NOTE15 書くとココロが軽くなる はじめる

#オリジナル小説

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全576作品 ・

〈Taiki Der Seele.〉

〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜




そして時が経ち、彼らは16歳となり成人した。


今でも仲良しだが、時が経つにつれ仲間は増えていくばかり。



それもそのはず、彼らは軍校を卒業し
友に戦う仲間を見付けたのだ。





そして小さい頃問い質したように、あの大樹の下でもう一度問う。


「ねぇ、皆はさ本当に願いが叶うのなら魂を捧げてまで何を願うの?」



皆、口を揃えて

「「「来世も、またここで皆と会えますように」」」


そう言った、前にも聞いたのだろうか。
いいや、この日が初めてだったはずだ。

そのはずなのに彼らは同じ事を言ったんだ。
そんな出来事に彼らは笑った。













そんな楽しい日々は何時までも続かない、



軍校を出て成人した彼らは初の戦場へと向かう。
空腹時のためのバナナチップスに武器を手に取った。



彼の手は震えていた、
死ぬのが怖かったのだ。

「大丈夫、俺たちが必ず勝つから」

そう励ます者も居たが、そんな励ます者さえも震えていた。


死ぬかもしれない、もう皆には会えないのかもしれない
そんな恐怖でいっぱいだった。


そしてヴーっと甲高い音でブザーがなり始めた。


「もうすぐ、みたいだね。」
「あぁ、そうみたいだ。」


何やら演説が始まった。
だが、演説が終わったら、いよいよ戦いの始まりだ。



「あーあ、諸君。この場に足を運んでくれた事を勇敢に思うぞ。今日はピクニック日和だな。だからと言って、呑気に飯を食って良いとは言ってないからな。」

わっはっはっと高笑いをする。
だかそれも束の間。

「さて、本題だ。」

彼は威厳に満ちた表情、声色をし話し始めた。

「戦争が初めてだと言う者も沢山いるだろうが、安心してくれ。俺たちは決して負けない。」

「諸君には大切なものはあるか?」
「家族、友達と色々とあれば、居ない人も居るだろうな。」
「負けたら大切なものへもう掴めない。まぁ、もちろん負ける気はないが」
「もしもの話だ、最後だったら?嫌だろうな、怖いだろうな、俺だってそうだ。」

「時に人々は言う。戦争は何故あるのかと」
「戦争は反対だとテロルも起きたな。」

「あーテロルも戦争と似た者同士だな、それならば俺はそのテロルに反対だ。」

「教えてやろう、何故戦争があるか。」
「国を潰したいから?気に食わないからか?大切なものが傷付けられたからか?そうだと思うなら、俺は全てNoと言うな。」


「そこに利益があるからだ。」
「戦争に勝てば、金、名誉、平和だとか俺達に利益のある事ばかりだ。」


「諸君は平和?と疑問に思った事だろう。」
「国々は同盟を組まないかぎり、敵対視している。今回の相手もそうだ。そうつまり、命が奪われる可能性だってあるさ。俺だけじゃない、大切なものでさえもだ。」


「そこで勝てば、国は俺達の物になるだろう。」
「だから俺は戦争が大好きなんだ。」

ニヤリと笑った

「だが、忘れてはいけない。命は粗末にするな、せめて最後まで戦え。戦争は死ぬためにあるのでない、前へと突き進むためにあるものだ。死ぬなら違う所で死んでくれ。」






「さぁ、戦争だ。感情なんて捨てちまえ。だが、仲間を見せ付けよ。仲間を一人でも見捨てるな。」


そう言って演説は終わった。
ウーっと甲高い音のブザーが再び鳴り響く。
始まりの合図だ。


彼らは走った、走り続けた。敵にぶつかるまで



刃物を持った部隊たちは
体力勝負だ、いかに呼吸が大事か。
一つ間違えれば呼吸が乱れ、
体力がどんどんと削られる。


銃を持った部隊たちは
集中力との勝負だ。
集中力が切れれば、正確には当たらない。
流れ弾が仲間に…なんてこともある。



共通点はそうだな、

速さが重要となるさ
何事にも戦は早い者勝ちだから




「シャロン!」
「あぁ!分かってるさ!」


_


つづく、

秘密さん・2022-03-02 #TaikiDerSeele #あま天 #小説 #オリジナル小説

プロローグ

僕は こんな最低な世界でも 優しくない人は いないと思う 。 たとえその人が 最低最悪な ことをしても 過去を振り返ったら そんなことは ないと思う 。 これは 君を救いたい 僕の 欲望だ 。


