はじめる

#恋愛小説

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全586作品・





〔 落ちる時間はキミのもの 〕




『この砂が落ちきるまでの時間


私に頂戴』



それが君の口癖だった




















































__













































大学四年生の春



鈴芽に告白した時



俺は初めて彼女の口癖を聞いた




『この砂が落ちきるまでの時間


私に頂戴』





彼女は俺の告白を聞いてそう言うなり



自身の鞄から小さな砂時計を取り出して



俺に見せ付けるように



自分のてのひらに置いた



予想外の出来事に俺は戸惑う



時間を私に頂戴?



つまり待てってことか?



にしたってなんで砂時計?



これ落ちきるまでに



五分くらいかかりそうなんだけど



五分俺に待てってことなのか?



グルグルと思考の渦に溺れながら



俺はその時を待った





そして、砂が落ちきる。






『うん、良いよ』



「へ?」



『付き合うの、良いよ』



彼女は砂が落ち切るとほぼ同時に



あっさりとそう言った



『時間、くれたから、良いよ


有難うね


私も、君、好き


だから、嬉しい』



今にして思えば



彼女は探していたのだろう



決断が苦手な自分を



受け入れてくれる人を






















__
























大学四年生の夏



付き合って何ヶ月かの記念日に



水族館デートをした




お土産コーナーで



ぬいぐるみを見つめながら



鈴芽はポツリと言った




『チンアナゴとシャチ


これは、関ヶ原になるわ』



「天下分け目の戦いって事?」



『そうよ


砂時計持って』



「あ、うん」




言われるがまま



手渡された砂時計を手のひらに乗せる



周囲の人に変な目で見られたことは



言うまでもないだろう




『よし、こっちね』



五分で完結した関ヶ原の戦い



勝者はシャチに決まったらしい



彼女は顔をほころばせながら



シャチのぬいぐるみを



レジに持って行った



そんな姿を見つめながら



俺は鈴芽の言葉を思い出す



『選択するって事は


どちらかを捨てるって事


平等であるべき物なのに


自分の主観で甲乙付けなきゃならない


そんなの、捨てられた方が可哀想


だから私は悩む


でもね、時間は永遠じゃない


いつかは決めなきゃいけないって


ちゃんと知ってるのよ


ある日雑貨屋さんで


この砂時計を見つけてピンと来た


タイムリミットを付ける意味で


これは使えるなって


その日からこの子は私の相棒よ』




「優しいな」と



気付けば呟いていた



捨てられた方が可哀想だなんて



俺は考えた事もなかった



こんな小さな決断にすら



自分の五分を使ってあげる



時間が永遠じゃないと知っていながら



そんな君の優しさが俺は好きだよ





「鈴芽」



『ん?』



「シャチの勝因は?」



『チンアナゴが


シャチに勝てる訳なかったわ』



「そんなこと言わないであげて!?」




鈴芽の優しが好きって考えてた俺が



バカみたいじゃないかと



笑わずにはいられなかった






























__



























































『ごめんね』




同棲二年目の秋



鈴芽は唐突にそう言った




「何が?」



『今まで沢山、時間を貰った事』



本当に申し訳なさそうに



彼女は目を伏せる



『私ってほら、可愛いじゃない』



「そうだけど自分で言うんかい」



『だから結構モテたのよ』



「うん、なんで急に自慢話始まった」



『でも、長続きした事は無かったわ』



「もしもーし、俺の声聞こえてる?」



『ええ、煩いから少し黙って』



急に自慢をされたと思えば



黙れと言われる



鈴芽さん、胸が痛いんですが



と心の中で言う



『私は即決が出来ないから


皆「もう待てない」って離れていった


でも、君は待ってくれた』



柔らかく、鈴芽が微笑む



その笑顔は反則だ



ついさっきまで感じていた胸の痛みが



遥か彼方に吹き飛んで行くのを感じた






『だから、お礼に



私のこれからの時間、全部あげる』




心臓の調子を整えるように



大きく息を吸う





『私と結婚してください』





一泊遅れて



鈴芽が発した声の意味を理解した





『それ使う?』



鈴芽がイタズラに笑いながら



テーブルの上の砂時計を指さす




「使わない」



俺もつられて笑う




「もう答えは決まってるから」
















「君の時間、全部貰う


代わりに俺の時間、全部あげる」



鈴芽は目を丸くする




「この指輪、受け取ってくれますか」




耳まで赤くして驚いている彼女に



俺は尋ねる










「砂時計使う?」




鈴芽は笑う



そして



これが答えよ、とでも言うように



砂時計ではなく



俺が手に持っている指輪を取った

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和賀・2023-10-22
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好きな人がいる。

