AKARI・2日前
特別な夜
あの日みたいに
大好きな人と
あの日みたいに
あなたと特別な夜を過ごせたらいいのに…
あの子のことを
忘れてなんて言わない。
あの子への想いを
捨ててなんて言えない。
ゆっくりでいい。
焦らなくていいから
いつかは私の方を見てほしい。
気が済むまであの子に恋して、
その後でいい。
"ひまー。はなそ"
急に送られてきたメッセージ。
この短い一文に舞い上がる私も
大概恋する何とやら。
"いーよ!"
送信を押す指が震えた。