_学校

和樹 「 なぁ奏斗、 お前さ、 ホントお人好しだよなぁ、 俺と大違い 。」

そう言ったのは 和樹だった 。 この時僕らは 友達になって間もなかったが 、 和樹は よく話に来てくれていた 。

奏斗 「 別に、 ただ困ってる人がいたら 助けるのが 当たり前だから . . . . 」

和樹 「 まぁ、 お前は そんなやつだわな . . . . . 」

その時、 キャーキャーと 女子や男子が 誰かを囲んでいた。 あれは 2人 ? 誰だっけ ?

和樹 「 あ、 柳瀬 兄妹だ 。今日も 人気者だなぁ 。 」

柳瀬 兄妹 。 兄の柳瀬 樹 、 文武両道で、 明るい ムードメーカー 。 妹の柳瀬 楓 、 優しく 仲間思い 。 こちらも成績は1位 。 2人とも顔がいい 。 

奏斗 「 あ、 あの2人 . . . 前に和樹 が 言ってた兄妹だよね 。 美男美女兄妹の 。 僕なんかとは 大違いだよね 。 」

そうやって窓を見つめると 。 コツコツと 誰かが此方に 歩いてきた 。

楓 「 あ、 あの . . . っ ! 星橋 奏斗 くんと 、 鶴宮 和樹 くん だよね ? 」

高い声_。 でも何処か 優しく 可愛い声 だった 。窓を 見やると 先程まで 向こう側にいた 。 柳瀬 さんの 妹が いる 。

奏斗 「  そうだけど 、 何か ? あ、 もしかして 、 忘れ物とか ? なんかしちゃったかな ? 」

楓 「 あ、 違うの 。 . . . ッー 。 わ、 私 っ。 お友達に なりたくて ! 」

和樹 「 友達って いきなりだけど. . . 俺は いいよ 、 奏斗は ? 」

奏斗 「 あ、 うん 。 友達 ね 。 僕も
なりたいと 思ってたよ 。 」

そういうと 。 柳瀬さん 。 いや 楓さんは 緊張がほどけたのか、 嬉しそうに笑った 。

楓 「 じゃあ 今日から よろしくね ! 2人とも ! 」

ニパッ、と 可愛いらしく 笑った 楓さんは それは 天使みたいに 可愛い 

奏斗 「 よろしくね 、 楓さん 。 お兄さんは ? 」

樹 「 ん ? 俺はいいよ 大丈夫 。 それより 2人とも 。 後で少しいいかな ? 」

和樹 「 オレは 構いません 。 多分 翔も 。 」

チラっと僕の方を見る 和樹は 、 何か言いたげだった。 が、 僕は 気づかないフリをした 。

奏斗 「 僕も 平気です 。 何時間でも 付き合いますよ 。 」

樹 「 ありがとう 。 じゃあ カフェで 待ってるよ 」

といったあと。 柳瀬兄妹は 教室を出た 。 一体何だったのだろう ? そして 放課後








樹 「 奏斗くん 。 和樹くん 。 来てくれてありがと 早速 本題に 入ろうか 。 」



優しそうな 、 でも 、 何処か悲しそうな顔をした 樹先輩は 、 一体何を 思ったんだろうか

翼 ⭐️・2025-10-17 #オリジナル小説 #太陽と月の道を繋ぐ

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に576作品あります

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〈Taiki der seele.〉

〜〜〜〜〜〜〜〜

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貴方はTaiki der seele.


