#シオンに秘めた想い

君の心が傷ついたその音に

どれだけの人が耳を塞いでも

僕はどうしても

知らぬふりなんて出来ないよ。

夏めいていくこの街で

君の香りに走り出せば

影が伸びては遠ざかる

黄昏時、問わずもがな

瞬いた時

いつだって思い出すのは君の顔

朝日が昇る

また今日が始まると思い知った

眩い光に目を背け蹲る

その繰り返し

私がいくら投げ捨てたくても

不可能だったこの命を

あの人たちは

どんな想いで失ってきたんだろうなって。

『普通じゃない』を勝手に貼っては、

その背中を指さして

嘲笑い、軽蔑し、罵って、同情して。

君らの目にはシールしか見えてないのね。

矛盾が蔓延るこの世界に

君が笑うこの日々でさえ

違えて揺蕩う泡沫の様。

叫ぶぐらい、笑顔が泣いていた。

君と他愛も無い話ができる日々が

途絶えませんように

特別好いてなかった人から

特別好かれた時の対処法なんて

誰も教えてくれなかったけどなぁ

悲しくても泣かなくなったのは

傷を負う痛みに鈍くなったのは



涙なんて流しても報われないと

傷の存在を知るとまた痛くなると



そう解っていたからかな

独り言ですら放てない言葉を

人に向かって放つなんて

私には到底無理な話ね

宵の明星　

輝く星は君に似ていた。

伝わらなくてもいいから。

ただ、君が好きだと

この体から溢れてしまうぐらい

ただそれだけなんだ。

綺麗事なんかじゃなくてさ。

ただ、ただ君は僕にとって

死なせてしまうには惜しいぐらい、

それぐらい大切な人なんだよ。