翼・3日前
#探偵と裏表少年
#甘党探偵と明るい青年
#過去編
過去編1-2…おかえり
乱歩Side
仕事が終わり家に帰ると
颯「あ、乱歩さん!おかえり!」
といつものように颯がおかえりと言ってくれる。それが誰のおかえりよりも嬉しくて
乱「ただいま颯!」
と言って笑顔になる。
颯「明日から僕も出勤だから頑張る!」
乱「そうだね!一緒に頑張ろう!!!」
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次の日
会社内では国木田、与謝野女医、社長が待っていた。
福「颯よ、今日からお前もこの組織の一員だ。意識して仕事をこなせ!」
颯「はい!勿論です」
与「よろしくねぇ、アンタ、乱歩さんの側近なんだってぇ?」
颯「与謝野さん!はい、そうです!」
国「よろしく頼む、俺は国木田だ、何か分からないことがあったら聞いてくれ!」
颯「はい!国木田さん!ありがとうございます!」
颯は敬語を使いつつ笑顔で皆に接した。颯の笑顔は可愛いな!
颯「乱歩さん!改めてよろしくお願いします!」
乱「うん!よろしくね」
と言って僕達は仕事をした。僕は夜まで働いた。颯は先に帰ると言って先に帰った。
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颯Side
早く帰って乱歩さんにおかえり!って云わないと!あと、ご飯も作っておこう!乱歩さんの喜ぶ顔が一番みたかったから。それくらいあの人は笑顔がキラキラしてる
颯「もうすぐで帰ってくるかな?」
と同時に扉の開く音が鳴った。
乱「颯!!」
颯「乱歩さん!おかえりなさい!」
と言って乱歩さんに近づくと、ハグをされた、僕は急な事なので顔を真っ赤にさせる。
乱「先に帰ったかと思えば何?おかえりを言うために先に家に帰ったの?」
颯「はい!其れ以外に何かあります?」
と言うと乱歩さんが不意に顔を赤くした。でも直ぐ顔色が戻った。
乱「可愛いなぁ!颯!!よしよし」
と言って僕の頭を撫でる。僕は物凄く嬉しかった。
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皆様方昨日はハロウィンでしたね!
楽しめましたか?
僕はお菓子を沢山頂いて、食べました! 翼
過去編1-4…守れなくて…………
颯Side
僕が17の時、とある事件が起こった
颯「で、その織田作之助さんは亡くなったんですか?」
乱「あぁ」
嘘だ。あんな優しい人が?
颯「なんで…っ」
不意に太宰さんと峻兄さんの悲しんでいる様子が頭に浮かんだ。辛かった。
乱「ごめん、峻のこと守れなかった。」
颯「ヒック………グスッ…なんで!」
なんであんなに優しい織田作さんが、なんで殺されなきゃいけなかった?
乱「颯、大丈夫。大丈夫だから」
そう言って僕を慰める。
颯「すみません。」
峻兄さんと乱歩さんは昔からの親友らしい。どうりで乱歩さんが峻兄さんに謝るわけだ。
颯「乱歩さんは…僕の側に居ますか?」
乱「もちろん!颯とずっと居るよ」
颯「ヒック………グスッ………うわぁぁん!!」
乱「泣かないで、もう戻れないから。」
颯「わかってます。グスッ…でもっ………ヒック」
乱「辛かったな」
あ、なんでこの人はこんなに僕のことをわかってくれるんだろうか、。
颯「ありがとう………」
乱「今日はもう遅いし、早く寝な」
颯「一緒に寝て」
乱歩さんは笑った。
乱「いいよ。素直でよろしい!」
峻兄さん、太宰さんに幸せがありますように。
颯「やったー!!」
乱「はいはい、暴れない!」
颯「今度、兄さんに会いましょ!」
乱「だね!おやすみ」
と言って僕の頭を撫でる。
颯「おやすみ」
僕が彼等と再会するのはもう少しあとの話。
過去編1-1…探偵と裏表少年 峻誕生日!
