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#二日酔い

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全26作品・



「ねー、ちゅーは?」


「…やだよ」


「えー、おやすみのちゅー!」


「やだって」




彼は近づいたあなたの顔を


手で押しのけキスを拒みます。



あなたは頬を


風船のように膨らめました。




「むぅ、なんでー?」


「なんでって…考えてもみろよ」


「ん?」


「新年会で俺、しこたま酒浴びてきたんだぞ」


「…だから?」


あなたは頭上にはてなマークを


沢山浮かべて彼の言葉を待ちました。



彼はオーギュスト・ロダンの


「考える人」のようなポーズで


恥ずかしさを逃しながら言います。



「さ、酒臭い口で…お前とキス、出来ねえよ」



「え、超可愛い。なにその理由。ますますしたい。しよー??」


「ちょっ、なんでそうなる!」



ますます顔が紅潮していく彼に


あなたは詰め寄ります。




「だってえ、呑んだのは私も一緒だよ」


「それは、そうだけどっ、お前は別に臭くねえし」


「えー?お酒臭いの一緒だよ」


「じゃあお前は餃子食べてニンニク臭くても、ニンニク臭いの同じだからってキス出来んの!?」


「んーーー…それは嫌かも」


「ほら見ろ!それといっ……」



あなたはどや顔で


声を張り上げる彼の口を



「すきあり♪」唇で塞ぎました。



漏れる吐息


別々のからだな事が


もどかしいくらい


その触れ合いが愛しい。




愛しすぎてお酒の臭いなんて


感じませんよね。




「……やだって言ったのに」


「臭くないよ?」


「絶っっ対、嘘だっ」



あなたに不快な思いを


させたくなかったのでしょう。


彼はすっかり意気消沈。




「ねえ」


あなたは


彼の足の間に上手く滑り込んで


彼の顔を覗き込みます。



熱っぽく潤んだ彼の目。



「あー…超かわいいね」


「あのなあ…何度もかわいいって言うなよ」


「ねえ」


「今度は何?」


「もっかいしてもいい!?」


「鼻息荒い!だめ。なんかお前中年オヤジみたいだぞ」


「この際オヤジでもなんでもいい…ね、もぅー1回だけ!」


「女がオヤジでいいなんて言うな!だめ!」



新年早々


こんなやりとり。


戯れるように何度も言葉を交わしながら


二人は陶酔していくのです。



明日はきっとお互い二日酔いでしょう。


だけど辛いも苦しいも、二日酔いだって


この二人なら笑って吹き飛ばせるはず。



「ねー、ちゅー」


「しつこいっオヤジ女子!」


「なによー、ナヨ系男子ー」






言い合いにも幸せを感じる二人の夜は


まだまだ終わりそうにありませんね。

ひとひら☘☽・2020-01-12
幸介
幸介による小さな物語
キス
Kiss
独り言
口付け
新年会
二日酔い
お酒の香り
酒臭い
二人一緒
カップル
恋人
呑み会
ポエム
2020年に叶えたいこと
小説
物語






「そんな女とは別れてしまえばいいのよ」



私が口に出せない言葉。


募る想いを貴方は知らない。


雪のように降り積る「好き」を


私はポケットに押し込んだ。






「だから何度も言ってるだろ、大学の頃のサークル仲間たちと……うん、うん、……女もいるけど友達だよ、うん……」



彼、糀谷真央太は


私に目配せと


「ごめん」のジェスチャーを送る。




仲間“たち”ねえ?