その背中は遠くて

触れることすら難しい。


そんなの分かっている。


でも彼が時々見せる

昔から変わらない笑顔や仕草に

今も胸が高鳴るんだ。


そして、

熱を持ち始めたこの感情は

冷めることを知らない。


厄介な感情だ。


今だって

数歩先を歩く君の姿が

目から離れない。


「蒼太」


気づけば彼の名を口にしていた。


「なんだよ」


こちらに顔も向けずに
彼は言い放つ。


「あ、いや、なんでもない」


彼の反応があまりに心に染みて
誤魔化すように口を閉じた。


「そ」


まただ。

彼との心の距離は
少しずつ遠ざかっていく。


それから何を話す訳でもなく
ただ足を動かした。


そして、私たちがいつも別れる道に着いた。


「じゃあね」

いつものように別れの言葉を
彼の背中に送る。


いつもならそれで終わりだった。


でもこの日は、

「亜美」と彼が口を開いた。



「俺、この街から離れることになった」



そしてその言葉は

私にとって残酷な言葉であった。






【この生命線で出会った僕らは】ー 1 ー

茅乃・2023-06-24
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あも。・2022-06-12
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「冬の図書館」

私、いま恋の途中。

かもしんない。



寒い空を見上げると、冬のおひさま。

もうすぐ約束の時間。

図書館、14時。


「りつさん、ここだよ」

あなたは先に図書館に居て。

席をとっておいてくれた。

私、小さな声でお礼。

「りつさんはいつもの翻訳を?」

「うん。英語の詩を翻訳するよ」

「僕は数式を解いてる。お互い、実りある時間にしようね」

二人、作業に没頭する。

30分した頃、

「水、買って来るよ。りつさんも飲む?」

「うん。ありがと」

私、将来、翻訳家になりたいの。

夢。

いま翻訳しているのは、アメリカの文芸雑誌に掲載された現代詩のいくつか。

その中に、ステキな表現があった。



☆あなたを愛する鳥は

きっと 私よりも高い空を知っている

しかし

あなたと共に歩くのは

大地に足跡を残す 私なのでしょう





「んー。」

ずいぶん集中したなー。

彼は、ふと私を見ると優しくほほえむ。

「夕暮れ。そろそろ帰るかい」

「だね。」

図書館を出る。



明日も大学で会えるけれど、

私はあなたに告げた。


「いつも、ありがとうね。私ね、、、」

彼は黙っている。

「あなたにとても感謝しているの」

彼の瞳は、柔い。

「私の夢を、応援してくれてありがとう」

そこで彼は、私に小さな赤い手帖を差し出した。

「英語で書いたんだ。ゆっくり、翻訳してください」

「まあ、現代詩! ステキね!」




私はその夜、彼の詩を少し翻訳してみた。



ぼくは数字よりも

ぼくは言葉よりも

君の絵画のほとりで

景色になりたい

空気で 居たい





「ああ」

窓の月は冬の光。


私、いま恋の途中。




明日、彼に会ったら。


英語で伝えよう。





恋の言葉を。



私の心、絵画にして。



冬の図書館。


また、いっしょに行こうね。






~おしまい

蔵 クナイ・2022-11-26
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【花】

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こんな感じの人がこの世に溢れていたら
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そんなことを考えていると
もう家に着いてしまった。
あーあ…今日も会えなかったな。
同じ高校の先輩。
少し茶髪で優しい人。
でも大人しくはなくて
元気で犬みたいな人。
私が前、電車に乗ってるときに
年寄りの人に席を譲っていた。
「どうぞ、座ってください!体を痛めたら大変っすから!」
あの眩しくて優しい笑顔でそう言った。
その瞬間、私は恋をした。
その先輩はまるで私が好きなあの花のようだった。
男の人を花に例えるのはどうかと思うけど
本当にそんな感じだった。
あの笑顔が私に向けられていたら…なんて考える。
どうすればいいんだろう…
私の事なんか分かってないだろうしな…
毎日毎日考える。

瑠唯(ヘッダーに好きよろ)・2022-08-09
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【曇天】