すなわち、魂の大樹をご存知ですか





魂を捧げると、どんな願いも叶えてくださると言う。

そんな大樹なのです。




その大樹はとても丈夫であり


子供たちはよく木登りをしています。





そして横にはブランコがあり

子供たちはよく取り合いをしています。




魂の大樹の下で

ある2人は話していました。



「ねぇ、シャロン」

そう名前を呼ぶ彼は笑顔でシャロンに問いかけます。

「願いが叶うならシャロンは、どんな願いをおねがいする?」


そう言われるとシャロンは少し黙りこくって真剣な顔で考えます。
シャロンは思い付いたのか、あっと声を漏らし言いました。




「薬品が欲しいかな。」

なんてシャロンらしい願いに、彼はふはっと吹き出し言います。


「あはははっ、魂を差し出すんだよ?そこまでして薬品が欲しいの?」

そう言われると、シャロンはぷくっと頬を膨らまし言います。

「だって、貴重な薬品だからね。」
「私達には余程のことがないかぎり、手に入らないんだ。それは欲しいに決まっているだろう?」

「そっかそっか、できれば死なずに手に入ると良いね。」




そうして彼らは夕日が見えると、自分たちの家へと帰って行きました。




















そして時が経ち、彼らは16歳となり成人した_


_


つづく、

秘密さん・2022-03-02 #TaikiDerSeele #あま天 #小説 #オリジナル小説








白い野ウサギが走る草原の先







深い森を抜けると








そこには大きな洋館が








風が吹く
木々がザワザワと会話をし始める






「よくお越しくださいました」






何故私はここに来たのだろう





ああ、疲れたのだ




人生に、
ぐちゃぐちゃした人間関係に




私はことごとく疲れて





逃げたのだ






逃げた先に孤児院があった





私と同じ
だけど全く違う子供たち







「ここではあなたの時間を

あなたが自由に使える場所。

他のヒトに盗まれない、

あなたの人生を生きていい場所」




あたたかい珈琲の匂い





庭からは子供たちの笑い声がする






今日からここで暮らすのだ








何処にでもあり、
何処にもない場所へ









あなたも疲れたならここに









ここに逃げて









あなたの人生を
見つめ直しましょう






ここではみんながあなたの味方






どうぞ、ごゆっくり

_RaTe_孤児院の記録者・2021-11-28 #🌿孤児院の記録🌿 #小説 #オリジナル小説 #創作

なんで君は優しくしてくれるの?

どうして僕に構うの?

やめてよ。そんな思わせ振り。

そんなことされて、意識しないわけ無いのに。

また、誰かを好きになっちゃうじゃん。

ユウ@長いけどなるべくプロフ見てほしい・2023-11-22 #ユウの独り言 #独り言 #片思い #短編小説 #オリジナル小説 #フィクション #叶わぬ恋 #届かない想い #届かない恋

オリジナル小説の題名を考えております。

ただの遊び感覚で作っています

考えてやってもいいよ、という方は贈り物をしてくださると嬉しいです。

詳しいことは、そこで書きます。


追記
青春ものの小説です。

パンダ ひとこと確認お願いします・2021-11-28 #オリジナル小説 #題名

連載するかも(←ここ重要)しれないやつ
LINEVOOMには参加型としていつか投稿する予定)))

____________________________________
 

はじめまして。私はこの世界の創造主。
私のことを、人々は『スートの王』と呼んでいるんだ。よろしくね。

この世界はキミが居た世界と似て非なる世界。
キミ達の世界では『不思議の世界』という言葉の方が、聞き馴染みがあるのかもしれないね。
ここはキミ達がそう呼んでいる『不思議の世界』だ。
この世界では、常識、時間の流れ、この世界で過ごしている住人達。そしてキミの姿。
何もかもが違う。
…そんな心配そうな顔をしなくても大丈夫だよ。
そうは言っても、事件や犯罪はそうそう起こらないから。
…そうだ。この紙を渡しておこう。
これはキミのことが書かれた紙だ。
困ったとき、これを見せれば住人達は助けてくれるから。

そして1つ、私から忠告を。
森の奥へ行っては行けないよ。
そこには危険な人達が居る。
彼らはキミに危害を加える。怪我をさせる。怖い思いをさせる。
それは嫌だろう?
大丈夫。森の奥にさえ行かなければ、そんなことは起こらないから。
だから…ちゃんと言いつけを守るんだよ?

