Star Leaf‐27 writer・2019-11-16
霜月に降る恋の残像と
起承転結
起承転結なんて
こんなに優しい言葉だった。
こんなに叶わぬ恋ならば
間違えても【結】しない。
【決】することなど、ないのだから。
始まりにはいつも終わりがある
必ずしもいい事ばかりじゃない
でもいつか、
その道で流した涙が
報われる時が来ますように
きっと僕だけじゃない。
こんなに苦しいのは
きっと僕だけじゃない。
だけど今は
きっと僕だけが苦しい。
そういう世界であってほしい。
あってほしくない。
自分の物語
起はどう生まれて
承は何を積み重ねて
転はどんな逆転を見せるのか
結末はどう迎えるのか
その全ては“主人公”の君が決めること。
物語の“主人公”も“筆記者”も、
代わりのない君自身だ。
水面に咲いた波の花
普遍の凪に訪れた
雫の旅人がくれたもの
僕の心を揺らしたくせに
留まることなく流れてゆく