「いやいや、違うの


曇りだって言いたいの」







「うん?だから、


暗くて嫌われてるって事でしょ」









「え、曇りって嫌われてんの?」









「暗かったら、嫌われるでしょ


何だって、誰だってそうでしょ」











「いや、俺は好きなんだよ。」













澄み切った青に



純白の綿が浮かんでいたら



それはそれは綺麗でしょう。









そこに更に鳥なんかが


飛んでいれば



風情を好む俳人達は




それはそれは大喜びでしょう。











だが、そんな物を好まない



変な人が居ました。







はい、今まさに目の前に。










「曇りがいっちゃん好き。




お前みたいで。」













「あのね、フォローになってないっていうか




それ、言われても嬉しくないっていうか





ていうか何なの!?




告白なの!?」













「ああ!告白だとも





付き合ってくれ、花見!」











「いっみ分かんないし!



それに私は好きじゃない。




悪いけど、諦めてよね。」












「くっそ…マジか。」












彼は栗色の髪を掻き回し



悔しそうに座り込んだ。









「ちょっと、ねえ、奈倉。」







「麦くんと呼べ」






「クソ麦。しゃがみこまないでよ」









「あーあー。



ねえ、俺のどこがダメなん」











「どこがって…



意味わからないところが、ダメ。」











「確かに俺、ミステリアスだもんな」









「あ、そういうとこも、無理」










曇天を好むこの男は



奈倉 麦 といって



誰もがお察しの通り、変な人である。








時は放課後の教室。





世はその教室を


オレンジ色だと言ったりする。






オレンジ色なんてものじゃない。






濁っているようで

淡くも鮮明な、変な色。






「んじゃ、またな花見」









「うん?」










そりゃ私だって



清き晴天のような人だとか



そんな風に言われたら良かった。









麦のデリカシーの無さに



少しばかり呆れながら



帰路を重々と辿った。









空を見上げれば



全面灰色がかった曇天である。








私は思わず溜息をついて



下を向きながら早足で進んだ。


















翌朝、昨日と見違える晴天で



今度は逆に、


上を見上げづらくなってしまった。











「おはよ、花見!」







胸糞悪い原因の元である



奈倉麦が、今日も無駄に朗らかに



話しかけてきた。










「はあ、おはよ。」








わざと溜息をついたりなんかして、


素っ気なく返事をしてしまった。









「むーぎ!」








短髪で赤毛混じりの



ピアスを4、5個雑に付けている男が



急に視界に現れたものだから






思わず吃驚してしまって、



先刻と同じように下を向いて



麦の横を通り過ぎて行った。








「おい御門、ジャマすんなよ」





「わりい、え、あの子?」




「そうだよ、あーあ行っちゃった」






運の悪いことに、


私と麦は席が前後で、



授業中はやたらと後ろを向いてくる。





「ねえ、ちょっと、集中しなよ」




「優等生だなあ花見は」



「何よ、暗くてつまんないって


言いたいの?」





曇天女と思われたのが


余程悔しかったのか


私らしからぬ言葉を吐いた。





「曇りは暗い、そりゃそうだけど


淡く美しく、俺を元気にしてくれる」






茶色く光る瞳が


余りにも真っ直ぐだったものだから


私は思いのほか驚いてしまって、


黙ることしかできなかった。






ホームルームも終わり、


時はあの放課後となった。






「シャーペン落ちてる、

ねえ未玖、誰のだろ」




クラスの女子の言葉で、

私は視線をシャーペンに向けると



まあなんとも見事に、


私のペンだった。




「黄瀬さんじゃない?

