#生きたい思い、逝きたい想い

"逝きたい"も"生きたい"も

行き過ぎると

〔自分の我儘〕〔自分が悪い〕

みたいになるけど、

それだけ気持ちが強いって事。

※この物語はフィクションです
※長編小説
※読まないで好き押すのNG




















僕、お姉ちゃんのこと大好きです
　
　
だからこれからも
　
　
ずっとそばで笑っててください







　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
＃僕の日記
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
Prolog
　
　
　
　
お姉ちゃんが大きなバッグを担いで
　
　
家を出ていきました
　
　
あとでお母さんに聞いた話によると
　
　
お姉ちゃんは病気と闘うために
　
　
病院という強いヒーローが
　
　
たくさん集まってるところに
　
　
行くことになったのだということ
　
　
『いつ帰ってくるの？』
　
　
僕の問いに両親は
　
　
答えてくれませんでした
　
　
その日から、つけ始めた日記
　
　
当時7歳だった僕には
　
　
ちょっと難しかったよう…


ふと思い出して


読み返してみると


あの頃の鮮明な記憶が蘇ってきました
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

Episode
　
　
　
　
3月2日 はれ
　
　
　
おねえちゃんが入いんした日
　
　
早く会いたいな
　
　
　
　
3月6日 あめ
　
　
　
今日のごはんは
　
　
おねえちゃんが大すきな
　
　
ハンバーグ！
　
　
いっしょにたべたいよ
　
　
　
　
3月10日 あめ
　
　
　
　
おねえちゃん、なにしてるかな
　
　
わるいやつにまけないでね
　
　
　
　
3月15日 くもり
　
　
　
　
お母さんが、おねえちゃんに
　
　
会ってきたんだって…
　
　
ぼくは会いたいのを
　
　
ガマンしてるのにな
　
　
　
　
3月21日 はれ
　
　
　
ぼくがいい子にしてたら
　
　
おねえちゃんの所に
　
　
つれて行ってくれるらしいです
　
　
うれしいな
　
　
　
　
3月25日 あめ
　
　
　
ぼく、かぜを引いちゃいました
　
　
おくすりをもらいに
　
　
びょういんに行ったのに
　
　
おねえちゃんはいませんでした
　
　
　
　
4月2日 くもり
　
　
　
はる休みになりました
　
　
はやくしゅくだいを終わらせて
　
　
おねえちゃんに
　
　
会いに行こうと思います
　
　
　
　
4月9日 はれ
　
　
　
　
お母さんがおねえちゃんの所に
　
　
つれていってくれました
　
　
おねえちゃんは手首に2本の糸を
　
　
まいていて、いたそうでした
　
　
それでもぼくを見て
　
　
やさしくわらってくれました
　
　
　
　
4月16日 あめ
　
　
　
今日もびょういんにきました
　
　
おねえちゃんは手首にこんどは
　
　
3本の糸をまいていました
　
　
ちょっと元気がなかったかな？
　
　
お母さんはこれを テンテキ と
　
　
よんでいました
　
　
　
　
4月22日 くもり
　
　
　
テンテキ が4本になってるのを見て
　
　
お母さんがすこしかなしそうな
　
　
かおをしていました
　
　
どうしてなのかな
　
　
　
　
4月29日 あめ
　
　
　
おねえちゃん、ちょっと
　
　
ほそくなってた気がします
　
　
ぼくがきてもあまり
　
　
はなしてくれなくてさびしいです
　
　
　
　
5月3日 はれ
　
　
　
おねえちゃんがねている
　
　
おふとんのまわりに
　
　
きかいがふえてました
　
　
前にもってきたおかしも
　
　
へってなくて少しかなしいです
　
　
　
　
5月9日 はれ
　
　
　
　
おねえちゃんは
　
　
さらにやせてました
　
　
口にみどり色の


