#貴方の匂い

どうしようもなく

貴方を想ってしまう。

そんなひとりのよる、

窓を開けて

頬杖ついて

ぼんやりしながら

ﾖﾙ
貴方の匂いを嗅ぐ。


眺める空にはふたつの滲んだ三日月。

行きつけのドラッグストア…
“柔軟剤”の売場。

行く度に、“貴方の香り”を探す私。

｢何やってんだ？！私…｣
そう思うものの、やっぱり…

必ず、探してしまう。





｢せめて、香りだけでも…
貴方と一緒がいい！｣

内心、そう思っているのだろうか。

街を歩いてて


ふと貴方の匂いがするのは何故？



振り返っても どこを見ても


貴方がいないことくらい分かってるのに


私はそこから一歩も動けなくなる




貴方の匂いすら忘れられない私は


これ以上どうしたら

あなたの匂い。
とってもいい匂い。
この匂いがすると、あなたがそばにいるんだって
凄く嬉しい気持ちになるんだ。
この匂いをずっと覚えていたい。

貴方から薫る香りは

同じ石鹸の筈なのに

心をざわつかせるほど誘われる

貴方の匂いが懐かしい
あの頃貴方の匂いに安心感があった
それも今では近くに居なくて
手の届かないところに居る