#少女

君との日々は甘い角砂糖

｢甘味は体に毒なのよ｣と

あの少女は笑って言った

孤独な少女が愛を知ったら

そんなの、堕ちるに決まってる

自殺も「迷惑」だなんて


世界は本当に残酷ね

ｹｾﾅｲ
"消えない思い出"を

作る。

微睡みの中

靡くセーラー 蝉時雨

夏の香りが鼻腔を擽る

溜まる思いを言葉に出来ず

憐れな少女は今日も泣いている

キラキラ輝く
漫画みたいな恋が出来たなら
こんなに傷ついたりしなくて
済んだのかな
最後はみんな
バットエンドなんて
最悪な結末にならずに
済んでたのかな

鏡の中には

母によく似た

可愛い少女が泣いている。

午前零時に綴る詩

眠れない少女の備忘録

初めて恋をした日の少女みたいに

貴方との永遠を信じてた

夢だけで生きる様な子供じゃないけど

現実だけを見れる大人じゃないんだ

私がいつか大人になったら、

本当に大切な物を忘れないでって

すぐ側にきっとあるはずだからって

少女の私から言いたい。

庭に紫陽花が咲いている

桃、青、紫の花びらが

哀しみの六月を慰める

うるおうそよ風に誘われて

ふと空を見上げれば

梅雨の晴れ間のいわし雲

通学途上の一人の少女

微笑みの紫陽花を摘んでいる

その静かなる喜びを

いつまでも忘れないでほしいと

願う私がそこにる

「残念、異常なのは貴方。」

彼女はにこやかに笑う。
喉が爆ぜそうなほどの日差しと、手に残る湿った地面の感触が、生ぬるい塩素のにおいの中で混じりあっていた。

日常の、壊れる音がした。

孤独を好いた少女は満たされぬ

愛を知っても、君を欺いても