#記憶

歩幅の違う自分に嫌気が差しても

未完成のままの地図と旅に出よう

音の記憶は紡がれ寄り添う風共に

遮った悲しみは蓋を開ければ

自動的に再生が開始されるね

夏は

夏というものは

練らなかった記憶さえも

きれいな思い出に

変えてしまう。

だから僕は

夏が嫌いなのだ。

　彼方より

　　　生まれ来る　朝

　　　　　　　　寄せる　波

　　　　　　　　　　　浜辺に　ひとり

　　　　　　　　　　　　　　　望み　探して

涙ぐんで、うまく出ない声でも、

笑ってちゃんとさよならって

言えたら、

遠く離れていくその背中に

微笑むことができたら、

きっときれいな終わりだろうな。

そしたら、貴方の記憶にも

残れるかな。

脆く砕けた記録から

心に刺さる一粒が生まれて

人はそれを記憶って

抜けない破片に名前と意味を

今日、君に似た人に出会った

ほとんど話すこともなく終わったけど

その人とお別れをする時まで

僕は君のことをずっと考えていたと思う

君は何処にいても、何をしていても、

ふとした瞬間に、

僕の日常の中に現れるんだね

嬉しいような切ないような、

複雑な気持ちなのは確かだよ

7/25

心をなくした悲しみたちよ

天上へ引き上げてもらい

忘れ去られることのないように。

恨みとなってしまわないため

忘れたくないんじゃないんだ

忘れられない訳でもないんだ

僕は君を忘れないことにした

君との記憶を犠牲にすれば

君との愛は守りきれますか

指輪は残るかもしれない。しかし、引き出しにしまわれたまま忘れ去られたなら、それは存在しないのと同じだ。

ねるねるねるねは、食べて終わりではない。練った記憶は色になって、いつまでも存在し続ける。指輪などよりも、確かな存在として…

連絡先を消しても
記憶は消えない。
多分一生、ふとした瞬間に
思い出すんだと思う。

学生の頃の思い出に
良いものは一つもない

学生の頃の
嫌な経験から得た教訓が
今日のわたしに貢献していることは
間違いない

だからといって
嫌がらせをされたことと
心に生じた
負の感情が消えたわけではない

今でもしっかり覚えている



『かつての同級生たちへ、
　　その親たちへ、
　　届けない手紙』

雨の日の記憶

​ガラス窓を滑り落ちる雫が、

ぼくの心に小さな波紋を広げる。

君と歩いた、あの水たまり。

跳ねる水しぶきに笑った声が、

今もまだ、耳の奥で響いている。

​世界が透明なベールに包まれる日。

雨音だけが、

遠い日の君とぼくを繋いでくれる。

　　　幼い頃にねるねるねるねを練ったという記憶は

　私が創り出した

嘘　　の記憶なのだ。

　　私が初めて練ったのは22歳の頃だし

　それに

　　　私は今までに

　　　2回しか練ったことが

　ないのだ。