はじめる

#ユメビカリ出版

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全350作品 ・



『青のパズル』


パチッ…パチッ………パチッ……

誰もいないひっそりとした病室に、無機質な音が鳴り響く。



その音も、真っ白な壁に吸い込まれて、やがて消えた。




花奏(かなで)は窓際に位置するベッドで、一人静かにパズルのピースをはめていた。



隣には、小さな一輪の花が花瓶に挿され、何も無い病室を彩るようにそっと添えられていた。




それに見向きもせずに、花奏はただただ暇を持て余すようにパズルをはめた。




ふと、近くの市役所から聴き慣れた音楽が流れた。



5時を知らす町内音楽だ。



あと1時間経ったら、彼が来てくれる。




それを考えるだけで、つまらない一日も素晴らしい一日に変わる。




普段は長く感じる1時間も、君を待つ1時間ならあっという間だ。




(早く来てくれないかな……)

心の中で、強く強く願った。














日が沈みかけてきた頃、病室のドアが開く音がした。


「遅くなってごめんね。」



彼、新太郎(しんたろう)が息を切らしながら入って来た。



花奏は花瓶の横にあるスケッチブックを手に取り、『全然遅くないよ』とだけ書いて新太郎に見せる。


その文字を見て新太郎はホッとした。



丸椅子に座って、花奏と顔を見合せては笑った。




二っと白い歯を見せて笑った新太郎が、とても眩しくて、花奏はつい目を細めた。












それからは、他愛ない会話をした。


学校のこと、勉強のこと、部活のこと、今日先輩に怒られたこと……



その中で、新太郎がふと思い出したかのように花奏に尋ねた。


「今日の検査はどうだった?」


その言葉を聞いた時、花奏は一瞬だけ、ほんの少しだったが顔をしかめた。


だが、すぐにペンを走らせ、『いつも通りだよ』と、短く書いて見せた。



新太郎は少しの違和感を覚えたが、これ以上問いただすのも気が引けたため、何も言わなかった。



























今日のお昼頃。

花奏はいつもの検査をしていた。



その時担当医から、「奇跡でも起こらない限り、声が出ることは無いだろう」と診断されたのだった。






~続く~

律夏❀.*・゚(低浮上)・2020-03-01
小説
ユメビカリ出版
共同小説
短編小説
『青のパズル』
律夏❀.*・゚の小説

思い。想い。重い。


あおい(人は思いを伝えるのが恥ずかしい。好きな人に好きとかありがとうとか。でも同性だったら言えるんだよな。)


かな「あおいちゃーん!」

あおい「かな!」

かな「あのねあのね!お願いがあるの!」

あおい「?」

かな「ちょっと先生に呼ばれちゃってこれ片付けておいてほしいんだ💦」

あおい「あー分かった。行ってきな。」

かな「ほんと!!嬉しい!!ありがとうあおいちゃん!」

あおい「(^ω^)ニコニコ」

かな「あおいちゃんだーいすき!」







あおい(ほら。今言った。こういう時だけ好きって言う。意味がわからない。私は都合のいい時だけ好きって言う人は嫌いだ。思ってもいないくせにすぐに好きって言葉を放つ。私みたいに考えてることも知らずに_)

恋好【ユメビカリ出版】・2020-03-01
短編小説
ユメビカリ出版
ユメビカリ出版社長
語るだけの小説
初挑戦の語るだけの小説
友達
思い。想い。重い。



『青のパズル』



新太郎が病室に来なくなってから3日目の朝を迎えようとしている。


日に日に、罪悪感が私の中で大きくなっていく。


何であの時「帰って」なんて言っちゃったんだろう。

素直に伝えておけば、今も新太郎と笑って過ごせたかもしれないのに……






なんて、変えられない過去を今も引き摺っている。



昔からの悪い癖だ。


いつまでも後ろばかり振り向いて前を見ようとしない。
変えられるのは未来だけだと分かっているのに。



自然とため息が漏れた。


つくづくこんな自分が嫌になる。



(このままは、嫌だ……!)




