#↬12月

毎日増えていくツリーの飾り

最後は君と輝く星を乗せたいの

今まで君と過ごせたこの生を

有難く思うと同時に凄く嬉しい

"これからも僕と歩んで欲しい"

なんて我儘かな でも好きなんだ

まだまだ不甲斐ない僕だけど

"これからもよろしくお願いします"

転がるラズベリーにお願いしたの

誕生日に君を貰えますようにって

ふわふわ浮き纏う風船に囲まれ

ふわりと笑う君の笑顔は宝石のよう

さらけ出した想いを胸に

君と夜を飾ることが出来たなら

一際輝く星に恋をした。


"君とクリスマスに出かけたい"


この一言が言えなくて。

毎晩書いては消してを繰り返して。

やっと送った文章は


"明日空いてますか"


句読点も何も無い言葉だけど、

僕にはこれが精一杯で、

返信が来いとばかり一晩中願っていた。



日が変わるという時間に、

ピロンと音がして通知を見た。

君からお返事でこう書かれていた。


"明日の昼過ぎ13時からなら大丈夫"


大丈夫との一文だけだけど、

君の優しさが伝わってきて、

とても心が温まった。


外の気温は3度だったけど、

僕の心は春のように暖かった。


昼間になってしまったけれど、

僕の恋の味方だと、

言ってくれているような気がした。


明日の13時過ぎ、

僕の夢に星が掛かりますように。

そう願いながら目を閉じた。

君と光って暗い世界は

何色に染まって煌めくのだろう

キラキラ降り積もる雪影眺め

ツリーにかけた恋のおまじない

指切りげんまん そう言って

出ていった最後の約束

果たせるのはあっちに行ってから

知らなかった恋に落ちて

あなたを愛して溺れて

前の自分が霞んで行った

この地でこの場所で約束した未来

来世の僕が果たせていますように

君がベルを鳴らす時は

僕を欲していることの知らせ

君のもとへ届けるプレゼント

夜空煌めく満月の夜に花束を

個包装のプレゼント

君だけ豪華な飾り付け

Xmasプレゼントとして

君に僕の将来を渡したら

君は貰ってくれますか？