#涙の幕開け

星が泣いて雨のように降ったら

私が両手を広げて受け止めるから

星たちが泣けない私に代わって

泣いてくれているように見えた

雨が降らなくなったんじゃないわ

泣きたいときに泣ける

そんな素直な心じゃなくなったの

君の瞳が涙を零せないだけで

心はとっくに泣いていたんだよな

私に流せない涙があるように

貴方も流したい涙があるのね

泣きそうな風が私を呼んだの

泣けない私と一緒に泣きたいのかしら

闇夜の中なら君も

安心して泣けるかい

泣きたかったけれど泣かなかったのは

君も泣いていることに気づいたから

音が小さくなっただけで

雨が止んだ訳ではなかった

涙を仮面の中に封じ込めてしまったせい

私が呼ばないともう貴方には会えないの

目頭が熱くなってるのは

心が泣きたがってる合図かなって

鳴きたかったのではなく

泣きたかったのでしょう

涙を堪えることに精一杯だから

優しい言葉を紡ぐ余裕なんて

涙を零さないようにすることが精一杯で

君の感情の相手までは困難だった

涙が零れる前に雨は上がったから

僕の涙は今日も持ち越し確定