NOTE15 書くとココロが軽くなる はじめる

#続きあります

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全113作品 ・









『愛故殺人者』# 1


By藤守。



















































「俺アイツの事、嫌いなんだよね。」





























































私には好きな人がいる。






彼がモテているかはわからないけど、


個人的にはものすごくモテてる。





いつもは冷たくて


でも勉強の事になると優しくて




彼が勉強好きってわけじゃない


ただ彼の頭が良すぎるだけ


それに友達とも仲がいい


友達となら、すごく楽しそうにしてる


そんな所がすごく好き







そんな彼がある日


こう言った






























「俺アイツの事、嫌いなんだよね。」

























アイツとは


別のクラスの奴


陰キャとも陽キャとも言えない


よく女子と戯れてる







それを聞く前は


特に何とも思ってなかったけど


それを聞いてからは


私もアイツが嫌いになった



















日に日に


彼のアイツに対しての悪口が


本格的になっていった






私は反対しなかった


反対したくなかった


彼に嫌われたくないから





















どうすれば


振り向いてもらえるんだろう


そう考えた時はいつも


決まってアイツの表情が浮かんでくる


どうすればいいんだろ

































ある日


テレビを見ていた時


あるニュースが流れていた



「○○容疑者は、殺人の疑いが、、、」












「、、、そうか


殺せばいいんだ」
























恋というものは必ず


最終的には


死が選択肢となってしまう

















朝早い時間



私はアイツのことを待ち伏せしていた


制服のポケットの中に


小さなナイフを隠して



















「ねぇ。ちょっといい?」




「ん?君は、、、」


馬鹿げた顔してる


後で殺されるってのに





「今日の放課後って時間ある?」



「あるけど、どうしたの?」



「屋上に来て欲しい。」


(告白だと勘違いされてないだろうか…)


「えっでも、鍵は、、」


「大丈夫、鍵は壊れてる。」


「え壊れてるの?!」


「うん。」


「じゃあ、先生に言った方が、、、」



「そんなことはどうだっていい

ただ屋上に来てくれればそれでいい

言わなくていい

むしろ言わないで、お願い。」



「、、、はい、わかりました。」



「ありがとう。」


そう言って


私はすぐ後ろを振り返って


自分のクラスへ戻って行った


こんなにも緊張するとは、、、




















放課後の時間になった


だいたいの人はみんな


玄関の方にいる




「、、、よし。」




行こう




















私は早足で屋上への階段を登った


そして勢いよく


屋上の扉を開けた


アイツはまだ来ていないみたい


よかった








そう思った途端


少し下の方から足音が聞こえてきた


少しずつ近づいてくる


私は軽く深呼吸をして


屋上へ入った


扉を閉め、


アイツの視界に入らない所に隠れ


ポケットの中からナイフを取り出し構えた


心臓がものすごい速さで動いている


これで私は、、、

















ゆっくりと扉が開いた



「来たよ」




私はアイツを目掛けて走った



















グチャ






嫌な音がなった


腕が強く震えて、その振動で


刃が動いてしまった


アイツを突き飛ばし、バランスが崩れ


私もアイツと一緒に倒れた


走りすぎたのと、


倒れた時にぶつけたのとで、


足がものすごく痛い






アイツが少しだけ目を開けて言った


「どうして、、、」





私は動揺した



そして深呼吸して、言った





















「全ては、あの人のため


本当にごめんなさい」





私はそっと手を合わせ、拝んだ






「神様、どうかこの人が


来世で幸せになれますように、、、」

















私は扉から離れ


屋上を囲っているフェンスの前に立ち、


スマホを手に取った




「1、、1、、0、番、、、」



私は警察に電話をかけた




「、、、、、、はい。110番です。」





「私、人を殺しました。」





「、、、えっ?」





「人を殺したんです。私。」




震えはもう無くなっていた


その代わり























何か冷たいものが頬を伝っていた

藤守。・2022-03-02 #藤守。 #小説。 #『愛故殺人者』 #続きあります









『またこの場所で』 # 1


by藤守。


※ちょっとBL要素あります


























































「なんでほんまの事言われへんのやろ」














































僕は明後日


高校三年生になる




別にどーでもいいけど





約2年間


ほとんど何も無かった




最後の1年も







きっと何も無い





















































「じゃあな、優」




誰かが僕の名前を呼んでいる







誰だ…?






