燕子花・2020-04-22
過去との決別
家の外では強風が
もの凄い勢いで吹いている
その風で過去の私を
吹き飛ばしてはくれまいか
抜け殻となった今も
未練がましく私にすがり付き
背後で呪いの言葉を垂れ流す
「あの時の事許せないでしょ?」
「仕返ししたくないの?」
最後の悪あがきのつもりだろうか
そんな事を私に聞いてくるので
今となっては興味も無いんだけど、と
思わず苦笑してしまう
あの日から1年くらいだっけ?
長い間私の心を守ってくれて
本当にありがとう
だけどね
もうあの日の私じゃないんだよ
だから、そろそろバイバイしよう
ありがとね、過去の私さん
傷つけたことだって
傷つけられたことだって
過去のことは仕方ない
そこに思いやりがあったのか
これからはどうしていくのか
未来は自分次第
その先の言葉が
紡がれるのを
ずっとそばで待ってる
慣れるまで
何度でも何度でも
これからの為に
後ろを振り向いたら
いつも君がいた
後ろを振り向いたら
君は反対向きに歩き出していた