もう一度新太郎と話したい。

もう一度あの時間を過ごしたい。





そう強く願えば願うほど、自分が犯した過ちを後悔せずにはいられなかった。







(……ごめんってLINEしよう)


心に決めて、少し埃をかぶったスマホを手に取り、電源を入れた。













見るやいなや、画面を伏せた。



そこには、昔から大好きな歌手の姿があった。



次の瞬間、固く閉じて忘れていたはずの記憶が次から次へと思い出されていく。





















1年前。高校1年生の夏。



私はどこにでもいる普通の女子高生。


歌が大好きで、将来の夢は歌手になること。


幼馴染の新太郎は、オーケストラ部に所属してヴァイオリンを弾いている。


いつか二人でデュエットしたいと思っていた。



高校では憧れの軽音楽部に入り、友達も出来て充実した毎日を過ごしていた。




そんなある日、突然声が出なくなった。



担当医の先生からは、「喉の酷使とストレスによるもの」だと診断された。


それまで輝きに満ちていた私の日々は、一瞬にして、色を失った。




入院してからは、毎日毎日リハビリに励んだ。



『もう一度歌いたい』

『夢を叶えたい』


『新太郎と歌いたい』



苦しくても、辛くても、何とか続けてきた。


毎日病室に足を運んでくれる新太郎の存在も、私の中ではとても大きな心の支えだった。


きっと彼がいなければ、私は今頃全てを諦めて、何にもない退屈な日々を過ごしていただろう。












しかし、人の心はいつか折れてしまう。


それは私の心も例外ではなかった。


どんなにリハビリを頑張ろうとも、一向に声が出ない。


そんな日々がただ苦しかった。



そして、何も分からなくなった。

私は何を目指し、どこに向かって進んでいるのか。





途方もなく大きな壁に阻まれ、絶望に打ちのめされた。



こんな事になるなら、もういっそのこと「治らない」と言われた方が楽だった…





















着信音がした。


過去の苦い思い出に耽っていたが、その音で現実に引き戻された。


画面を見ると、そこには新着メッセージが届いていますという通知。



(もしかして………)


僅かな希望にかけて、LINEを開く。


そこには、新太郎からのメッセージがあった。




自然と背筋が伸びた。


深呼吸して、心を落ち着かせる。


恐る恐る、画面をタッチした。




~Fin~

律夏❀.*・゚(低浮上)・2020-03-22
小説
短編小説
共同小説
ユメビカリ出版
『青のパズル』
律夏❀.*・゚の小説

『ワスレナグサの願い』
/奏空音(そらね)


完結日・2020年3月1日

*****

春、四月。
風と戯れていたはずの淡い桃色は
いつの間にか、消えてしまっていた。
そして、君が現れた。

「初めまして、速水桜です。
歌を歌うのが好きです。
保健室登校をしているので、
教室に来ることは少ないですがよろしくお願いします」

君の声を聞いたのはそれが最後だった。
なぜなら、君はあれから
二度と教室に来ることは無かったから。

それでも、僕は、君に会いたいと願った。
靴箱を確認して、
君が来ていると分かれば安心した。
廊下で君とすれ違えば、
会えて嬉しくなった。

でも、君は教室に来ない。
靴箱を確認しても廊下で君とすれ違っても、
君と話せる訳じゃない。
君が笑ってくれる訳じゃない。
君の声が聞ける訳じゃない。

それでも、僕は信じていた。
君が教室に来てくれることを。
それで全てが叶うと思っていたから。

だけど、君が同級生から
虐められていると知って、僕は僕を嫌った。
僕は君へ教室に来いと言っていたのだ。
君からしたら、ただ苦しいだけの場所に
来てほしいと言っているようなものだったんだ。