顔が見えない



首から下しか見えない








でも、

すごく優しい声だ




今までに聞いた事が無いくらい






透き通った

凛々しくて綺麗な暖かい声















あぁ、好きだ。

































「………あれ…」





いつも朝1番に見る光景だ






白い天井で、奥の窓から光が差し込み



僕の脚だけ照らされる





夏だとすごく暑い…



冬だとすごく感謝する









まぁ、今は春だ


どちらでもない














「変な夢…」



あいつは誰だったんだ…







まぁ、いいや






体を起こし、床に脚をつけ、


ベッドから降りた







特に何も無い、


殺風景な部屋を見渡した




あるとすれば




数少ない服をしまってる


クローゼットくらいだ








そのクローゼットの前に立ち、




パジャマを脱いで、水色のシャツを着て


白いズボンを履いた








センスなんて、そんなの知らない…
















朝は食欲が無いから


暇つぶしに散歩している














玄関の扉を開けた



目に光が入る






「眩し…」





そう呟き、



僕は階段を降りた



そして、マンションを出た































しばらく歩くと



いつもの公園が見えてきた









子連れの母親



犬を連れてるおじさん



ボールの投げ合いをしてる小学生








よくあんな人混みでワイワイできるな


















僕は人が滅多に来ない



公園の奥にある丘へ来た





ここなら人も来ないし、


綺麗な景色が見える





















「はぁ…」



とため息をついて



空を眺めた






今日はよく晴れている











僕はベンチの上で腕を枕に寝転がった







春の匂いと温かさが心地良い



ずっとここにいたい…



誰も来ないで…





そう思いながら目を閉じた時



頭上から声が聞こえた









「おい、お前」










誰だ?



人の事をお前呼びして…









心で軽く舌打ちして


目を開いた








そこには、



茶髪でツリ目の


割と整っている顔が目の前にあった








「…うわぁ!」


急いで体を起こして、振り返った




目の前にいる奴は


少し驚いた表情をしていた











「誰だよ…、お前…」






少し間があったが、


そいつはニコッと笑って


すぐに返してきた







「俺か?俺は雅"ミヤビ"や!

一昨日この辺に引っ越して来た

よろしくな!」




すごく馴れ馴れしく話してくる


しかもすごい関西弁…


嫌いなタイプだ










「お前の名前は?」




簡単に聞いてくる


僕はあんな奴嫌いだ




「どうしてお前に教えなきゃいけないの?」



雅とかいう奴は驚いた顔をした





「別にええやんか

俺はお前と友達なりたいんや」





友達だなんて

そんなのくだらない






「僕は嫌だ」




キッパリと反対した


これで諦めるだろう











「そうか…

じゃあ俺はお前の事友達やと思っとくで!」




諦めてなかった…



もういいや










「…西野 優"ニシノ ユウ"」



呆れたように、そう放った





「えっ」


小さく呟いた






「僕の名前…

別に覚えなくていいよ

むしろ忘れて」





これは本心だ


嫌いな奴には早く忘れてもらいたい













「…ありがとうな!

よろしく!優!」






すごく輝いた笑顔で雅はそう言った


1人で勝手に思っていればいい


これは単なる雅の友達ごっこだ


僕には関係ない





























そう思っていたのに





























「えー、進級早々

転校生が来ている

さ、入って」











今日は始業式







僕はいつも通り



1番後ろの席で窓の外を眺めている





転校生なんて興味無い













「黒板に名前書いて」




「はい」





カリカリとチョークを動かす音が聞こえる




ピタッと音が止んだ時



教室に聞き覚えのある声が響いた














「初めまして

関西から引っ越して来ました

木下 雅です」








僕はその名前を聞いた途端


体が反応した







まさか、と思い



前を向くと








そこには、



昨日会ったばっかりの


雅の姿があった












「えー、じゃあ

木下は西野の隣な」









先生の口から僕の名前が出た






「…えっ?!」






教室の全員がこちらに視線を送る



僕はチラッと雅の方に目をやると






雅も僕を見ていた








ドキッ








僕は咄嗟に目を逸らした





「(どうしよう…)」





顔が熱い


絶対赤くなってる…





僕は必死に下を向いた














「いつも外しか見てない奴だ

西野ー、もう三年だぞ

嫌でも友達1人はつくれよー!」









先生は笑って


そう軽々しく言った



クラスメイトが


先生に続いて笑った




そして雅も…








人の気も知らないで

























「優の学校、

ここやってんな!」







休み時間に



クラスメイトと話した後


雅が僕に声をかけた











「…なんか文句ある?」





早く離れてくれ






「文句やなくて、

楽しそうやなーと思って!」







学校が楽しい?





