# 涙の死神は足元に
# 笑う死神は枕元に
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生死の境には必ず死神がいる。
使用・解釈自由。
その前に。お時間ある人。
こんな話でもいかが。
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『死神』という話はご存知だろうか。
それは、落語の世界。
昔、あるところに金のない男がいた。
男は死神と出会い、死神は言う。
『医者になれ。』と。
長く病に伏す者には必ず死神がついている。
足元に死神がいる者はまだ間に合う。
呪文を唱えるとたちまち死神は去っていく。
枕元に死神がいる者は手遅れだ。
男の評判は鰻登り。男は金持ちになった。
男は欲を出した。
働くことをやめて贅沢三昧。
更には外に奥さん以外の女を作った。
だが、お金も底を尽きてくる。
男は医者を再開したが、客が来ない。
客が来ても死神は枕元。
金が足りない。
ある日、金持ちのお偉い客がやってきた。
患者の枕元には死神が。
『そこをなんとか。金は出しましょう。』
金に目が眩んだ男は閃いた。
その夜更けに男は策を成す。
死神はうたた寝をしていた。
布団の端を持って頭と足をひっくり返す。
その隙に呪文を唱えた。
枕元にいたはずが足元に移動してしまった
死神は、呪文を聞いて慌てて飛び去った。
男はたんまりとお礼の金を頂いた。
死神が現れた。
今にも燃え尽きそうな蝋燭を手に言う。
『お前の寿命はもうすぐ尽きる』と。
男は寿命を交換したようだ。
『知らなかったんだ。』と命乞う。
死神は男にチャンスを与えた。
その消えかけの蝋燭からこの蝋燭に火を繋げたなら寿命を伸ばしてやろう。
男は火を繋ごうとした。
今にも消えそうな炎に手が震える。
『早くしないと、火が消えちまうぞ。』
『火が消えると死ぬぞ。』
死神が何度も言うから震えて仕方がない。
『そんなに震えて、火が消えちまうぞ。』
『消えちまう!消えちまう!あぁ、、』
ほら、消えた。
早口に語るとそんな感じ。
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実はこの話沢山ある。
単に成功する話。
成功しても、消してしまう。
そんな話もあるがそれも様々。
くしゃみやため息で自ら消してしまう話。
明るい場所に出て火を消してしまう話。
『今日がお前の誕生日だ』と言われバースデーケーキのように吹き消してしまう話。
死神の意地悪で消してしまう話。
帰ったら奥さんに消される話。
そもそも死神が女で、
彼女を抱こうと消してしまう話。
実は夢だった話。
語り手の在り方で話の最期が変わる。
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長い話を聞いてくれてどうもありがとう。
この話を踏まえて。
あなたはどの『死神』が好きかと問うと共に
あなたなりにこのタグを解釈してみて欲しい
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