……私から伝えることはこれだけかな。
また聞きたいことや、気になる事があれば、此処においで。
キミがこの世界で、"今度こそ"幸せに過ごせることを願っているよ。

ユウ@長いけどなるべくプロフ見てほしい・2024-11-04 #ユウの独り言 #独り言 #オリジナル小説

「これで皆さん揃いましたね。
私(わたくし)は女神、
カトリーヌと言います。
ここは生と死の狭間
みたいなところです。
そこに少し空間を作り出し、
皆さんをお呼びしました。
ここは生と死の狭間なので、
皆さんは自分が死んだと
思っているかもしれませんが、
まだ皆さんは生きています。
しかし、現実では瀕死の状態で
いつ死んでもおかしくありません。
でも、皆さんはまだ2,30代です。
流石に死ぬにしては早すぎると、
私も思うのです。
そこで、皆さんには
ゲームをして頂きます。
そのゲームで勝ち残った方が
瀕死状態から回復し、今まで通り、
いえ、前よりも良い生活を
保証しましょう」

青空りんご・2022-03-07 #創作小説 #オリジナル小説 #やる気があれば続けます #または #好評価だったら続けます #青空りんご創作小説

空飛ぶメリーゴーランド

あるところに、ふたりの愛し合っている天使がおりました。その国では、人間と、天使が共存して暮らしている国です。しかし、人間の国の王様が、美しい天使を剥製にして、城の壁に飾る文化を作り、大勢の天使達が、人間の手によって剥製にされてしまいました。
そんな中、隠れるように、ふたりの恋人同士の天使が、宝石でできた、ひまわりの花畑で、誰にも見つからないように、密かに落ち合っていました。
天使の国の花畑は、宝石でできており、とても美しいのです。
「綺麗だ……。君は、この世界のどんな美しいものよりもいちばん光り輝いているよ」
彼は、宝石でできた、一輪のひまわりの花を彼女に手渡して、言いました。彼女は、ただ、頬を赤らめて、嬉しそうに、その花をしっかりと胸に抱いて、頬笑んでいました。
そんな幸せな時間も、長くは続きませんでした。
王様の手先が、ふたりの美しい天使の噂を聞きつけて、その宝石のひまわり畑に、ふたりを捕まえにやってきたのです。
彼に恋をしていた、他の女の天使が、彼女と彼の中を妬んで、王様に密告したのです。
ふたりは、手を繋いで逃げました。追ってが迫ってくるひまわり畑の中を、ただひたすら捕まらないように、走って。飛んで。
飛んで。
地上からも、空からも追ってが迫っています。
もう、捕まってしまう。
そんな時、彼は胸ポケットから、大事なそれを取り出して、願いの言葉を唱えました。
大事なそれとは、どんな願いでも叶えてくれる、空飛ぶメリーゴーランドのかけらで作られた、小さな羽のついた、綺麗な綺麗なメリーゴーランドの形をした、小さな空飛ぶオルゴールでした。
「ぼくと彼女がたとえ離れたとしても、あの太陽と月のように、何度だって、ぼくと彼女は愛し合う。どうか、ぼくの願いを叶えて……」
小さな、空を飛ぶオルゴールは、弱々しく、今にも壊れそうなほど、儚い音色を奏でながら、空を飛びました。幸いにも、宝石でできたひまわりの光が太陽に、きらきらと反射して、そのオルゴールの飛ぶ姿は、人間達には見えなかったそうです。
ついに、ふたりは追ってに捕まって、剥製にされてしまいました。
「……このオルゴールは、わたしが生まれたときにわたしのそばに置いてあったみたい」
天使の少女は言いました。
このオルゴールに込められた思いが形になって、少女はこの世界に生まれてきました。
それは。
誰にも見えないたくさんの夢や音色が夜空を羽ばたいていく、そんな夜の出来事でした。

にじりぼん・2022-08-29 #オリジナル小説 #短編小説 #創作小説 #小説 #本 #メリーゴーランド #ファンタジー

オリジナル小説「君に伝える手紙」

番外編「お花見」

「ねぇねぇ見てみて!桜、すっごくきれいじゃない?」
雪斗は楽しそうに私たちに話しかけた。
「・・・そうだね。」
「・・・なんで桜でテンションあがってんの・・」
私と凪沙はそこそこの返事をした。
「僕は桜、好きだけどな。」
と聖夜はそう言って雪斗を追いかけた。