私は苦笑いを返した。



「うん…わかった、明日のデートは遅れないようにする、うん、じゃあ」


突然かかってきた電話に出てから20分


真央はクタクタになって


私の元へと戻ってきた。



やっと席に掛けようとする真央に


私は言った。




「一応聞くけど、彼女のツカサ?」


「…ほんとに勘弁して欲しいよ」


「嘘つくのもどうかな、私以外どこに仲間がいるの」


「ああでも言わないとヒステリー起こすんだ」


「サークル仲間“たち”ってかえってわざとらしい」


「え、俺まずった?」


「かもね」



あたふたし出す真央に


私は呆れて言うと日本酒を口に含んだ。


甘い香りに酔いしれて、真央を見つめる。




仕事帰りだからスーツ。


上を丁寧に居酒屋の椅子にかけるところが好きだ。


冬だって言うのに、シャツを肘までまくっている。



テーブルに肘をつく度に


腕の筋が浮き上がる…




真央、それは反則だよ。



「なあ、雪舞、俺さぁ」


「ん?」


「最近ツカサから無言の圧力を感じる」


「圧力?」


「だーかーらーさー」


真央は私が頼んだ枝豆をつまみながら


私を見つめて言う。



「そろそろしたいなー、みたいな」


「何を?」



「相変わらず鈍いな、結婚だよ結婚」




結婚……の二文字に


心臓が苦しい。



笑顔が凍りつく。



必死に平静を装った。




「真央は…どう思ってるの?」


言ってしまってから後悔した。



「俺だってさ、もう27だし結婚意識せずに女と付き合う程、若くはないよ」


ほら


こんなの聞きたくなかった。



耳を塞ぎたい衝動に駆られるけれど


そんな事出来るわけもない。



「…だったら結婚するの?」


「うー…ん」


「束縛がきつい?」



真央は苦笑した。



聞けば、


ただいまの時間が少しでも遅れると


猛追求が待っている


残業だったといっても


なかなか信じてくれないらしい。


喧嘩もしょっちゅうで、


無実の罪で頬を張られた事もあるという。


真央はそれで幸せなんだろうか。


「まずは同棲かなとも思うんだけど、今からこれじゃあ…同棲後どうなるかなって恐くてさ」

「……そう」



まただ。また私は


そんな女とは別れちゃえばいいのよ


その言葉を噛み殺す。




「そう、ってさ、冷たくね?」


たまに、こうやって


捨て犬みたいな目をして見つめるの、


やめてほしい。


心がますます引っ張られるじゃない。



「同棲が恐いのに、結婚考えるなんてどうかしてる」


不機嫌に呟いた私の一言を


真央はきょとんとして聞き入れ



「あ、そっか、そうだよな、雪舞、意外と頭いいじゃん」



そして、こどもみたいに微笑んだ。




真央はかっこいい。


真央はかわいい。



真央、好き。


……大好き。



真央を見つめていると


つい、口をついて出そうだ。


いくじなし。


告白なんて、出来もしないくせに。




私は自嘲して、


また日本酒を口に運んだ。






「おーい、雪舞、大丈夫かあ?」


「んはは、だいじょぶ、だあいじょーぶぅ」


「大丈夫じゃねえだろこれっ」



くらくらふらふら、気持ちいい。


街のネオンが幾重にも見えた。


すごーく、きれい。


その中に抱えるように私に手を貸す真央の顔。



私の、愛しい真央太。



私は真央の背中をバンバン叩いて


彼の名を何度も何度も呼んだ。



「まーーお、まーお!」


「なんだよ、酔っ払いっ」


「私ねぇ」


「おー」


「あんたと一緒にいられるとねぇ」


「んー?」


「しーあわせなんだあ」



「……な、何言ってんだ、バカ」



「んふふ、真央はかーわいいなあ」



「嬉しくねえー、って、え、もう1時!?」



「ほんとだあ、日まわっちゃったねぇ」



「ツカサ激怒じゃんっ、絶対喧嘩!」



「へへへー」


「へへへじゃねえだろ。責任問題!」


「責任ー?」


「そうだよ、喧嘩して別れたりしたら雪舞のせいだからな」





私に白い目を向ける真央すら、かっこいい。


切れ長の目、見つめられてる。


たまんない。


ふらふら、くらくら


お酒の勢い。


私は、真央の耳元でこう囁いた。






「真央は私と結婚すればいいんだよぉー」


「……んなっ」


「性格も、笑いのツボもぉ、趣味もぉー、ほぉら、ぴったんこ」


「雪舞のアホ、呑みすぎ」



あれ?真央の顔が赤いぞ。


なんで??かわいいなぁ。



私の頭の中には


真央のことしかない。




「ほら、ちゃんと歩け、送ってく」


「んはは、ツカサちゃんもーっと激怒するよー?」


「かもな」


「別れよって言われるかもよー?いいのー?」


「別れたら雪舞と結婚すっからいいよ」



「えー?へへ」



幸せ。本当に幸せ。



このやりとりが戯れでも


この想いが報われなくても


真央がツカサと結婚しちゃっても


真央と居られる今は永遠に私の幸せだ。





翌日、ひどい二日酔い。


逆プロポーズのことはすっかり忘れて


迫り来る吐き気と戦い続けた。



次に真央に逢えるのは


二週間後の金曜日だ。




その日にはどんな物語が



待っているだろう。



それはまた別のお話。




*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜*゜

短編のつもりで書いてた雪舞と真央太の


友達以上恋人未満のお話です♪̆̈



でもなんだか続けていけそうな予感。



続き読みたいって人がいてくれたら


書いてみようかなあって感じです笑



酔っぱらい目線に苦労しました( ๐_๐)