この席だし、」





「黄瀬?…


ああ、あの暗い人。」








昔から友達なんかいなかったし


キツい性格とか、

暗い性格とか言われてきて



自分がつまらない人間だなんていう自覚は


とうの昔からあった。





ただまあ余りにもド直球だったものだから


焦り、というか、そんな気持ち。




心を抉るようだったけど、


臆病で情けない私ですから



傷ついた、ということを


意地でも認めたくはなかった。








結局、シャーペンは受け取らず、



気づいたら教室を出ていた。







空を見上げると、


眩しいくらいの、晴天である。






うざっだるい。


目が眩む。





あと数秒でも見上げるならば


きっと吐き気が襲ってくるような



そんな嫌悪感。







…羨ましい。





羨ましいほどの眩しさ。






この嫌悪感は、



醜い妬みで




ただこの眩しさを



夢見て


憧れて






曇った心が廃れては傷んでいく。









曇天女の、どこがいいのだろうか。


曇った天気の、どこに惹かれるのか。


暗い気持ちの、どこに救われるのか。






「分からない。」





そう呟いた後、


無数の水滴が頬を蔦った。





「あ、花見ー!」




変人男、奈倉麦が楽しそうに寄ってきた。




「え、何、何で泣いてんの。」




「うるさいな。


そんなことより、


なんでそんなに嬉しそうなの。」






「え、花見がいたから。」






「それ、どれくらい嬉しいの。」






「んー、数学の授業が、急遽体育に

変わった時、のー

50倍!」





「ふはっ、何それ

分かりづら!!」




暗くて、つまんない、


そんな私が、


いるだけで、こんなに喜んでもらえるなら。




明るい、眩しい、羨ましい、


だとかの妬みも、段々と薄れてくる。






「あ、笑った。かわいい」




「な、うるさい。」







ありがとう、そう伝えたかったけど、


喉で重複して、


それから消えた。




「んで、なんで泣いてたの」



突然、声色が変わった気がした。



綺麗に光る、栗色の瞳が、


まっすぐに私の目を見てる。





「しょうもないことだよ。


暗い人、って、言われただけ。」





「誰に?」





「クラスの人」





「ごめん、やっぱ、嫌だよな」






「そりゃね、


でももういい。」






清き晴天とかいうものに、


憧れたって、



自分の本質的に、


なれるものじゃない。



もし、なれてしまったら


それはもう、私じゃないんじゃないかって


思えてくる。



「疲れたー!最悪だ!って思った一日が、


誰かにとって、


楽しくて、嬉しくて


忘れられない大切な一日なら


なんかもう、それでいいやって



それがいいやって、


思えるように、





暗くて、つまんなくて


嫌だなって思った自分が、



誰かにとって、


それがいいって、思える


大切な人なら、




なんかもう、それがいいやって、



思えるよ。」





私がそう言うと、


彼は目を丸くして




「好きだ」



と、又言った。




曇りの良さが、分からなかった。



皆を、落ち込ませるだけだと


思い込んでいた。





ただ憧れるんじゃなくて、


自分を理解して、


受け入れて、



そして又誰かに、


受け入れてもらいたい。












「花見!行こう!」




雨天の中の晴れ間のような

心優しい、物好きな少年と



曇天のような

淡く美しく、


人の心に、寄り添える少女は



彼の猛アプローチの末、


今は2人で手を繋いで




晴れの日も

雨の日も、


風の日も、

雪の日も、



曇りの日も。



手を繋いで、笑っている。

瀬海・2023-08-19
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昨日の残り物を詰め込んだだけのお弁当を広げもくもくと食べる。

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食べ終わってから私はいつも歌を歌っている。一応将来は歌手になりたいなと思っているので毎日ここで歌うのを日課にしている。

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今なら死ねる。何故かって?学校一のモテ男に歌を聞かれたからだ。

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家に帰り今日の出来事をふりかえってみた。あのモテ男陽、、いや入江くんと話したのだ。

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翌日。学校へ行こうと思い玄関を開けると何故か入江くんがいた。あまりもびっくりして思わずヒッ!と言ってしまった。

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それは困ると言ったのだが聞く耳を立てづじゃあ後でなといい学校へ向かう。

朝から入江くんと話してしまった驚きと屋上の件で呆然としてしまったが学校に遅れると思い急いで入江くんの後をおった―――。



お昼になり屋上に行くと本当に入江くんはいた。
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それから入江くんとご飯を食べた。こんな事あっていいのだろうか。女の子たちにバレたら殺されるななんて思う。

でも食べながら話をしたので入江くんのことを沢山しれた。四人家族で妹がいること。今は母親が病気だからバイトをしていること。妹ちゃんはまだ5歳でちいさいこと、、。

私も自分の話をした。両親の話をするのは入江くんが初めてだった。入江くんは静かに聞いてくれた。

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そう問われた時私は両親が亡くなった時も今も泣いてないことに気づいた。

何故だろう。入江くんの問で気付かされたからなのか両親が居ないという現実味が湧いてきたからなのかわからないが涙か溢れてきた。

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謝ろうとすると入江くんは頭を撫で思う存分泣けと言ってくれた。

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少し恥ずかしがりながら言った君の名前。入江くんは少し驚いた顔をしたあとすぐ立ち上がった。

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