体育が終わって教室に戻ると
早く授業が終わったのか、
女子がすでに教室にいた。
体操服だった俺は着替えるために
脱ぎっぱなしになった制服を持って
着替えに行こうとしたら、
「ちょいちょい天笠くんやい」
近くの女子に呼び止められた。
「んあ?」
中途半端な返事に、
「筋肉触らせてくんない?」
破壊力抜群の一言。
瞬間、クラス中の視線が
刺さるのを感じた。
そんな事お構い無しに
彼女の口は回り続ける。
「いやね、私さ、
ぶっちゃけ筋肉好きな訳。
前々から思ってたんだよね、
天笠 帰宅部の癖に
それなりに筋肉あんじゃん、て。
ほんとちょこっとだけ、
そんだけでいいから
その体差し出してくれへん?」
まさかまさかの事に
思考が全くついて行けず、
「えっ?ちょっ、は、はあ?」
声が言葉にならない状態。
面白がって俺を囲み出す女子に
もっと面白がって放置していく男子。
助けろよ!!!!!!
すると腕に感触を憶えて、
見れば突かれていた。
「ちょっとー!力入れてよー!
これや分からんやん!」
要望まで言われる始末。
その後はまさにされるがまま。
ようやく解放されて
着替えに行けば
次の授業開始時間には
全然間に合わなくて、
教科担に説教されるとか
何たる理不尽。