次は性と言う名の鳥籠
虎太郎編になると思いまーす


最後までお付き合いいただき


ありがとうっしたー( ⑉^ ꇴ ^⑉ )



幸介

ひとひら☘☽・2019-12-21
幸介
幸介による小さな物語
友達以上恋人未満
恋人
友人
同級生
二日酔い
報われない恋
ポケット
片想い
束縛
大好き
愛しい
お酒の力
酔っぱらい
ポエム
想い
結婚
別れ
破局
クリスマスまでに


昨晩は珍しく完全に


酔っぱらったあなた。


なかなか寝付かず


スイッチオン状態。


くすぐられていたら


いつの間にやら朝になっていて


起きたら九時を回っていました。



「やばっ、仕事、仕事仕事!」


「幸介ぇ…」


「はい!?」


「…気持ち悪い」


「あれだけ呑めばですよ」


「胃も痛いよ」


「呑みすぎです」


「頭も痛いみたい」


「二日酔い決定ですね」


「おやすみという手はないかなぁ」


「ありません、作んなきゃいけないでしょ、チューリップ」

「あ……おねだり?」



あ……


おねだりチューリップ


思い出しちゃった。


今日も過敏反応


集中出来なそうっす。



その分、頑張るのは


あなたですからね。



そんな月曜日の朝


一緒に出勤です♪

ひとひら☘☽・2020-02-24
幸介
幸介の恋心
チューリップ
今日もせっせとチューリップ
二日酔い
天然晴人さん
出勤
ポエム
おねだり
くすぐられ地獄
寝不足
酔っぱらい
大好きです
独り言
好きな人
こころの日記

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

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二日酔いのため
カーテンを閉めて
ベッドに横になり
目を閉じた。
すると
夢の中で
劇場版ねるねるねるねが
上映されたのだ。

伊田よしのり・2024-08-06
ポエム
二日酔い
映画
ねるねるねるね

二日酔いで寝込んでいた時

こんな時あの人だったら

水とねるねるねるねを

持ってきてくれただろう。

しかしあの人はもう

ここには居ないのだ。

伊田よしのり・2日前
ポエム
ねるねるねるね
二日酔い
失恋

キミからLINEが来た。

めちゃ②喜んだのもつかの間

昨日飲み過ぎて

記憶なくしたとか

言ッてるし😁💦w

かなり楽しかッたんだろうな🍻🎵

ゆッくり体休めて

早く二日酔い抜けるといいね🍀

✨🦋壱姫 結季奈🐉✨・2018-02-24
二日酔い

酒いしれてる弱い人だね自分って奴は

春くん・2023-12-04
二日酔い
強がり
ポエム

酷い二日酔いの日には

ねるねるねるねが

食べたくなって

しまうのだ。

伊田よしのり・2日前
ポエム
ねるねるねるね
二日酔い

ひどい二日酔いで

ねるねるねるねを

練る気力さえ

無い始末なのだ。

伊田よしのり・2024-11-09
ポエム
二日酔い
気力
ねるねるねるね

朝は寝坊
当たり前


顔はパンパン
目は腫れ上がり、三重 四重www

アイシャドウを濃くする

『土曜日は必ず迎えにきてよ!』
「うん」行くよー。約束は必ず守るタイプです。
今夜は何のお酒を飲もうかなー。
土曜日の夜は彼は送別会。お迎えに行くからソレまでは呑めない。今夜たっぷり呑むよー。
バイト終わったらね。
朝から考える事は、現実逃避

🍑もも🍑(ゆか)・2018-11-16
二日酔い

降り注ぐ雨は
酒に浴びながら
夜に交わす叶わぬ約束事

春くん・2022-09-28
片想い
二日酔い
約束は破るためだ
独り言

昨日というか明け方、
めっちゃ酔ったけど
二日酔いみたいにならなくて
良かったε-(´∀`;)ホッ
いろんな人に迷惑かけたかもです
ごめんなさいm(。>__<。)m

antosianin・2020-02-24
迷惑
お酒
二日酔い
ごめんなさい

連休初日から二日酔い
予定のなかったGWに
楽しい思い出が出来たからいいか!

悠悠・2019-04-27
飲み過ぎ
二日酔い
休日
GW

電話かけてくれてありがとう
声聞けて幸せ
…でも。また二日酔いなの?

仕事の付き合いだからって、
少しはセーブしてよ。。
頭痛いっていつも言うんだから
身体弱いんだから、もっと大事にしてよ…

ありがとうございました・2020-08-01
二日酔い
キミ
毎日電話

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