そんな二人を見ているとこの間の寒さを思わせないような暖かい風が頬を撫でると同時に桜の花弁が舞い上がった。
「・・・お花見なんていつぶりかな。」
と一人言を言うと
「そうなの?じゃあ、思いっきり楽しも!」
と、雪斗は私に笑いかけた。
「・・・っていうか、ホントにここでお弁当食べんの?」
「ま、まぁいいじゃんなぎ。僕は楽しみだよ?」
「・・・聖ちゃんが言うなら僕はいいけどさ・・」
「そっか!じゃあ早く準備しちゃお!」
「な、会話に勝手に入って来ないでよね!」
そんな三人の会話を私は無視をしてシートを敷いた
「あ、手伝うよ。」
と、聖夜は私に言った。
「じゃあ、そっちお願いできる?」
と答えると
「・・・っ、うん!」
と満面の笑みで答えた。
雪斗と凪沙はまだ何か言い合っていたが、私達は気にせずに準備を続けた。
シートを敷き終わると、少し二人で座った。
「さ、桜綺麗だね。」
「そうだね。」
「あのね!ぼ、僕ね、春って好きなんだ。雪さんは、春とか、桜とかって好き?」
「・・・そうだね。好きではないけど、嫌いでもないかな。」
そんな事を話して、沈黙が訪れると聖夜は何か喋らないといけないと思っているのか、何か焦っているように見えた。
だから、
「ねぇ。別に何か話さないといけない訳じゃないから、そんな焦んなくていいよ。」
というと、緊張が溶けたような顔になっていった。
そして、
「雪さんって、優しいんだね。」
と言った。
「なにそれ。」
と、少し笑って言うと
「さ、最初はね、雪さんって怖い人かなって思ってたんだ。」
「で、でもね」と聖夜は続けた
「こうやって話すと、なんか話しやすいな、って思えてきたんだ。だからさ、これからも一緒に話せると嬉しいな!」
と、頬を赤らめながら私に話した。
その言葉を聞いて、なぜだか私は少し嬉しくなった。
「そろそろ、二人呼ぼうか。」
と私が言うと
「そうだね!」
と言って呼びに行った。

ユウ@長いけどなるべくプロフ見てほしい・2023-03-27 #オリジナル小説 #君に伝える手紙 #番外編 #ユウの独り言

君に「しあわせ」届くまで


_ 主な登場人物 _

西宮 陽菜(にしみや ひな)

永瀬 遥斗(ながせ はると)

天野 優(あまの ゆう)


_ エピローグ _

優しい木漏れ日のなか、ひとりキミを想う。

キミが好きなこの場所で、キミが好きなこの歌を_

雫、終わり・2022-06-18 #君に「しあわせ」届くまで #←このタグ使用禁止 #オリジナル小説






「ねぇねぇ、知ってる?」










犬がヒソヒソと話し出した









僕と犬は同じ部屋だった









二段ベッドがあるけど



僕らは二段目に二人で寝転がっていた









窓から見える空は星屑が散らばって









フクロウが ほう ほう と唄っていた










「隣の図書館あるだろう?



あそこの地下に秘密扉があるんだってさ」







クレスクント孤児院の離れは



図書館になっている









「地下なんてあったかな?」







犬の目はブラウンに近い色で




光に当たると




飴細工のようにキラキラと光る








「それがさ、


満月の晩に月明かりが

扉の場所を示すんだってさ」







ワクワクして仕方ないというように




犬の目は輝いている







「どこでそれを知ったのさ」








犬は枕の下から薄い古本を出した







「ここの真ん中のページ」







手紙が挟まってる






─満月の夜より



月示したるもの



扉の鍵となる



鍵を開けよ



”穢れた鳥”を放て




鳥は孤児院の仲間になる─








「…鳥?庭の幽霊鳥のことかな」






庭には地面からパイプが1本




突き出してる所がある







そこから声がするときがある





先生は


「みんなのお友達が住んでるの、



でも病気だからみんなとは会えないのよ




パイプ越しに沢山話してあげて」




と言っていた







たまにギャーギャーと





トリの泣き叫ぶような声が聞こえるので








幽霊が呼んでるみたい







幽霊鳥と呼ぶようになった







「なあ、明日の夜は満月なんだよ

だからさ…」





パタパタと足音が近づいてくる





はっと口を塞ぎ






二人で毛布に包まる







パタパタパタ…








通り過ぎたようだ






「明日が満月だって?

まさか見に行くの?」








犬は当たり前のように








「当然だろ?

