YUKISHIRO・2019-02-09
言葉で
『本命です。』
なんて
言えるわけないし。
髪を切った 髪を染めた
前髪も作り 前の面影はない
それでも君は 直ぐに見つけてくれた
" 髪切ったんだね "
" そう、 どうかな? "
" 幼く見える "
君にまで言われた やっぱり似合わないか
そんな私を見て 言ってくれた
『 でも、俺は どっちも好きだよ 』
ああ、理想を
創るのも創られるのも
すごく嫌だから
私は私を魅せるの
傷口を守る絆創膏
貼るとき 傷口に触れるとちょっと痛い
片手で貼ると 上手くできなくて
あなたに渡す絆創膏
“貼って”と差しだす指
“ほんとにヘタだねぇ…
俺がいない時どうしてんの?”
文句を言いながらでも
くるりと上手に貼ってくれる 痛くない
視線をあげてあなたが言う
“ねぇ 俺がいなくて
寂しいって言ってみてよ”
いつものからかい顔
“ねぇ,”
あなたが焦れる
“??? さびし…く……ない?”
ちょっと強がり
あなたが ため息をひとつ…
“嘘つき
まぁ 俺がずっと一緒にいたいだけだから”
大きな手が頭を撫でる
ちょっと切なそうな目
言い直そうかな
“あなたが好きです
ずっと一緒にいてください”
言わなくても
あなたはお見通しのはずなのに…
やっぱり誰かの心を救いたいな
自分の力で辛い人を笑顔にさせたいな
そうお別れはいつも突然だ
笑えもしない冗談だ
急に居なくなったら寂しくなる
分かってはずなのに
この指で探し出す
その温もり
焦がれた想いは
好きと言う愛で満たした
寂しさは胸に隠して
いつか君は離れてく事を
愛されて愛してて愛したこの時を
僕と共に居てくれてありがとう
いつかまたきっとまた会えるだろう
そう胸に潜め夜眠るよ
きっとどこかで会える
私という存在を
隅から隅まで言葉で表せたら
楽だったんだろうか_。
出来れば君に
「愛してます」
そう伝えたかった。
ごめんね。
私、最低だよね。
クラスの友達達に暗いからって嫌われてる君を
「あの子陰キャなの?」
そう聞かれた私は
「そんな事ないよ」
そう言って
言葉で
かばう事しか出来なかった。
言葉で言うのも、文に表すのも簡単
行動に表すのがただただ難しい
先生や周りの人は言ったら行動に表せとか言ってたけど、無理だよ
できるはずがない
キュンってさせて
君の言葉でキュンってさせて
そしたら周りが見えないくらいに
君に夢中になっちゃうから
あの時の僕の感情を
言葉如きで語れるものか
どうしていいかわからない
お願い、態度に出すんじゃなくて
言葉に出して伝えて?
私が察することは出来ないの
自分の都合のいいように考えちゃうから
だから、嫌なら嫌って言って…
ねぇ、話しかけてよ。
手を伸ばせば触れる距離なのに…
今まで優しくしてくれてたのに、
どうして急に?
勘違いするほど優しかったのに…
私のこともうキライなの?
教えてよ。ちゃんと言葉で伝えてよ。