それでも、苦しくても、
君はいろんな場面で笑っていた。
体育祭も夏のまぶしさに負けないように、
文化祭も秋の美しさに負けないように。

でも、君の笑顔を見ていると胸が苦しい。
あの美しい笑顔の奥に、
君の辛いという叫びがあると
自分の事のように考えるから。

それに、君は
無理をしているんじゃないかと
心配になる。

だから、褒めてあげたいんだ。彼女を。
あのとき、自己紹介に来ていた彼女も、
今、こうしてクラスの中に居る彼女も。

『お疲れ』って。
『よく頑張ったね』って。
『ありがとう』って。


__パチパチ。

体育館の天井で拍手の音が騒ぐ。
それだけで泣きそうになった。
もう見ることがなくなる体育館に、
僕は感謝を告げた。

新型コロナウイルスの影響で
規模が小さくなり、
一時間にも満たない僕らの卒業式は
そうして幕を閉じた。

校長先生のおかげで
なんとか開かれた卒業式だったけど、
他の地域ではなかなかやっていない。

だからこそ、僕たち
学年の中で流星は流れた。
簡単に言うと、みんな泣いてた。

でも、その流星は
悲しみと寂しさだけじゃない。
これから歩む未来への期待と希望も
たくさん詰まっていることだ。

僕はその日、一分一秒も
無駄にはしたくなかった。
多くの同級生や先生と写真を撮って、
最後には全員で集合写真をパシャリ。

その一方で、君は嬉しいのか寂しいのか
よく分からない表情をしていた。
できれば、寄り添ってあげたい。
でも、僕にそんなことは出来ない。

だって、君はきっと
綺麗事を嫌うだろうから。
君が傷付くだけだろうから。
それを避けたかった。

そう思っていたら、君はいきなり
「さよなら」と叫んだ。
「ありがとう」と叫んだ。
「大嫌い」と叫んだ。

息を整えてから
最後には同級生や先生を見て、
「大好き」と叫んだ。

それは紛れもなく、
感謝だと僕も悟った。
そして、全てを知る。

君は君を虐める同級生を
恨んではいないのだと。

君は弱さを知りながら、
強くなれたのだと。

君はみんなが大嫌いでも、
感謝しているのだと。

君の輝かしい笑顔を見て、
君を虐めていた同級生たちも
何も言えないといった様子だった。

なぜなら、君は泣いていたから。
どんなに嫌いでも、虐めても、
結局君は同級生も先生も好きなんだ。

君の笑顔の奥に、
辛さなんて見えない。
むしろ、君なりの優しさが
ほんのりと見えた気がした。

そして、君の足元に
まだ咲いたばかりのワスレナグサがあった。
ワスレナグサの花言葉。
それは『私を忘れないで』。

もしかしたら、
君が刹那に想った最後の祈りかも。

僕はそんなことを思いながら、
君と会える最後の日に
高く高く、もっと大きく手を振った。



「またね!桜!」



「ありがとう!春馬くんも元気で!」




END

*****

あとがき

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

今回も感動なしではいられない、
奏空音も本気を出した一作でした!

最近、新型コロナウイルスが
流行していて、卒業式が無くなる。
それと、私のちょっとした妄想を
かけ合わせた一作となります。

もう筆者である私も
感動しつつ書いておりました。

奏空音も卒業が近いということで、
卒業式をテーマとした短編小説を
書いたのですが。
書いている奏空音も泣きそうでした(笑)

小説の中で僕と言っていた主人公の
春馬くんですが、
実はずっと気にかけていた速水桜ちゃんと
名前に共通点があったんですよね。

まぁ、二人とも春に関する名前にしたい
という筆者の思いでそうなってますが。
登場人物である二人を気に入ってくれたら、
とても嬉しいです。

ちなみに、小説の最後に出てきた
ワスレナグサという花ですが、
どんな花だと思います?
ぜひ調べて欲しいなと思います。

実は、英語の花言葉だと
メモリーズという言葉があるそうです。
この小説にはピッタリですね。

あと、「私を忘れないで」という花言葉も
中世ドイツ、ドナウ川での悲恋伝説に
由来しているそうなので、
気になる方はぜひ!

それでは、ほとんど殴り書きのようで
拙い文章だったとは思いますが、
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。

また、感想やアドバイスなどを
もらえると幸いです。


それでは、私が書いた小説が
誰かの心に響くことを願って。



奏空音(そらね)でした!
(*・ω・)*_ _)ペコリ

🌠🐤奏空音(そらね)・2020-03-01
『ワスレナグサの願い』
小説
創作
note文庫
ユメビカリ出版
空の鏡出版社
新型コロナウイルス
コロナ
卒業式
卒業
コロナウイルス

