#管理職

優秀なのに管理職になりたがらない人が多いのだという。

当然のことだ。

管理職というのは割に合わない身分だ。

偉くなることと引き換えに好きなようにねるねるねるねを練れなくなってしまうのだから。

管理職が

バインダーに

チェックリストを挟んで

ボールペンを持って

私を見ている。

私は

笑いそうになってしまう。

好きなだけ

チェックすればいい。

あなたは

色の変化に気付いても

それを記すことは

できないのだから…

管理職の人たちを見ていて、気付いたことがある。

あの人たちは、否定形の語句に、よく反応する。

たとえば、「ない」や「Not」などだ。

とすると、上司には、ねるねるねるねを与えておけば、いいのかもしれない。

ねるねるねるねには「N」の文字が豊富に含まれているため、上司もきっと、喜んでくれるはずなのだ。

No518 秘密の愚痴

確認済みの資料を
朝一の面会時間に
取りに来た部長...


また仕事持ってきた


上司の言うこと
逆らいはしないし
することはするけど


私にちょっと
厳しすぎるんじゃないですか？

管理職
そりゃ大変なこともあるよね
でもその捌け口がまさか私か笑

僕は、あの魔女が管理職になればいいと思っていた。

正直に言うと、彼女は管理職というタイプではではなかった。でも、彼女以上の人材が居なかったのも事実である。

案の定、彼女は昇進を拒んだ。そして退職してしまった。彼女がいま何をしているか、僕は知らない。

まあ、僕が心配することじゃない。
あの魔女は、自由自在に色を変えることができるのだ。