この手紙は幽霊鳥が助けを求めてるんだよ

だからおれは明日図書館に忍び込むよ」





「君一人でかい?」






きっとすぐに連れ戻されるだろうな







「なに言ってんのさ

猫、お前も一緒だよ」







「ええ!?」






「しっ!先生が来るだろ」







ドキドキして扉を見る






大丈夫






先生は来てない







「おれ一人だと失敗するのは目に見えてる

だから一緒に来てくれ」






確かに犬一人では無理だろう







慌ただしいから他の子供たちにも気づかれる







「…わかったよ僕もいく」









にひひと歯を見せる犬








「そうこなくっちゃ」









どうやら犬は前々から計画していたようで








縄ばしご、ランプ、乾パン、護身用ナイフ








などが机の下から出てきた









夜に部屋から抜け出すなんて











なんだか











なんだか










とってもワクワクする










フクロウが ほう ほう と唄ってる







壁をヤモリが登る











何かが始まる








そんな予感がした

_RaTe_孤児院の記録者・2021-11-29 #秘密扉─前夜─🌿 #🌿孤児院の記録🌿 #小説 #オリジナル小説 #冒険 #創作

オリジナル小説「君に伝える手紙」番外編

小説に出てくるキャラクターのプロフィールです
もしよかったら見てください









キャラクタープロフィール
その1

名前 天音 雪斗
性別 男
誕生日 4月24日
身長 178.4㎝
体重 58.4㎏
好きな食べ物 甘いもの、皆で食べるご飯
苦手な食べ物 スイカ、辛いもの、一人で食べるご飯



これからもキャラクタープロフィール載せてきます

ユウ@長いけどなるべくプロフ見てほしい・2023-02-08 #オリジナル小説 #君に伝える手紙 #番外編 #キャラクタープロフィール #ユウの独り言

「…………っ。」
気がつくと扉があるだけで何もない
およそ6畳ぐらいの部屋にいた。
あれ……ここってどこだ…?
確か私は誰かに後ろから押されて、
その後、…………。
「ここはあの世とか
天国や地獄ではありませんよ〜」
後ろから女神かよ
ってぐらいきれいな女性に
声をかけられた。
「確かに貴方は車に
轢かれましたけど。」
「じゃあ、ここはどこですか。」
「というか、貴女、さっきまで
この部屋にいなかったですよね。
貴女は何ものですか。」
「確かに聞きたいことは
たくさんあるでしょうけど、
少しだけ静かに
付いてきてもらっていいですか。」
渋々、黙って付いていくと
扉を開けた先には
かなり広い部屋に大きな丸い机と
6人分の椅子があった。
そして、そこには4人の男女がいた。
「では、ここで少しの間待機して
頂けますか。
あと1人が揃い次第
説明させて頂きます。」
というと女神みたいにきれいな女性は
目の前からスッと消えた。
が、ほんとに少し待つと扉から
女性を連れて出てきた。

青空りんご・2022-03-07 #創作小説 #オリジナル小説 #やる気があれば続けます #または #好評価だったら続けます #青空りんご創作小説

オリジナル小説「君に伝える手紙」

第1章「春」


第3話「戦いと新たな仲間」






高3になって1ヶ月半、新1年生も入ってきて皆が楽しそうにしているなか、私は今日も窓の外を眺めていた。
「はぁ・・・」
「どったの?今日も相変わらずため息ばっかだね」
「しょうがないでしょ。新1年生が入ってきたところで、私の生活が変わる訳でもないでしょ。」
私の前の席の雪斗は椅子を後ろに向けて、相変わらず私としゃべっている。


しょうもない事を話していると、クラスメイトがこんなことを言い出した。
「あ!ねぇねぇ知ってる?今日、どっかのクラスに転校生来るらしいよ!」
「え?!そうなの?!」
「そうそう!噂によると、結構なイケメンらしいよ!」
「えぇ~。その転校生うちのクラスに来ないかなぁ。」



そんな話を聞いて雪斗が話しかけてきた。
「転校生だって。誰が来るのかなぁ。出来れば友達になりたいなぁ。あぁでも、うちのクラスに来るかはわかんないのかぁ。」
そうやって、顔も名前も知らない転校生に胸を膨らませ雪斗は私に話した。
転校生に興味もない私は
「そんなの、誰でもいいよ。」
と返した。