時を越えてキミを救う

やまと「……少年どうした?」
シン「あっ。信号のことを話に来た。」

驚くやまとは体を乗り出した。
でも倒れたせいか頭を痛そうに撫でていた。

やまと「それで?何かわかったのか?」
シン「大斗さんから聞いたんだ。信号のケーブル、赤信号のケーブルがいじられてたみたいなんだ。」

眉間を寄せるやまと。

シン「しかもそれは確実に電気屋以外の人が弄っているってこともね。」

やまと「分かった。次りょうこが来た時詳しく聞いてみるよ。」

シンは頷き病室を出た。

病院を出ると大斗がいた。

シン「大斗さん!?」
大斗「おー!」

話を聞くと今からご飯を食べるそうだ。
シンはそのご飯に誘われた。
そしてカツ屋さんに行った。

カツ屋店主「毎度毎度ありがとーなぁーだいちゃん!」
シン「だ、だ、だ、だいちゃん!?」
大斗「やめてくださいよぉー‪笑」
カツ屋店主「だいちゃんは常連なんだよ笑いつもありがとう笑」
大斗「は、はいぃ笑」

照れている大斗を見ていい人だと思った。

恋好【ユメビカリ出版】・2020-03-01
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
ユメビカリ出版社長
小説
共同小説
ryoren
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好

『季節巡りて、春来たる』


君は桜みたいだな____。

窓の隙間から入ってくる冷たい風に
思わず目を細めながら、そんな事を思った。

小さな病室の、
真っ白なベッドの上。

そんな狭い世界で綴られる
君の物語。

それは、綺麗なものでいっぱいで。
でも、どこか儚げに。

うん、やっぱり桜みたいだ。

ベッドの上で、シーツより真っ白な肌を桜色に染めて笑ったり、時折一瞬だけ見せる、美しくて、でも触れたら消えてしまいそうだったりするところも。

君との思い出は、綺麗で、暖かくて。

なんでまた、君の事を考えてしまうんだろう__。

胸の中で苦笑いをする。

桜は何時か散るって、分かっていたのに。

その美しさで人々を魅了して、美しさを保ったまま、散ってしまう。

僕は、分かっていたはずなのに。

ああ。

今年もまた。

桜の季節が来てしまったね_____。

彗星∅・*:。✡*:゚・2020-03-02
小説
季節巡りて、春来たる
ユメビカリ出版
note小説部
意味不
一つだけ言わせて、意味不。
なんか桜をテーマにした小説書きたかっただけなんですすみませんすみませんすみません
こんな小説にも感想くれたりする人いたら感想よろですすみません
桜は私の中で3番目に好きなお花です((微妙
ちなみにいちばんはひまわりで2番は薔薇です((聞いてねぇ

『愛しき貴女に贈る』





「ねぇ蘭華、私達の関係って、行けないものなのかしら。」

ふと、我が愛しき恋人、百合がそう呟いた。

「…突然どうしたんだ、百合。そんな訳なかろう。」

「いいえ、特に意味は無いのよ。…ただ、貴女と『恋人』でいられる時間や場所は、限られている。」

「百合……」

今私達は、ゆうしょ正しき我が高校、『聖マリア学園』の寮の上にいる。

私は、ここから見える綺麗な星空を見ながら、百合と言葉を交わすのが好きだった。

「……私もね、こうやって蘭華と一緒に星空を眺めるのも好きよ。でも、大正13年になって、恋人とキネマを見ながらキスを交わすのに憧れない女の子はいないじゃないの」

……我国の女子に対しての軽い偏見ではないか、それは。
だが、それは口には出さない。百合はあくまでも本気なのだ。

「……だがな百合、接吻は出来なかろうが、キネマなんて幾らでも見に行ける。ほら、毎日、キネマを見て、あいすくりんを食べながら笑って暮らそうじゃないか」

「…………」

百合は黙り込み乍俯いてしまった。

もっとも、出来ることなら私だって、百合と堂々と恋人として街を歩いてみたい事だ。

だが、私達にはそれが出来ない。

こんなにも愛し合っているのに、許されない。

そんな事がもどかしいとさえ感じた。

「……いっそ、」

「ん……?」

私が口を開けば、百合の花の様に綺麗で、この手で触れれば壊れてしまうんじゃないかと思うぐらいの笑顔で顔を上げた。

「いっそ、こんな時代に生まれなきゃ良かったな。百合よ。
………あと、100年経てば私達のようなものが結婚出来るというのなら、私は100年後に生まれたかったさ。」

「……あら、私はそんなことも無いわよ?」

……最初にこの話をし出したのは誰だ、なんて心の中で呟く。

「だって、100年後だったら、私は貴女と会えなかったかもしれない。……こんな残酷な世界でも、例え100年後に私達が望むものが待っていても、100年後に貴女に逢えないのなら意味が無いわ。」

