「あの子達が言うこと
聞かないのは、
副キャプテンであるあんたの
責任もあるっちゃっけんね?
言うこと聞かないのは
分かっとるよ。でも、」
母親にそう言われた。
何が、
「分かってるよ」
だよ。
1ミリも分かってないよ。
私はさ、ちゃんと部活
したいんだよ。
楽しくて、
それでいて真剣に
取り組んでて、
3年生がいた時の部活なんて
すっっっっごく
楽しかったんだよ。
大好きな先輩に
副キャプテンに選んでもらった
嬉しくてたまらなかった。
でも部活は7人しかいなくて、
同小の子は1人しか居ないし、
その子とも特別仲良い訳じゃ
なかった。
だからかな?
私が「声出して!」とか
指示出しても、
みんな言うこと
聞いてくれないんだよ。
みんな微妙な顔して、
キャプテンの指示は
聞くくせに、
ねえ、
私が何をしたの?
声出して、
滑って、
火傷、打撲して、
私、何してんだろ。
なんで、
ちゃんとしてないあの子達は
何も言われないで
私は怒られるんだろ。
言うこと聞いてくれないし、
その原因だって知らない。
だったらさ、
どうしろって言ってんの。
副キャプテンの責任???
言うこと聞かないなら、
もし(嫌い)だったら、
私を副キャプテンに
選ばなきゃ良かったでしょ。
そんなこと何一つ
知らないくせに。
分かってるなら、
「でも、」
って
否定しないで。
私は否定されることが
大っっ嫌い。
分かってる。
でも、
って否定するなら、
分かってないんだよ。
毎日泣いてるのも
知らないくせに。