上條・9時間前
ハナレバナレ
記憶
金盞花
金盞花
金盞花_
死にたい
そう呟いた声が寝台に落ちる
今最も死にたいのは君だろうに。
痛くて辛くて苦しくて
それでも生かされてる君だろうに。
優しく包み込むように君は
「生きてよ」
って笑う
どんな意味の込められた笑顔かは分からない
ただ静かに微笑みをたたえてそこに居る
僕は死にたがりだから。
君の重荷を背負ってあげたいと思うのに
神様は不公平で
不平等で
優しくなんてないから
真っ白な君を選んだ。
難病と言う重石を君に乗せた。
真っ黒な僕は要らない
そうはっきりと言われた気がした。
白い布に包まれる君を見て
そんな随分と前の事を思い出す。
いつも優しく静かに笑みをたたえていたその顔は
“生”から切り離された表情をしている
今際の際に君が遺した言葉は忘れないよ
“まだ生きたい”
“まだ生きていたい”
美しい金盞花の隣で
苦しげに泣いていた事を
僕はずっと忘れないと思うから_
金盞花。
キンセンカ
花言葉
悲しみ
悲哀
悲嘆
絶望
人生に絶望してる僕と
生きたいと嘆いている少女の話
白と雪に出てくるのは基本この子達