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私の心の頁に栞を挟んだまま

いつまでも色褪せることなく

より一層色鮮やかに読み返す

初恋という名の頁は切なくて

栞に恋い慕う人の名を刻んだ

私だけを見ててほしいし

貴方を独り占めしたい

またひとつまたふたつ

過去の傷が癒えないまま

絆創膏が貼れないまま

桜の花が開くとき

心の中にも新しい色が指す

春の息吹に触れ

昨日の自分を越えていく

少しずつ前を向いて

未来を信じる力が湧いてくる

「またね」 と笑った春の日が

桜と一緒に手のひらから零れゆく

掴めないまま散っていくのに

どうしてこんなにも愛おしいんだろう

春の湊と桜隠し花明りが零れて

水中花の美しさに見とれゆく時

うららかな光を夕波が運ぶ落日

哀しい今の生活を

恋しい地元生活に寄せたくて

愛しい花を生けた君は

懐しいルーティーンが

楽しいようです

卒業と共に貴方とも離れ離れ

蘇る想い出に寂しさ零れる涙

まるで桜の花弁が私の進む足跡を照らす様に

この先の不安を光に変えてくれるの

ちょっとおしゃれをしてお散歩に。
のんびり歩いて少し遠くに。
その道中、
ばったり貴方に会わないかな
なんて少しの期待をバッグに入れて。


貴方という花目当てに、
今日も少しだけ前を向く。

気付いた時には貴方ばかりを追うようになり

私にも恋という蕾が開き始めそうなの

これ以上誰かを傷つける前に

これ以上自分を失う前に

これ以上誰かに嫌われる前に

早く逃げ出したい

しにたいわけじゃないの

この世界から逃げたいだけ

貴方を想う気持ちはそっと

私の中だけで咲いて水面に散っていく

儚い届かない花弁に恋重ねてさようなら

幼かったあの頃に私はもっと

大人に認めてもらいたかった

優秀なあの子ばかりが褒められて

不器用でも頑張っていた目立たない私に

気付いて欲しかったの

春の訪れ出逢いの季節だから紅色の力で

緊張も解けて貴方と私で温かい絆結びたいの

君が映ったカメラの中の思い出は

今年の春の幸せな思い出として

思い出せますようにと願うの＿。