#雛瀨的思考回路

死 に た い け ど 死 ね な い


死の恐怖と明日への絶望

疲弊しきったその心

何度訴えたらこの気持ちが伝わるのだろう


矛盾まみれの死にたがり

死♡リ♡好
に♡ス♡き
た♡カ♡な
い♡な♡だ
な♡ん♡け
ら♡て♡甘
死♡す♡え
ね♡れ♡れ
ば♡ば♡ば
い♡い♡い
い♡い♡い

だからさ、もう苦しまないでよ___。

やっと、やっと、やっと。

心を許せると思った相手は

心置きなく想えると思った相手は

わたし以外のあの子と結ばれるんだよ

くらり、目眩がする。

ほろり、涙が頬伝う。

とろり、蕩けて眠る。

ふらり、宙を舞った。


未だ君との思い出に執着する。

きっとこれは、思い出への恋。

追い求めた先にある鼓動

渇望がもたらすのは絶望

「死にたいなんて言わないで」

「俺はずっと味方だからね」

「本当に出会えて良かった」

「負担かけてくれていいよ」

「俺にできることがあったら言って」


君を頼ってもいいのかな

辛いの、って泣いていいのかな


「可愛い、大好き」

その言葉だけを頼りに今日も息をするの

君のいない教室は空虚で

君のいない授業は退屈で

君のいない行事は憂鬱で


君のいない僕も空っぽで


嗚呼、君の存在の大きさが身に沁みて。

満開の桜は散り、

やがて初夏を彩る若葉を出す。


黄色の小さなたんぽぽは、

やがて綿毛となり宙に舞う。


季節がいくつ過ぎ去って

何度春を迎えたって

君への想いは変わらくて

生きたくないと

逝きたくないと

交差する二つの声が

脳裏で場所を取り合う


生きたくないと

逝きたくないと

ぽつり、呟いた君が

脳裏で場所を取り合う

「お前の話をしているあいつが

一番楽しそうだよ」


そうやって言われちゃ

もう好きしか溢れてこないよ

君の言葉

君の行動

全てが私の心を掻き乱して

全てが私の心に取り憑いて

愛おしさが、溢れて。

好きって言ってよ

ぎゅーってしてよ


あの時みたいに、愛してよ


君の一番で居たいんだよ

居たくて、痛くて、
堪らないんだよ


私はこんなに君を想うのに

一方通行な愛ほど辛いものはないのに

散る火花、照らす頬

薄茶色の瞳に映る

色とりどりに彩られた光


きゅっと目尻を釣り上げて

眩しそうに、愛しそうに、

花火を見つめる


また、君を愛しく思う。

青い空に描いた君との将来


いつでも悪戯に笑う君の横顔が

蕩けた表情を宿す緩んだ目尻が

繋いだ手を強く握りしめる君が


一つ一つ欠片も残さず拾い集めて

額縁に飾っておきたいほどに

どうしようもないほど好きなんです

街灯の下、照らされた君の

朧気なその輪郭と

ふっ、と零した息の音


全て独り占めにしたあの春の午後六時

私はもう一つ、君を知った