#寂しい

君へ手を振った帰り道

君の背中が遠くなるほど

一人きりの世界に戻る気がして

寂しさは消せなくて

貴方のときどき見せてくれた、

屈託のない笑みが好きだった。


貴方の些細な優しさや丁寧さが

好きだった。


今更こんなこと言っても、

貴方は会いに来てくれないのにね。

貴方に会えないと知っていても、

期待してしまう夜。


どうせ会えっこないと

ため息をつく朝。


もし何かの偶然で会えたらなんて

妄想してしまう授業中。


ふとしたことで

貴方の話題が出てくる部活中。


意外とみんなに好かれてた

私がずっと片想いしてた先輩。


もう会うことはないと思う
けれど、

最後に一言だけ。



貴方のことをずっと

想っていました。

貴方に好きと伝えるには、

まだ経験値が足らなかった
みたい。

目を瞑っても貴方はもう
出てこない。

夢の中に入ってもそれは同じで。


目蓋裏、必死に思い出そうとするけど、

ちっとも効果は感じられない。


夢の中だけでも会いたくて、

寝る前に貴方のことを考える
けど、

結局出てこず朝が来る。



これがもし、朝一番に見る顔が

貴方だったら、

きっと今よりずっと想う心は
楽で、

幸せな人生なんだろうな。

貴方がいた、

貴方と笑い合えてた

あの日々に戻りたい。


そしたら少しは、

朝も楽になるのかな。

生きてるだけで貴方と一緒。

そう思えたら楽なんだろうな。

交差点を渡って曲がった先、

貴方がいるかもと期待して。


現実を見た瞬間、

その期待は呆気なく崩れていく。

いつまでも貴方との会話を
思い出して

まだ大丈夫って思い込んでる
私を、

バカだなって笑ってください。


そしたらいつか、

貴方の愛おしい人になれる
気がして。

新しい恋の芽吹き


今度こそ駆け引きなんてしないで

まっすぐ好きだと伝えたい。

他の人でもいいやだなんて諦めないで

君じゃなきゃ嫌だ、君がいいと

素直に言えるような女の子になりたい。

私だけ貴方を意識して空回りしては

哀れな気持ちになり泣きたいの

貴方に惹かれる自然な気持ちは大事にしたい

恋する乙女にすらなれない私は、

貴方を想っていていいのでしょうか。

人生が終わりを告げるその一瞬
まで、

貴方だけを愛させてください。

渚 嘉花琉 ﾅｷﾞｻ ｶｹﾙ
男
黒髪マッシュ
異性愛
メンヘラ、嫉妬、束縛
三大欲求激強

所詮捨てられるだけのただの粗大ゴミ
拾ってくれるならたくさん可愛がって

どうでもいい日常が、

貴方の存在一つで

全く新しいものに変わっていく、

あの瞬間をもう一度。



貴方と過ごした、たった2年の

切なくも輝かしいあの日々と
共に。