髪先に伝う雨が零れ落ち ベトベトになった手と、 泥まみれの足の感覚を 味わいながら、 白く濁る息を吐き出した。 クルクル、 椛も草花も踏み躙って 貴方の頬に触れる様、 手を内側にしてみる。 …冷たい骸骨が わたしを嘲笑った気がした。 「好きよ、愛しているの。とても」 次は私も 「真っ黒な穴の瞳で、 貴方を見つめてあげるわ」
これらの作品はアプリ『NOTE15』で作られました。