#辛い

あなたの物語に

わたしは必要であってほしい

日陰に咲いた微笑みが

掬われる世界であってほしい

生きていなくちゃ、笑えないけど

生きていても

もう笑えない気がするんです

あなたに好かれたかった

水を与え続けるだけじゃ

本当は満足できなかった

笑いかけるように心は泣いて

包み込むほどに愛は溶けてゆく

マスク依存症

小1からずっとマスクをつけてた

マスクがないと落ち着かなかった

給食の時間が怖かった

マスクを外した私の顔を

見られたくなかった

先生にはよく怒られてた

「なんで風邪でもないのに

マスクをつけてるんだ」

「外しなさい」

外したところで誰にも得なんてない

私には損でしかなかった

これまで造り上げてきた私の印象が

顔だけですべて変わってしまう

自分の中の正解である"私"が、

誰かに否定されるのが怖かった


マスクをしてる一番の理由は、

歯並びが悪いから

私は出っ歯で、小さい頃それを

バカにされた

自分でも変だと思った

だから、それを隠せるマスクが

最適解だった

ほんとは矯正したかった

でもお金がなかった

兄の習い事、給食費、生活費

私なんかに矯正させるお金の余裕なんて

家にはなかった

ただ成長の過程で良くなることを

願うしかなかった

でも、そう上手くはいかなかった

今でもずっと歯並びは悪いまま

さらに悪くなってる気すらする

それでもなんとか頑張って、

中3からは学校で外せるようになった

マスクなしでも生活できるようになった

でも、塾ではまだ現在進行形で

マスクが必要不可欠

コンビニに行くときも少し迷って

結局つけていく

だからこれからもきっと、

完全な脱マスクまではいかないと思う

一生歯並びに悩ませられて生きてくんだ

心の雪解けを知らぬまま

悴む胸にふたたびの冬

自分を信じることは難しいこと

でも今日は少しだけ私に優しくしてみようか

私を大切にすることは自信に繋がるんだから

一粒でも充分なくらい広がる愛情

蕩ける口元から零れてしまった感情

悪い虫が来る前に全て溶かしてしまえ

悠久を夢む温もりを

抱きしめながら眠りたい

いちいち君の反応を気にしてる私

予想外に君が私を振り回してきて困るの

何があろうと私は自分なりの形で

あの子になりたいとかではなくて

私が私でありたいと思えたらこっちのものね

鳴り止まない心の雷鳴

晴れてるように魅せてるだけ

何故真っ直ぐに生きること

私に正直に歩むことがこんなにも難しいの

君を避けてしまった私

もう私が壊れてしまうことが怖かったの

いつもより冷たくてごめんね