「百合……」

何も言えない私に、百合が急に思い出したかのように
「そういえば、蘭華と出会った日も、星が綺麗だったわね……」
といった。

「……ああ、綺麗な満月まで見えて、見事なものだった……」

「私は、あの時が一番幸せだったかもしれない……」

「同感だ」


ではここで一つ、過去の話をしようか。私達が、出会った日の話だ。


百合と私は、3年前にこの寮に来た時に出会った。

星を眺めるのが好きだった私は、夜にともなれば軽々と寮の屋根の上にのり、綺麗な星々を見て楽しんでいた。

だがそんな時、後ろから物音がした。

咄嗟に私は、護身用にと父から貰った短刀を構えた。

「………」

そこには、百合がいた。百合は一瞬、驚きの表情を浮べていたがすぐに 笑顔を作り

「私を、さすの…?華森蘭華さん。」
と言った。
百合が私の名前を知っているのは、私はさほど驚かなかった。

日本では有名な名家、華森家と花桜家。

私と百合は、そんなところに生まれた。

いや、『生まれてしまった』という方が良いのだろうか。

何故なら、華森家と花桜家は、昔から険悪なムードが間にあった。
お互いにお互いを恨みあっていた。

だから、百合が私を、私が百合を知っているのは、当たり前だった。

『花桜家の者を見つければ、その短刀で腹を1突きせよ。』

この短刀を貰った時、護身用ともう1つ、そう言われた。

本来、私はここで百合をささなければならなかったのだろう。

でも、私は、百合の笑顔から、目が離せなくなっていた。

こんなにも美しい人を、刺せるわけが無かろうと。
父にそう言いたかった。

「星を、」

私は短刀を仕舞いながら言った。

「え……?」

「星を、一緒に見ないか……?」

百合にとったら、これ程可笑しい会話はなかったと思う。

殺される、と思った相手に『星を一緒に見ないか』と誘われたのだ。

おかしいヤツ、と思ったであろう。
その証拠に、百合はクスリと笑って

「……喜んで」

と言った。




「…………あの時、蘭華にああ言われて嬉しかった。」

「え……?」

「仲が悪くて、恨みあって来たのに、、、それでも、蘭華がああ言ってくれたのが嬉しかった。」

「………そうか…」

「…ねぇ蘭華、私ね……結婚するの…」

「……そうか…」

先程と、全く同じ返事をした。

驚きはしなかった。何時かはこうなる事を、私達は知っていたから。

また百合も、変わらず美しい笑顔で私を見つめていた。

「……相手は…?」
それだけは、聞いておきたかった。
百合を、、百合の笑顔を預ける相手だから。

「貴女の、、お兄さんよ」

「兄貴、、、?」

何故だ。そもそも、この家と百合の家は関わっては行けないはず。私はそう言われながら生きてきた。

なのに、何故兄貴と百合が……

「私の家と蘭華の家、、お互いのお父様が和解したらしいの。それで、私と蘭華のお兄さんを、蘭華と私のお兄様を結婚させるという話になったんですって」

「嘘だ……父上は、そんなことは言っていなかった筈だ……」

父とは、約1か月前に会ったが、そんなこと一言も言っていなかった。

「私が……私から、貴女に伝えたいと言ったの。蘭華と、二人で一緒に話したかったから…」

百合は、泣いていた。でも、あの美しい笑顔を保ったまま。

このまま、時が止まってしまえばと思った。

もしくは、このまま百合を連れ去れればいいのにと。

百合が、兄貴じゃない誰かと結婚して、何処か遠くに行ってしまえばいいのに。
そうすれば、私はきっと諦められる。

なのに……

「泣かないで、蘭華……」

「百合に、言われたくないが……」

「…まぁ……そうね……」

ふふっと笑いながら百合が言う。

ああ。此処で、『大丈夫だ』と言って抱き締められたらどれだけ良いのだろう。

でも、私はそれをしない。