乱歩Side
僕が14のころ、社長と探偵社に迎う途中。うずまきというカフェでその少年に会った。短髪の黒神でダイアモンドのような綺麗な目の色の少年…
乱「ねぇ福沢さん。僕の側に居てくれる人なら、あの子がいい」
福「まぁいいが、私はここで待っておく。誘ってきたらどうだ?」
そう言われ僕は少年の所にいった。
乱「ねぇ君…」
颯「誰だよ、俺は暇じゃない。…………話は聞いてやる。」
そう言われ僕はさっきのことを全部話した。
颯「はぁ?!俺が側近?!!……まぁいっか丁度働くところを探してたし。探偵社に入るよ」
乱「ありがとう!!!んじゃ君は僕と一緒に住もう!」
颯「わかった。ありがとう」
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颯Side
とりあえず、探偵社に入り福沢さんに挨拶をする。なんと乱歩さんからは 乱 [ 僕以外の前では基本敬語で話すこと!いい?! ]と云われたので敬語を使うことにした。
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乱歩Side
社長との挨拶が終わり、僕の家に颯の荷物を一緒に持って入った。
乱「颯!!凄いじゃん!!!!偉いねぇ!」
颯「…っ!!」
と言って颯は驚いた顔をした。
乱「どうしたの?」
颯「いや…兄ちゃん達以外に褒められた事なんてなかったから…嬉しくて」
可愛いと思ってしまった。僕が颯のお兄ちゃん達と同じように褒めて喜んでいる颯の姿が好きになったようだ。
颯「だから、ありがとう」
乱「いいよ、颯の笑顔、今日で好きになっちゃった!」
ニコッと笑う僕に対し颯は少し顔を真っ赤にさせた。
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太宰Side
太「峻さんお誕生日おめでとうございます!!」
峻「だざ…いや治、今は2人きりだろ?約束忘れたのか?」
太「いーや?覚えてるよ?確かめようと思ってね」
峻「お前なぁ」
覚えてたのが嬉しくて、私は峻に抱きつく。
太「峻に誕生日プレゼントだよー!」
と言って、私は峻さんに1輪の花を渡した。
峻「これって、…カランコエ?!」
はい、そうです。
太「峻、君を守るよ、何があっても」
峻「………あぁ、/ありがとう治」
太「ふふ、かーわいなぁ」
と言って抱き締める力を少しだけ強くした。ハッピーバースデー峻。
峻「はいはい、そーですか」
今年も良い1年にしましょうね!
カランコエの花言葉… 貴方を守る、幸福を告げる
過去編1-3…なんで
乱歩Side
僕が18の頃………
朝、目覚めると颯は居なかった。
乱「社長!!!!颯は?!!朝、起きたら居なくなってたんだけど!!!」
国「それが、朝から我々も探していたのですが、居ないんです。」
それで気がついた。颯は1週間前に疫病神の力"時空移動"と言う力を使った。そこから颯は別人のようになっていた。颯が其れ使う前、『1週間後のこの日、僕は貴方から離れます。ヒントは遊具です!簡単でしょ?ww』と颯から云われた。
福「乱歩、どうした?」
乱「社長!与謝野女医!国木田!今すぐ公園に行ってくる!だから後は任せた!」
与「わかったよ、任せな!」
なんで早く気づかなかった?!僕は大馬鹿だ!走って公園に行く。颯がベンチに座っていた。いや、正確に言うと颯と入れ替わっている疫病神だ。
颯(疫病神「お前か、探偵…大丈夫、心配するな、颯はもうじき戻る。」
乱「あぁ、……なんでここに居る?」
颯(疫病神「颯がな、ここに行きたかったらしい。なんといっても思い出の場所らしいんだ。」
乱「そうなんだ…」
と言うと、疫病神は颯に戻った。
颯「すみません疫病神が……乱歩さん?」
乱「颯、」
そこに颯が居るような確認をする為に抱き締める。
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颯Side
乱歩さん、きっと怖かったんだろうなぁ。だって急に何処かに行っちゃうんだもん。
颯「怖い思いをさせて、すみませんでした。」
乱「颯が無事ならそれでいい」
颯「乱歩さんは優しいですね!」
乱「当分はその力は使わないように!分かった?」
颯「はい!」
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時空移動……疫病神が颯に憑依して、使う能力。いろんなアニメのキャラを召喚したり、そのアニメの世界に行けたり、過去や未来、現在の時間を行き来できる