「馬鹿じゃないの」



気づいたら声に出ていた









「そうか?

まぁ、色々あるもんな

あっ俺は楽しいで!」






聞いてもないのに自分の事を言ってくる










「…ねぇ、

雅はどうしてここに来たの?」





そう聞いた途端


雅が喜んで言った








「俺!友達に名前で呼ばれたん

初めてや!嬉しい…、ありがとうな!」







こんな馴れ馴れしくしてくる奴が…?


有り得ない…




しかもさっき他の奴らと


話してたんじゃないのか?


















そう言えば、


人とこんなに話したの


僕も初めてだなぁ…












「そうなんだ…

で、早く答えてよ」




僕には

名前なんてどうでもいい





「あっそうやったな‪笑



…ちょっと前にな、

交通事故で親亡くしたんや…

やから、引き取ってくれてる人の

地元に来てん」



少し辛そうな顔をして


雅はそう言った








「えっ…

そうだったの…?

ごめん…」







こんな奴でも


悲しい事の1つや2つはあるよな…



僕は反省した





僕にも昔、


似たような事があったから…









「いや、大丈夫やで笑

優がおるからな!‪」











ドキッ










まただ…


さっきの感じ






今までこんな事無かったのに…


どうして雅にだけ…








僕が戸惑っていると







キーンコーンカーンコーン









「あっチャイム鳴った

もう帰る時間か、早いなー笑」






はぁ…


やっと窮屈な時間が終わった…





さっきまでの緊張はあっという間に解け、


僕達は荷物を鞄に詰め、早々と靴箱へ行った




















「なぁ、優」






少し間を空けて


雅が口を開いた







「何」







次は何を言い出すかと思えば


それは予想外の事だった


















「優は、同性愛とか

どう思う?」











テレビだったり漫画だったり


そんなのでしか聞いた事が無かった










「…別に

お互いが良いなら良いんじゃないの」











特に深く考えた事が無かった





まず、人を愛するという事が無かった僕には



いまいちピンと来なかった
















「そうか…

やっぱ、そうやんな笑」











そう言って





雅は明らかに解る



苦笑いを浮かべた

























はい。


いかがだったでしょうか

藤守。です


# 1 と# 2 で分けて

どこで止めようか迷って

すごく長くなってしまった…

申し訳ないです( _ _)




次は

涙腺崩壊にするつもりなので

まー覚悟してて下さい‪w( _ _)







ここまで読んでくれてありがとー!


それじゃあね☆

藤守。・2022-03-29 #藤守。 #小説。 #『またこの場所で』 #続きあります

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に113作品あります

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半年が過ぎてから

眠るのがより一層怖くなった

朝目を覚ますことはできるのかと

一歩先が見えない

でも確実に終わりのある路

そんな気がした

颯・2023-08-22 #独り言 #天国からのメッセージ #遺言 #続きあります

世界を知らないから

何処へでも

自由に行けると思っていた

旅人・2019-12-16 #冒険 #物語 #のようなもの #続きあります #ポエム #詩 #旅の物語𓂃𓈒𓏸

不思議だな
君の隣は僕の居場所なのに
他の人がそこにいる
君は僕より
背が低くて
鼻が低い
そんな人でいいのかい?
…頼むから
僕を選んでくれ
僕ならそいつより幸せにする