余りにも無責任だからだ。何が大丈夫なんだ。
こんなにも残酷な状況で、軽々大丈夫なんて言えるわけがない。

「ねぇ蘭華……愛してる…」

「ああ……私も愛してるさ…誰よりも」

ただ、今私に出来ることは、『愛している』と言うだけ。

泣いている愛しき人物に、愛を囁くだけ。

そんなことだって無責任かもしれない状況で。

「蘭華……これを、貴女に…」

ふと、愛しき姫が口を開いた。

どこから出てきたんだ、という疑問も浮かんだが、そんなことはどうでもいい。

姫が出したのは、桔梗の花と小さな紺色の小箱。

確か、桔梗の花言葉は『深い愛情』と『変わらぬ愛』。

なんとも百合らしいな。

暗い中でも、紫色の桔梗の美しさは決して薄れなかった。

そして‪私は、受け取った小箱を開けた。そこには、綺麗なダイヤがあしらわれた指輪が1つ。

「………このような物は、私から渡すのだぞ。普通。」

我ながら素直じゃないな。

可愛げの無いことを口にしてしまう。

でも百合は笑っていた。

「大正13年だもの……そんなの関係ないわ」

「大正13年を使えば何でも良いのではないか」

百合が美しい声を上げながら笑った。

「………蘭華…私は一生、貴女のものよ…愛してる…」

「私だって…愛している」

ああ……連れ去りたい……2人だけの世界へ行きたい…

躊躇いなんて言葉の存在しない世界へ、姫と……

「蘭華……恋人として、最後のお願い、聞いてくれる?」

「最後なんて言うな、百合よ……」

「ごめんなさい……じゃあ、お願い。聞いてくれる?」
何がおかしいのか、ふふっと笑いながら言う。

「何だ……?」

「キス……して…?………あ、あと、貴女が隠してる物も」

「隠しているもの…?」

「分かっているのよ。私。」

何もかも、百合にはお見通しだ。

「………分かったよ……負けたさ…」

私も、ポケットから小箱を取り出す。

百合のくれたものは紺色だったが、これは赤だ。

今日は私達が出会って3年。その記念に買ってきたのだ。

それを開け、指輪を百合につける。

「綺麗……」

手を上にあげ、星の光に反射してキラキラ輝く指輪を見つめる横顔。

この瞬間を切り取って、何かに閉まっておきたい。

永遠に、私だけの物にしておきたい。

「あ、蘭華、キスして?」

「………」

そんな唐突に。誤魔化せたと思っていたのに。

「あのな百合……」
「お願い」

少し強い口調で彼女は言う。


「分かったさ…………愛してる……」

そう言いながら、私は彼女に接吻をした。

唇に、何かしょっぱい液体がついた。そんなの気にしない。


最後ではなくたって、残りわずかな恋人としての2人の空間を。

誰にも邪魔されない空間を。

ああ。

あと何度、私は君を『愛しき人』と言えるだろうか_____。

彗星∅・*:。✡*:゚・2020-03-06
小説
愛しき貴女に贈る
ユメビカリ出版
NOTE小説部
駄作すぎて草
まじで駄作
本当にすみません皆様こんな駄作を生み出してしまって
暇だったんですすみません
結構好きだったりするけど謝っときます((
これでも頑張りました((嘘つけ
嘘は言わないよ私((((((
同性愛

分からない。分かれない。分かりたい。


学級委員「これから生きる意味についての授業を始めます! 礼っ!」





あずさ(生きる意味なんて考えても無駄だ。人はいずれ死ぬ。そんなことを考えていても死ぬんだよ。自殺したい人は生きる意味に気付けず死にたいと思う。)



ゆき「あーずー。この授業おもんないね。」
あずさ「そーね。」





あずさ(私だって生きる意味について考えたこともない。そんなこと考えたってそのこと自体に意味がない。)


講師の先生「では隣同士で生きる意味について話してもらいまーす。始めてください。」


あずさ(はぁ。めんどくさいことを。)