マスクみたいなのをつけて
　
　
ねむっていました
　
　
　
　
5月14日 あめ
　
　
　
またおねえちゃんは
　
　
ねていました
　
　
たくさんのきかいにかこまれていて
　
　
おどろきました
　
　
　
　
5月22日 くもり
　
　
　
ぼくがねているおねえちゃんに
　
　
絵本をよみきかせていると
　
　
いきなりきかいが大きな音をたてました
　
　
白いふくをきた人が
　
　
はしってきておねえちゃんを
　
　
おふとんごとうごかしました
　
　
おねえちゃんは今
　
　
前よりもたくさんの テンテキ を
　
　
さされてとっても広いへやにいます
　
　
　
　
5月30日 はれ
　
　
　
おねえちゃんが
　
　
しゃべってくれなくなりました
　
　
はなしかけてもへんじがなくて
　
　
かなしくてなきそうです
　
　
　
　
6月7日 くもり
　
　
　
おねえちゃんの口に
　
　
太いホースが入っていました
　
　
お母さんは サンソ をはこぶ
　
　
きかいだとおしえてくれました
　
　
ごはんはどうやって食べているのかな…
　
　
手も足も、とししたのぼくよりも
　
　
きっとほそくなってます
　
　
　
　
6月16日 くもり
　
　
　
　
おねえちゃんは手首が
　
　
本当の口なのかもしれないです
　
　
テンテキ をさしてる所から
　
　
エイヨウ も入れているからです
　
　
あ、口にはホースがあるから
　
　
だいに（第2）のお口から
　
　
食べてるのかな？
　
　
　
　
6月24日 あめ
　
　
　
　
おねえちゃんは、
　
　
ぼうしをかぶっていました
　
　
こっそりとぬがせてみると
　
　
かみのけがなくなってました
　
　
どうしたんだろう…
　
　
　
　
7月4日 はれ
　
　
　
　
おねえちゃんは
　
　
ゲッソリとしていました
　
　
おなかもぺったんこで
　
　
手もにぎったら
　
　
おれちゃいそうなくらい細くて…
　
　
しんぱいです
　
　
　
　
7月13日 あめ
　
　
　
さいきん、おねえちゃんが
　
　
どこかにいってしまうゆめをみました
　
　
そんなのやだよ…
　
　
　
　
7月17日 くもり
　
　
　
お母さんに
　
　
おねえちゃんがもうすぐ
　
　
なくなっちゃうかもしれない
　
　
といわれました
　
　
どういういみかわからないけれど
　
　
なんだかとても


いやなよかんがします
　
　
　
　
　
　
それから僅か3日後のことだった




ぼくがみたのは


正夢になった
　
　
　
　
　
　
7月20日 はれ
　
　
　
大好きなおねえちゃんが
　
　
しんじゃいました
　
　
ぼくがかけつけた時には
　
　
つめたくなっていて、
　
　
いつもジグザグ上下していた
　
　
モニターのせんもいっちょくせんに
　
　
のびてました
　
　
シンデンズ というらしいです
　
　

　
今すぐにでも
　
　
ケロっとしたかおで
　
　
びっくりした？
　
　
なんて言いながらめをさますことを
　
　
心のどこかできたいしちゃってます
　
　
ああ、
　
　
大好きなおねえちゃん
　
　
やさしいおねえちゃん
　
　
もうぼくのとなりで
　
　
わらってくれないおねえちゃん
　
　
さようなら、おねえちゃん
　
　


まどから見えたのは　
　
　　
ぼくの心とは
　
　
うらはらに、くも1つない
　
　
どこまでも広がっている
　
　
真っ青な空でした
　
　

　
このけしきを
　
　
わすれることはないでしょう
　
　
えいえんに




epilogue




ゆっくりと日記を棚に戻す


その表紙には


お父さん、お母さん、俺


そしてお姉ちゃんの4人で


仲良く手を繋いでいるのが


描かれていた






　
　
　
　
　
end＿＿＿

綺麗にも死ねないや

死にたいを隠し

生きたいと偽り

繕った笑顔で

『大丈夫』と言う

誰かの涙は受け止めて

誰かの笑顔は引き裂いて


醜くても、

這い蹲って生きればいいさ

それは、僕が受け入れられなかったもの

君が微笑むこの日常を

どう手放して逝けばいいか

思い出せないんだ

ータグ紹介ー
全部まとめました

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# 欲張りな私のさいごの願い
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# 生きたい思い、逝きたい想い
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# 愛に飢えた私は
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# ただ、願うだけ
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# 初めての恋の相手は君でした
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# 君を愛しているのは
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使用解釈自由

是非お使いください

てか、使え((嘘です))

使用の際は贈り物させて頂きます

前に進もうとする度

心苦しくなる

矛盾だな＿

まるで

逝きたかった自分が

"いかないで"と引き止めるかのように.

私の生きている価値？

私の生きる理由？

ないよ、そんなもの




生まれてきてしまったから

仕方なく生きてるだけ

本当にただそれだけよ

｢俺だって自由に生きてるだからお前も自由に生きろ｣ってそんな顔して言わないでよ。
生きないと思うじゃん…
馬鹿