なぁ??
僕を選んでくれ…頼むから…

綾野・2021-07-10 #歪んだ愛 #愛 #不思議 #居場所 #幸せ #続きあります

死にたいって君は言う

どうぞって僕は言う

びっくりした顔でこっちを見る

真剣な眼差しで見つめ返す

見くびったでしょ?
ひとつも幸せを見つけられなくなっちゃったら
もう終わりだと思う

時瀬 澄海・2019-11-04 #笑顔 #続きあります

あなたがいない一日は

ひどくつまらなかった

授業中に窓の外を眺める癖は

昔からだけど

その日はずっと窓の外を眺めてた

来年、異動命令が出て

あなたがここからいなくなったら

毎日こんな感じなのかな

そう思うとまた溜め息が出て

自分がここにいる意味すら

よくわからなくなった

いつも通り友達の冗談には笑えたし

給食もちゃんと味がした

それでも

何か違う

そんな違和感が拭えなかった

もう何でもいいから

帰って来てよ

屈託ない笑顔を見せてよ


目の前には

空っぽの教卓

るりいろ・2019-12-14 #続きあります #先生 #休み #風邪?

暑い夏 寒い冬 乗り越えてきた

苦しくて辛いとき 仲間がいたよ

助けて もらってばかりの 頼りない僕でごめんね

瑠璃💎・2020-05-08 #繋げ! #三阪咲 #続きあります

追いかけた 日々の先に ゴールが見えずとも


繋げ!


僕ら涙を堪えた あの日の自分 越えたいよ

笑顔でみんなのもと 帰れるように

ちょっと照れくさいんだけど 今、伝えたいよ…

瑠璃💎・2020-05-08 #繋げ! #続きあります

見つめ返す 僕らの努力の証

想いあえる 信じあえる 仲間がいるよ

みんなの背中が僕の支えだったんだよ

瑠璃💎・2020-05-08 #繋げ! #三阪咲 #続きあります

8度目の入院

3度目の意識不明状態

10度目の千羽鶴

渡した時“君も”言った

「病気に負けて死ぬのは嫌だから」

いやだよきみまでいなくなっちゃうの

時瀬 澄海・2019-11-04 #ポエム #笑顔 #続き #続きあります

怖かったんだ
死ぬのは
お姉ちゃんじゃなくて僕だったかもしれない
って思うと。

と君は言った。
散々泣いた後の、
泣いたってどうにもならないって言う
乾いた笑顔で。

時瀬 澄海・2019-11-04 #続き #続きあります #笑顔

真っ暗闇の中、橋の上から音を聞くのが好きだった。
ココはいろんな音や声が聞こえる。水が流れる音、蛍の声とか、夜の声とか。

普通の人に夜の声は聞こえないらしい。でも、そんなことはないと思ってる。

‘ ’聞こえない‘ ’

じゃなくて、

‘ ’聞こうとしない‘ ’

んだ。

私は特殊な体質で、満月の力を借りてからしか皆が当たり前に見れる世界を見ることが出来ない。特殊な盲目なのだ。

だから他の人よりいろんな声が鮮明に聴こえてくる。

シ・・・・ン
となった肌寒い冬の空。
宙に舞った髪が耳をくすぐる。
と同時に髪飾りも揺れる。

星くずを散りばめた音と似ている。

いろんな音や声が聴こえるけれど
どれもみんな心地いい音。私だけの秘密の場所。

けれど、今日は違った。
ザッザッザッ

「!?」
足音だ、誰か来る・・・・・!

ダメだ、今は人に会っちゃいけないのに・・・!

胡桃ありす。・2020-02-08 #短編小説 #音 #盲目 #未来の恋の行方 #続きあります

一年前
貴方を好きになって
今日も貴方に恋したのに
いつか遠い未来
私を嫌いになってほしくなくて
笑顔で別れを告げてしまった
馬鹿な私

紗蕗・2025-05-25 #始まりと終わり #続きあります #今も好き #恋愛

<第1話>

ガラッ

扉を開けると彼女はいつもどうり、ベットに座っていた

陽人:百合っ
見て!もう、こんなに桜が咲いてるよ

百合:…

陽人:いい天気だからさ、散歩に行こうよ
最近、部屋から出てないでしょ?

百合:…

彼女は、何も答えない
だからといって、僕は、それを咎めたりしない
それは、彼女が記憶を失っているからだ

彼女は、記憶を失ってから、しゃべらなくなった
原因は、わからない
医者が言うには、精神的ショックのせいらしい

今は、まるで、廃人のようになってしまった

香雪蘭*・2020-04-05 #小説 #彼女の記憶が戻るまで* #病院 #記憶喪失 #続きあります

他に113作品あります

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