今日、僕は旅に出る
生まれてはじめてのひとり旅だ
前々から計画していた
壮大で特別な旅だ
家を出る前に部屋を片付けておこう
帰って部屋に入ったら
親が勝手に片してたなんて
堪ったもんじゃない
大事なモノは箱に入れておこう
ガラクタばかりに見えるかもしれないが
僕にとっちゃ全てに思い出が詰ってる
思い出が溢れてくる
次は持っていくものだ
財布とケータイをリュックに詰め込む
あとハンカチ、ティッシュと
大切なペンダントを
置き手紙だけ書いておこう
この旅のことは誰にも言っていないから
勝手に旅に出たら怒られるかな
そろそろか
リュックを背負って
まだ少し濡れてる、干してあった
お気に入りのパーカーを持って
誰も起こさないように
まだ外は暗い
人通りの少ない道を駆ける
昨夜は雨が降ったからか
冷たい空気が頬に触れる
切符を買って
肌寒さを感じながら電車を待つ
朝日が顔を覗くと同時に
目的の電車も到着
普段は見なかった景色が通りすぎてく
眠そうに左右に揺れてる会社員
いつもは降りる駅を乗り越す
二駅くらい越した頃
会社員や学生が一斉に乗ってくる
みんなそれぞれの駅で降りていくが
僕は何駅も何駅も電車に乗ったまま
田舎を越え、都会を越え
海まで来た
ようやく着いたぞ
もうとっくに日も昇ったとき
僕は電車を降りた
まずは何をしよう
そうだ、せっかく海に来たんだ
裸足になって、ズボンの裾を捲って
波打ち際まで走る
思っていたより冷たいな
足が少しベタベタする
青くてキラキラ光ってて
広くて地平線がずっとずっと続いてる
初めての海は想像していたよりも
とても綺麗で面白かった
海で遊んだあとは
近くの駄菓子屋さんで少し休憩
懐かしい駄菓子がいっぱいで
つい沢山買ってしまった
ああ、とっても美味しい
久しぶりに食べた
小さい頃は高くて
とても手の出せなかった駄菓子も
今は手にできるほど
大きくなったんだ
休憩を終え
僕は海から遠く離れた目的地の森まで行く
木々の立ち並ぶ細い道を駆ける
空は青から橙に代わろうとしている
目印の黄色い花を見つけた
もうすぐだ
期待に胸を膨らませ
光の差した枝をかき分けた
橙に染まった空が僕を照らす
着いたんだ
ものすごい達成感に頬が緩む
物語の主人公になったような気分だ
みんなにも見せてやりたかったな
ペンダントを取り出し
握った手を伸ばせば
あと少しで天に届きそうだ
一生忘れたくない
この景色と一緒に僕も
空と成ろうか
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初めまして
常連さんはいつも有難うございます
如何でしたか?
おそらく誤字脱字満載だったと思います
なんとなく「あー」となるような
何か連想できるようなキーワードなどを
散りばめてみたのですが
気付いた方いますかね?
私自身、小説をあまり読まないので
構成がよく分かっておらず
最後とても雑になってしまいました
慣れないことしちゃだめですね笑
ここまで読んでいただき
本当に有難うございました