そんな事を話していると、先生が教室に入ってきた。
「はい。お前ら早く席つけよー」
そう先生が言うと、皆はあわてて席についた。

「皆も知っている通り、そろそろ体育祭の時期だ。今日の5.6眼目は体育祭についていろいろ決めるからな。」


この学校では5月の中旬から下旬に体育祭があるのだ。
体育祭、そもそも学校行事自体が好きじゃない私からすると、地獄でしかない。



体育祭の事で皆が少しざわざわしているなか先生が話を続けた。
「あぁ。そうだ。それから、今日は知っている人は知っていると思うが、転校生が来る。このクラスにな。」


その一言で、教室がもっとざわめき始めた。
「マジで?!」「うちのクラスにくるんだあ!」
「イケメンが来るとか、マジでついてるんだけど!」

皆が口々に言うなか、雪斗は私の方を向いて
「楽しみだね。」
と微笑んで前をむきなおした。
「はい。皆静かに。」
そう先生が言うと教室はいくらか静かになった。
「はい。じゃあ入ってきて。」
そう言うと、教室のドアが開いて二人が入ってきた。
「じゃあ、自己紹介を」
「えっと、柊聖夜(ひいらぎせいや)です。」
「夢野凪沙(ゆめのなぎさ)です。」
二人が自己紹介している間も相変わらず教室はざわざわしていた。
一瞬、二人と目が会ったような気がしたが、私は特にきにすることもなかった。
「じゃあ、柊はあそこの席に。夢野はあそこだな。」
そう、先生が言うと二人は先生の指定された席についた。
聖夜と言う転校生は雪斗の隣に座った。
「聖夜君。僕は雪斗。よろしくね」
と雪斗は聖夜に話しかけた。
「うん。よろしくね。」
と二人は話していた。
凪沙は私の右斜め後ろの席だったが、特に気にしなかった。


当然、休み時間になると皆二人の方にかけよった。
「なぁなぁ、聖夜ってさどっから来たの?」とか「凪沙君って何が好きなの?」とかそんな事を聞かれていた。
聖夜は、一気に聞かれたからか戸惑っていた。
凪沙は 、聞かれたことがしょうもないからかあきれていた。
すると、突然凪沙は立ち上がり聖夜の方へ向かい
「僕たち、学校の中案内してもらいに行くから。」
と聖夜の手首をつかんで言った。
「あぁ、そういえばそうだったな。」
と思い出したかのように先生が口を開いた。
「じゃあ、雪斗、雪。お前らに任せるわ。」
と言った。
雪斗は目を輝かせだが、私は少しめんどくさかった。




「ここが、音楽室でここが自習室だよ。テスト期間になると、いっぱいになっちゃうんだよね。」
「そうなんだ。ここの学校って自習室があるんだね。」
と雪斗は聖夜に学校の中を案内していたが、私は特に何かをするわけではなかった。
すると、聖夜の後ろにいた凪沙が急に私の方を振り向いた。急だったから、私は一瞬びっくりした。
「なんで、あんたはここにいるわけ?特になんの説明もしてる訳じゃないのに。何もしないなら、教室に戻っとけば?」
と私に少し強い口調で言ってきた。
「・・・今雪斗もいないのに戻ったら『何してんの?学校案内は?』って言われるだけだし。」
と、いつもの口調で答えると
「なにそれ。何の説明も、ましてやしゃべらない人がいてもジャマなだけなんだけど。」
「・・なぎ。少し言い過ぎじゃない?」
と、聖夜が凪沙に言った。
「・・・もういこ。聖ちゃん。」
と聖夜の手首をつかんで二人は教室に戻って行った。
その後ろ姿に雪斗が大きな声で
「教室戻れるー?」
と聞いたら
「もう、覚えてるー!」
と凪沙は律儀に雪斗に答えるのだった。





二人の姿が見えなくなると雪斗は
「これから、楽しくなりそうだよね」
と私に話しかけたが
「大変になるの間違いでしょ・・・」
と私は返した

ユウ@長いけどなるべくプロフ見てほしい・2023-01-25 #オリジナル小説 #長編 #君に伝える手紙 #ユウの独り言

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言葉の力を信じています。

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