビックリして声裏返っちゃった
でも先生は笑ってくれたし
「驚かせてすまん!」って
謝ってくれた…
「先生は悪くないです!」
そう言った後に、私は先生に
気持ちを悟られたくなくて
「これ運べばいいんですよね!」と
先に荷物を持って足早に廊下に行くと
後ろから慌てて先生も出てきて
「場所分かんないで先に荷物だけ持って行くなよなー?w」
少し馬鹿にしてくるみたいな
カッコイイのに可愛い先生が
気になるんだ、目で追っちゃう
いつか、この気持ちだけは…
誰にも
知られないように
決して
開けないように
心の底に
鍵を落とした
私の好きな人
周りからとても人気で
その人を見るといつも誰かといる
恋に興味のない彼
この想いはそっと
自分の心にしまって、終わりを迎えるんだ
その終わりを待って、今日も私は恋をする
傷つけてしまいそうで
君の気持ちに
気づかないフリをしたんだ
貴方に想いを伝えたい
でも、貴方はきっと困ってしまうね
ならば、このままじっとしていよう
それだけが貴方の近くにいられる方法なんだ
またすれ違う
しょうがないか
貴方を必要する私と
他の人を必要とする君だもの
貴方に気づかれないよう
この心に気づかれぬように
貴方と過ごす
どうか貴方に気づかれるまで
夢を見させて?