#解けることのない呪いを

1度振られてしまったからこそ
いつかはまた捨てられてしまうという
「呪い」が私の心に
かかっているんだ

ひとりの寂しい夜に

救済を求めて愛の残像をなぞっても

抱える寂しさを増すばかりだと

愚かな未練に手を引かれて

私はやっとそれに気付くの

忘れたい記憶を毎日思い出しては

苦しむ日々を呪ってもいいですか

炎天下に佇む陽炎の

如くゆらりと滲む君

視界の隅で微笑んだ

気持ち悪い程暑い夏

君の言葉が

その声が

脳内再生を繰り返す

今までの努力を
全て水に流してしまった
君を守るためなら
私は覚悟を決めている

「生きたい」なんて


僕には眩しすぎるから


「死にたい」と言って


今日も生きている事を確認していた

夢追う者にこそ

大後悔があって

君を好きだった時間は無駄なんかじゃない

自ら加した『消えたい』呪縛

そこには答えなんて無いんだ

嫌いになんてなれないよ。

君の見つめる先は僕じゃないのに。

僕は君の呪縛から逃れられない

蜘蛛の糸に絡め取られた蝶のように…

幼い頃から生き辛さがあった

自分に矛盾を感じていた

そこに理由なんてなかった

初めからなら終わりまで続くのか

執着を手放せなくて

　　魔法の言葉は

知ってる筈なのに

勝って兜の緒を締めよ