怜執・2023-10-18
自己紹介
独占
心中
怜執
高三 独占
おにーさんのとこおいで。
静まり返った町の中
最後の晩餐は君と二人で
風喬
自堕落 執着
気分屋 怠惰
性格も口もクソ悪いけど
愛情だけは人一倍あるよ
「夏がもう死にかけているからさ
誰もいない場所で二人で死のうよ」
驚いて空のラムネを落とす君
割れたラムネ瓶と自由になったビー玉
恋に落ちたあなたと
一緒に故意に落ちたい
友愛でも恋心でもなければ
家族に抱くような其れでもない。
そんな、白く清く美しくなんかない。
ただ、君の『全部』が欲しい。
目に見えるような身体から、細胞から
目に見えないような思考から、心から
君がこの先死ぬまで抱くであろう
数え切れない位数多の『好き』も、
君が死ぬ時まで怯え続けるかもしれない
頭の中に蔓延り離れない『嫌い』も、
君が何をする時も脳内を埋め尽くす様な
全てから君の意識を占領する『悩み』も、
全部全部、何もかも欲しい。
身体も心も人生も感情も関係性も欲しい。
『愛』なんて簡単な言葉では足りない。
『依存』なんて不確かな言葉では軽い。
どの言葉でも表し切れないような、
君にすら理解されないような。
そんな、ぐちゃぐちゃとした汚い想いが
どす黒く穢れた重すぎる感情が
私と君の首を絞めて、離してくれない。
私にとってはそれが
心中のようで嬉しかった。
愛なんていらないから一緒に死んでくれよ
この命を賭けてでも
君を幸せにすると誓うよ
右京
高2 バスケ ピアス
仲良くしてねー
この世の果てで愛を誓い
地獄の果てで心中の約束をしよう
その一瞬だけが美しくても
何の意味もないのよ
未だ世界は起きていない
月夜に眠る想いの代償
そっと流した心の欠片
「はい、あなた」
そうアナタに渡すのは、毒百合。
そもそも浮気したあなたが悪いのよ!
ワタシを幸せにするとか言っておきながら、
若い女にチヤホヤされて嬉しそうにして!
だからワタシと一緒に死にましょう?
だったらワタシ以外を見れないでしょう?
ワタシ以外見れないようにしてあげる。
覚悟なんてしなくていい。
ゆっくり息を吸ってゆっくり吐くだけ。
簡単でしょう?
大バカなアナタにも出来る簡単なことよ。
さ、ワタシと一緒に地獄へ落ちましょう??
天使の涙は歪んでいた
天使と僕の8月
「ねぇ、君は、神を信じる?」
「私ね、もうすぐ消えるの」
天使は微笑んだ。
ああ、彼女も僕と同じだ。
じゃあさ、僕と心中でもする?
8月の終わりに。
「どうして8月なの?」
その時になればわかるよ
で、するの?しないの?
「…君は死ぬのが怖くないの?」
怖くないと言えば、嘘になるけど
生き続けるのはもっと怖い
「そっか、じゃあ、
また8月の終わりに来るよ」
おう
「久しぶり」
久しぶり、逝こうか
僕らは手を繋いで、
せーので飛んだ。
8月の終わりだけはね、
世界と僕らの時間にズレが生じるんだ
堕ちる天使の涙は歪んでいた
きっと「歪み」は僕らじゃないのに
私を愛してくれないなら、
一緒に死のうよ
誰にも気づかれないようにね