《いつまで続くか小説リレー》
3番 月‐runa‐
俺らの能力で世界は救えないのか…
俺・神依一希は、
夏目漱喜に向き直った。
『少し聞きたいことがある』
『俺らの能力で世界は救えないのか?』
初めて出会った、
俺と同じ異能力者の十歳の少女は、
品定めをするように俺を見た。
『……無理だね。何を言ってるんだ?』
あっさり否定されてしまった。
釣れないなぁと苦笑する。
まぁちょっと粘ってみるか。
『いや、もしかしたらさ、
俺らの能力で
馬鹿馬鹿しい世界を変えられるかもだろ?』
『………………。』
『ほら、政治家になったりとか。』
『朱に交われば赤くなる。
自ら馬鹿馬鹿しい世界に入っていったら
自分も馬鹿馬鹿しくなるものだよ。
それに、世間が異能力者の政治家を
受け入れる訳が無い。
あと君の髪色は普通の黒だから
そこまで強い異能力は
使えないんでしょう?』
口を開いたかと思えば
図星をつく攻撃ばかりだ。
そもそもこれに気付かなかった俺は
既に馬鹿馬鹿しい。
1人うなだれていると
夏目漱喜は微笑した。
『まぁ、面白い考えだな。
君みたいなのは嫌いじゃないよ。』
微笑だが、初めて見せた笑顔に
案外可愛いじゃん、と思う。
『前漁った新聞に
異能力者が取り上げられてたんだ。
2人では無力だから
同類を探そう。』
そう言って歩き出した。
俺も慌てて着いていく。
異能力者の名前は、
湊生 紗香姫(みなせ さかき)
と言うらしい。
『君も意外と優しいんだな。』
『……………………。』
軽口を叩くと、夏目漱喜は
歩く速度を速めた。
相変わらず釣れないなぁと
また苦笑する。
ずっと止まっていた運命の歯車が、
今動き出すのを感じた。
【一言】
えー、皆様。
この度は遅れて誠に申し訳ございませんでした。
本当にすみません土下座します!!!
……とまぁ、この辺にして
多少噛み合ってないですが
見て見ぬフリをおなしゃす
湊生紗香姫は中性です
(名前はSimejiだったら出てくるyo)
性別不明。話し言葉は男でお願いします。
異能力は勝手に決めてください((殴蹴
続いて、るあとくんにバトンタァーッチ