ゆき「私はねぇ……推しのために生きる!笑」
あずさ「何それぇー笑」


あずさ(ゆきの生きる意味も悪くはないと思う。私の生きる意味……なんだろう。)


ゆき「あーずーは?!」
あずさ「うーんと笑」

あずさ(分からない。分かれない。でも分かりたい。私の生きる意味……)


講師の先生「ではその長い黒髪の女の子!」

あずさ(私だ。)

あずさ「は、はい。」
講師の先生「あなたの生きる意味ってなんですか。」


あずさ「…………」

みんな「ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ」


あずさ「私のっ!生きる意味は……まだ分かりません!生きる意味など必ず変わります!推しのために生きる。彼氏彼女のために生きる。夢のために生きる。人それぞれだと思います!今の私の生きる意味はないですっ!!」


みんな「パチパチパチパチパチパチ」

あずさ(えっ……?)


ゆき「あーずぅー!泣」
あずさ「な!なんで泣いてるのさ!」
ゆき「ぅぅぅぅ泣」

あずさ(生きる意味はなくてもいいのかもしれない。生きようと思わなくてもいいかもしれない。私が人生の半分を迎える頃には生きる意味を考えているんだろうか。)






作者:恋好(皆さんは生きる意味について考えたことがありますか?無理に考えなくていいです。そんなんねぇーよ!って思っている人。いるかもしれません。それもいい事だと思います。沢山挑戦して沢山後悔して生きる意味を見つけていけば見つかる日が来るでしょう。)

恋好【ユメビカリ出版】・2020-03-03
ユメビカリ出版
ユメビカリ出版社長
短編小説
短小案
生きる意味
分からない。分かれない。分かりたい。
あなたは生きる意味について考えたことがありますか?

時を越えてキミを救う

シン「だ、大斗さんはいい人ですよ!?そんな駆けつけないなんて!!」
りょうこ「信じ難いが、すぐには来なかったんだよ。少年。」

泣きそうになりながらも話を聞こうとしているシンは崩れて座ってしまった。
あまりにもショックで腰が抜けたのだろうか。

シン「えっ。じゃあどこで何をしていたんだよ!」
りょうこ「カツ屋じゃねーの。そんなのしんねーよ。」


カツ屋に行くことにシンはした。

カツ屋「いらっしゃーい!あれっ?だいちゃんの連れの……」
シン「あ。シンと言います。」
カツ屋「シンくんね。どうしたの?あ!食べに来てくれたんだとか!笑」
シン「違います。」
カツ屋「い、意外と冷たいなぁー笑」

シンは強ばった顔をしていたから無理はない。

シン(僕らが初めてデートした日。思い出の日。楽しかった日っ!全部潰しやがった日!)

シン「8月2日大斗さんここに来ました!?」
カツ屋「えっ?あーその日さぁ!せっかくの神戸牛を仕入れたのに来なくてさぁー」

シン(なんで来なかったんだっ!)

そのままシンはカツ屋を飛び出した。

恋好【ユメビカリ出版】・2020-03-08
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
ユメビカリ出版社長
共同小説
ryoren
ryotao(*⌒―⌒*)o
恋好




『フェアリーラブ-恋の御伽(おとぎ)-』
/奏空音(そらね)





 常闇の光が弧を描いて、散っていく。


 地上の人々は感動していた。




 日の都はイルミネーションが美麗である。


 月詠さまはそのお礼として光のショーを開催していた。




 孤独な学生がこちらを見上げてきた。


「天の張り弓、願いを叶えて」


 月詠さまは願いに応える。





 月詠さまは弓を引く。矢先を向け、学生の思いと共に放った。





 学生は泣いているが、


「ありがとう、恋の御伽さん」


 と言う言葉に月詠さまはただ安堵した。





 そして、光のショーは続いた。

🌠🐤奏空音(そらね)・2020-03-16
小説
創作
空の鏡出版社
ユメビカリ出版
ぴったり200文字で小説書いてみようチャレンジ
『フェアリーラブ-恋の御伽-』
note文庫

『オーバーチュア-前奏曲-』
/奏空音(そらね)



