#おとなのるーる

生きていていいんだよ

泣いていいんだよ

生きないとだめってがんばらないで

でも少しだけわがままを言うね

あなたに生きていてほしい

一緒に生きていてほしい

あなたがすきだから

何もできないけど

あなたを想って応援しているから

一緒に泣いて一緒にわらおうよ

元気そうだったのに…

信じられない…


人が死ぬとそう言う人がいる

元気に見せてもらえてよかったね

あなたが気づかないようにしてくれていたんだね

気づかせないように溜まっていく病

苦しみや悲しみを全部出していたら

あなたはそれでも好きでいましたか？

側にいたらあなたは背負いましたか？

稼ぐために怖い人に使われた

可愛い服を買ってもらった　　

嫌なことをたくさん求められた

かっこいい人に髪を切ってもらった

認めてもらうために涙を我慢した

お小遣いをもらえた

やっとみんなにやっとわたしを見てもらえる

着飾ったわたしは鏡の前までスキップ

鏡に映ったのは闇と影だった

一生懸命追いかけたのは誰かの影

美しくなるために背負ったのは人間の闇

家族といれば幸せ

友達がいる人は幸せ

携帯端末を持てる人は幸せ

恋人のいる人は幸せ

結婚したら幸せ

そういうのは誰が決めるの？

誰が幸せだったの？

何でみんな幸せな人のまねをしても

幸せにならないの？

なぜ幸せの条件を満たした人たちが

ぼくの前で泣いているの？

捨てられるために流れ着いた

みんなと同じように生きたかった

同じものを選び

嫌いなものも

苦しいことも我慢して

息をしていた

それでもやっぱり隠しきれなくて

ぼくを嫌う人に捨てられた

暗い海を抜けた光の先は

消されるための廃棄場

もう…誰にも嫌われなくて済む…

見返りと人気を取り合う世界

人よりも劣っている

人並みに出来ている

そんな自問自答を毎晩しながら

ぼくに期待する人は増えていく

優れている人はどんどん上に行く

止まることが許されず

疲れてしまうと後ろから追い抜かれる

世界のルールの縮図に

自分を縛り付けていた

一本道の線路を選べる道と勘違いしながら

甘えたいあなたと

甘えたいわたし

ふたりだと欲しがるばかりで

疲れてしまう

甘えたいきみがいると

すこしだけ抑えられるから

平和になる

あなたからの言葉を待ちながら

その想いを呟き続ける

わたしだけを見て

頑張っているわたしだけを見て

みんながわたしを愛して

わたしはわたしが嫌いだから

わたしをみんなが認めるべき

優しい日の光が差す部屋で

すべての光を欲するわたし

あなたに嫌われたときのために

わたしは溢れつづける光がほしい

あなたが何かをしているときは

あなたの言葉が乾いている

わたしを向いているようで

他のなにかに向いている

少し送られる言葉からも

言葉の温度が伝わってくる

他の何よりも優先してわたしをみつめて

わたしと話しているときが

あなたは一番キラキラしている

そう思っていたかった

天使の羽のような優しい風に頬を撫でられながら

このまま消えられたらいいのにな

あなたの優しさは辛い心を癒やしてくれる

死へ向かうわたしの気持ちを救ってくれる

先の苦しみから逃げたい気持ちを

許してもらえている気になれる

あなたの優しい声で「がんばったね」って

言われながら首を絞められたい

わがままな願望

夢見ているだけなら許してもらえるよね

みんないっしょにふわふわ

なかよくてをつないで

そうおもっていたのに

だれもわらっていない

みんなすこしでもうえに

じぶんがたかくとぼうとする

ほかのひともとぼうとする

なかよしより

いちばんになりたいって

にこにこはこわれていく

ゆるゆるへいわがすきなのに

空が暗くなり始めると

人は明かりをつける

闇で生活していくために

戦争が起きると

反対と訴え平和を願い求める

自分と周りの平和のために

有名な他人が亡くなると

命の大切さを伝え始める

影響されて今の幸せが壊されたくないだけです

素直に思っている事を怒られない世界

感情の自由を許される世界なら

少しだけ明るく照らしたくなる

自分で決める自信がない人は

あなたを求めるかもしれない

人を引っ張れるような人に憧れて

人に意見を言える人を頼りたくなるかもしれない

自分の意思を持っている人を縛らないで

縛られることを求めてない人達まで

縛ろうとしないで

あなたが言葉にしているだけだから

近づくだけ

あなたと関わるのはいや

あなたみたいになりたいわけじゃない

反抗する力がないから

少しだけかっこよく見えただけだから

辛い気持ちを隠して

普通を目指して今日も生きた

成れない目標を見つめながら

笑顔の皮を被って生きた

悩みがなさそうな人として

いつも笑っている人として

愛されるのは泣かないから

みんなの闇を受け止めるから

期待に応えないと捨てられる

海の沈む瞬間まで

キラキラしながら

闇も病みも海底に

誰にも見られないように

『あなたは悪くないよ』って言われたいだけの

『ごめんなさい』がとても嫌い

きっとあなたは救われることしか

考えてないから

他の人の『ごめんなさい』を

許さないあなたをわたしは受け付けない