#栞挟む序章

辛いと感じたなら

他の誰がなにを言っても

それは辛いことなのよ

涙で辛さを薄めましょう

それで心が壊れずに済むのなら

肩に突き刺さる雨

染み込んで溶けたなら

拭っても意味無いのにね

上を見れば幸せな人

下を見れば不幸な人

世の中そういうもの

大丈夫な自分を演じるのは

誰かの素敵な物語を

涙で濡らしたくない私のエゴ

雨が降らないと花は枯れるの

人だって泣かずに生きてられないわ

真っ暗な世界で君が独りなら

私が星色に染めてあげる

大丈夫私がいればふたりぼっち

仮面だなんて失礼ね

十人十色の個性に

適応しようとしてるだけよ

仮装に紛れて本音を見せる

仮面を剥いだ姿さえ

今宵は偽物と勘違いしてくれるわ

欠けた月だって愛せるのに

なぜ人には完璧を求めるの

貴方を想いながら

返信を待っている時間

これも恋愛の醍醐味

私は私が分からないから

今日も抜けられない感情線のど真ん中

"辛い時はいつでも頼ってね"

辛いが分からない私は

今日も貴方を頼れなさそうです

# この感情の名前


君を想うと心が暖かくなる

死にたい訳じゃなくて疲れただけ


僕はその感情の名を知らない


気軽に使ってくださると跳ねます

どんな人生だろうと

編集すれば一冊の本になる

面白い本にトラブルは付き物だろ

君の人生は面白くなるよ