 孤月が寂しさを描く。
 流星群が奇跡を示す。


 とある狼は悲鳴を上げた。
 とある赤ずきんは嗚咽を鳴らす。


 飛んだその人は風月に願いを託す。
 二方は月を見て思い出す。


 だが、こんなにも美しい夜を誰かが崩した。
 メンヘラは死にたいと言うだけのロボット、と。



 じゃあ、そう言ったあの人はロボットである彼らの脆い心を救うことはできるのか。






 そう聞いた私を、あの人は殴らなかった。




 あの人も、今宵の七夜星(ななよぼし)を穢したくはなかったのだろう。

🌠🐤奏空音(そらね)・2020-03-10
小説
創作
ユメビカリ出版
ぴったり200文字で小説書いてみようチャレンジ
空の鏡出版社
『オーバーチュア-前奏曲-』
note文庫






『メロウディアス-美の旋律-』
/奏空音(そらね)






 御空から降る神様の涙で車を清めて。


 水も無い川を渡り。




 汝は雲に隠れて。


 僕は深い海を行く。



 静寂(しじま)を破らぬよう、ゆるりとゆるりと。





 だが、静寂を捨てたのは。


 ただ黙り、一等を示す星々であった。

 堕ちる慧星、羽衣のように纏うベール。





 それは人間という地の人々は流星群と言うだろうが、星の人々は声を合わせて言ふのだ。


 星が織りなす美の旋律、と。



 これで汝とも仲の治りが出来るだろうか。
 僕らだけの星合を眺めたのちに。

🌠🐤奏空音(そらね)・2020-03-12
小説
創作
ユメビカリ出版
ぴったり200文字で小説書いてみようチャレンジ
空の鏡出版社
note文庫
『メロウディアス-美の旋律-』

|*・ω・)チラッ

NOTE15で小説を書いている
奏空音(そらね)です!

今回はなんと!
おおよそ2ヶ月ぶりに
奏空音が書き上げた短編小説を
のちほど投稿します!

2ヶ月ぶりですよ?
勉強漬けで趣味から離れていましたが、
ふと小説のネタが思い浮かんだので
書いてみました!

もちろん、ユメビカリ出版にも
投稿させていただきます!
よろしくお願いします!


それでは、投稿まで
今しばらくお待ちください!
(*・ω・)*_ _)ペコリ

🌠🐤奏空音(そらね)・2020-03-01
ユメビカリ出版





『ポラリス-北極星-』
/奏空音(そらね)






 まだ眠たそうな未明の空。


 大きな荷物を抱えている母さんと、何故か似ている。





「たっくん、そろそろ行くよ」


「うん!」


「今から隠れんぼだよ。パパには内緒」





「じゃあ、ポラリスを目指して家に帰ろうか」




 ポラリスとは北極星のことだと、母さんに教えてもらっていた。でも、家に帰るだなんて可笑しい。我が家から出てきたばかりなのだから。





 幼かった俺のそんな記憶。







 両親が居ない今、その記憶の真実が分かった。離婚、という真実を。

🌠🐤奏空音(そらね)・2020-03-16
ちゃんと最後まで読んでくださいね
小説
創作
ユメビカリ出版
空の鏡出版社
ぴったり200文字で小説書いてみようチャレンジ
『ポラリス-北極星-』
note文庫

時を越えて君を救う

シン「大斗さんはいい人なんです!
事件について情報を教えてくれたり…
すぐに現場に駆けつけたり♪」
大斗「…ああ」ボソ
カツ屋「そっかo(*⌒―⌒*)o」

大斗「そろそろ仕事に戻らないと!」
カツ屋「おっ?そっか!
お代払えよ♪」
大斗「はいはい…」
シン「大斗さん!」
大斗「ん?なんだ?」
シン「また情報入ったら
教えてください!」
大斗「お…おう…
じゃ…」

次の日…

やまとさんから連絡が入り
りょうこさんと話すように言われた

…りょうこさんはしぶしぶ
受け入れたらしいけど…

でも…このはなしで大きく
展開が変わるとは…思わなかった…

シン「え!な…なんて?」
りょうこ「だから!あいつは
現場にすぐに駆けつけて
なかったんだよ!」

ど…どういうこと?

ryota o(*⌒―⌒*)o・2020-03-06
時を越えてキミを救う
ユメビカリ出版
共同小説
恋好
ryotao(*⌒―⌒*)o

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