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#題名はまだない←

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全3作品・



題名はまだないけど

珍しく筆が進んだ小説


置いておきます

更新は気まぐれです

start

ジメジメとした梅雨も終わり

夏も本格的になり始めた

蝉の鳴き声と共に太陽が照りつける



「ううう、あちぃ、」

4時間目の終わりを知らせるチャイムが

鳴る数分前に購買から買って来ていた

かき氷アイスバーを片手に団扇を仰ぐ彼女

「…手持ち扇風機、いる?」

はい、と自分が使っていたものを差し出す

「えぇぇ、先輩暑くないんですか?!」

と言いながらその手は扇風機を掴んでいる

「平気よ、暑さには強いの」

すっと立ち上がり、柵の方へ歩く



遠くの海は太陽に照らされて

ギラギラと白光を立て輝いている

水蒸気をあげそこに大きな雲ひとつ

明日は雨かなと呑気なことを考えながら

夏が本番を迎えようとしている



「先輩、少しお話しませんか」

気がつけば彼女も隣に来ていた

暑いからと心機一転

短く揃えられた髪は

夏風にふわふわと揺られている

「どうしたの」

改まって話し出す彼女に

少しだけ緊張が走る

いつかの違和感を思い出した

「先輩は、どうして授業に出ないのですか」

ある人のいい所がその人の魅力なら

笑顔こそが彼女の魅力だろう

いつも自然な笑みを浮かべ

明るく元気に話しかける彼女の姿は

どこにも居なかった

真面目な表情で捉えるその瞳は

私を痛いほど捉えていた

「あ、個人的なこと聞いてごめんなさい」

私の返事がなく、我に返ったのか

向けられていた視線を戻し

一直線に遠くの海を見つめていた

「…いつか、聞かれると思ってたわ」



同じ遠くの海を見つめながら

蝉の鳴き声が続く8月の後半

今まで誰にも言ってこなかった

話を今年会ったばかりの彼女に

一方的に話し始めていた

麗儚・10時間前
題名はまだない←
第三話
随時修正入ります
小説
感想とか貰えたら嬉しいななんて(殴



題名はまだないけど

珍しく筆が進んだ小説


置いておきます

更新は気まぐれです


start

  タカナシ ヒナ
彼女の名前は小鳥遊陽和と言った

1週間前に親の転勤で転校して来たらしい



いつの間にか隣に座っていた彼女は

明るく元気に私に話しかける

私の返事がなくとも屈せずに

また違う話題を持ち越したりする

「そしたら道端にバッタが飛んできて!」

「…よく喋るわね」

出会ってから数時間しか経っていないが

ずっと話を聞かされ続けるのは

体力的にもメンタル的にもキツかった

目線を少し彼女に向けながら問う

今まで1回も相槌を入れずに

話してるのを聞き過ごしたあとの

その言葉は嫌味に聞こえるだろう

「えへへ、話すの久しぶりなので、」

それでもなお笑顔を絶やさない彼女

なにがそんなに嬉しいのだろうか

「……そう」

予想外の返しに返事に困りながら

遠くの青々しい空を見詰める



少しの沈黙が流れた

同じ空間に人が居ようと

会話では私の心は弾まない

この沈黙とした空間で

ただ自然の音を聞くだけ

それが私の唯一の楽しみ方だ



次の日もそのまた次の日も

彼女は屋上に足を運ばせた

「満莉せんぱーい!!」

彼女は登校と同時にここに来る

慣れてきたのか次第に元気を増していく

私はいつも決まって無言を貫く

たまに相槌を入れたり

近くに飛んで来た小鳥とお話したり



彼女との時間は苦痛でなければ

心做しか心地よいものだった

相変わらず会話の量は減ることを知らず

返しのない話を一人で楽しんでいる

あるときこんな話をされた

「満莉先輩、私気づいたんです、
    コトミヤ マ リ
満莉先輩の名前って琴宮満莉ですよね」

「…ええ、そうよ」

何を今更な、と目線を向ける

楽しそうな表情の中に

真面目そうな眼差しを見つけ、

何を言われるのかと少し不安になった

「私、小鳥遊陽和なので、月と太陽って

感じがして親近感湧きます!」

恐らく彼女と出会ってから

1番の笑顔だっただろう

上げられた口角から嬉しいという言葉が

その顔に大きく描かれていた

「…何を言われるかと、思った、」

自然と張られた緊張の糸が緩々と

全身から解かれて行く感じがする

久しぶりに緊張したせいか

身体がぐったりしてしまった

「ちょ、先輩?!大丈夫ですか!!」

「え、ええ、大丈夫、」

安心しきった目を見せると

不安になった彼女も安心して

「えへへ、だから嬉しいんです」

と再び穏やかな笑顔を見せる



目を細めて笑う姿を見て

少しだけ心臓がきゅっとなった

なんだろう、この感じ

いつか覚えことのある違和感だった

麗儚・2日前
題名はまだない←
第二話
随時修正入ります
小説
感想とか貰えたら嬉しいななんて(殴



題名はまだないけど

珍しく筆が進んだ小説


置いておきます

更新は気まぐれです


start

屋上が解放されてから初めの年

興味本位で入ってくる輩が居た



初めての屋上だからと言って

数グループで写真撮影をしたり

田舎の景色がすごく好きなのだと

目を光らせて遠くの山を見つめたり

静かな場所も1ヶ月は賑わった

たしかにここからの景色は絶景だ

1年前、こっそり授業を抜け出して

ここに来たときからそう思っていた



そんな賑わいも時が流れるにつれ

次第に減っていく

よくドラマや映画では

昼休みに弁当を食べてるシーンで

賑わってるのが見られるが、

田舎の学校にはそんなに多くの

生徒が居合わせては居なかった



長閑な町並みに

道路沿いに植えられた稲穂は

新芽から出穂する

重ったるい冬服から

身軽い夏服へと

衣替えする時期が来た



あるとき屋上には先客が居た

初めて見る人だった

「あ、おはようございます」

私の気配に気づいたのか

後ろを振り向き自然な微笑みを

浮かべながら挨拶された

私は無言でいつもの定位置に着く

「先輩はいつもここに居るんですか」

柵に手を付き遠くの空を

見詰めながらその子は問う

「…そうね」

人と話すのが得意じゃない私は

少しの間を置いてそう返した

「私もここに居ていいですか?」

もし邪魔じゃなかったら、と

付け足して風に靡いた長い髪を

除け、振り向きながら私の目を見る

「……勝手にしたらいいじゃない」

思ったより無愛想な態度が口に出る

人と会話したのはいつぶりだろう

ああ、1週間前生意気な写真部の後輩が

撮ってきた写真を見せてくれたときか



沈黙の中出遅れたように鳴るチャイムは

久しぶりの来客に戸惑っている様だった

麗儚・3日前
題名はまだない←
第一話
随時修正入ります
物語の綴り手
小説
感想とか貰えたら嬉しいななんて(殴

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に3作品あります

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