凛花・2021-07-18
独り言
名前のない関係
恋とは呼べず
愛などとは程遠く
友達でもなく
恋人でもない
名前のない関係
そこに咲く花の名前は何ですか
名前はなくとも
あなたの事は
大切にしたいのです
恋人でも、友達でもなんでもない
だけど、いい関係だった
その関係に名前なんてない
友達でもないのにどうしてこんなに仲良くなれるのか不思議だった
でも、今ならわかる
だたのクラスメートからこそ
私たちはこんなにも仲良くなれたんだってこと
多分、私たちの関係に名前なんてつけられない
友達でも恋人でもない
名前のないこの関係に
名前が付くのはいつですか
昨日の夜12時頃テスト勉強してたら、
好きな人から電話がかかってきたんだ。
少しだけだけど声聞けて嬉しかった!
早くテスト終わって
春休みにならないかな〜。
そうしたらすぐ会えるのに…。
会って、気持ちを伝えるんだ。
そして
この名前のつかない関係に
名前をつけるんだ。
私を抱きしめたあの腕の力強さを
今も私は忘れられずにいます
予測変換
いつの間にか
貴方の名前で
いっぱいに
なっていた
それだけ名前を呼んでいたのね
それだけ貴方を求めていたのね
貴方の予測変換
私の名前で埋まっちゃえばいいのに
受け身のあなたから何度もキスをしてきた
『負けた』と言って笑ってた
「おはよう」「おやすみ」
「がんばってね」「おつかれさま」
どんな挨拶もできるのに
「おかえり」だけ言えない
気が付くと
つられて笑っていて
気が付くと
思い出して笑っていて
気が付くと
いつもいつも笑っていた
『名前のない関係』は
ときに心地よく、ときに眩しく
そしてときに
とてつもなく不安になるものだ
最近まで連絡先を知らなかったんだから
返信がないくらいで落ち込むな、私
肩書きが意味が無いこと
誰よりも知ってるのに
誰よりも欲しがった
久しぶりの恋を、道外れた恋を
正当化したいだけだったのかも
彼女って言われて泣くほど嬉しくて
付き合ってないって言われて泣いて
ツキアッテル彼女になれて
文字が踊り出すほど喜んだよね
その肩書きは景色を色付け
寂しさも埋めてくれた
その肩書きを手放す時が来た
肩書きが意味が無いこと
誰よりも知っていたから…
私たちの関係に名前はない
何も聞かない、何も言わない
それが暗黙のルール
沈黙が訪れれば時間が過ぎるのをただ待つだけ
時が過ぎればまた、笑ってくれるのを信じて
『ちゃんと楽しかったですか?』
『楽しかったから一緒にいたじゃない』
仕事の話ばかりでも
その時間だけはあなたを独り占めできた
次は仕事の話は無しで、と言ってくれるから
まだ続いていくかもしれない
曖昧で不確かな『次の約束』