はじめる

#引用失礼いたします

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全11作品・

約束②~教えて~



要はいつも朝早く学校へ行く

私が教室に入ると案の定

要のカバンしか見当たらなかった


私は要がいるはずの裏庭へ

早足で向かった。







トスッ トスッ トスッ

ボールの音!

「かなめ!」

「うわぁっ!はるひ!?…」


久しぶりに聞く

はっきりとした、やさしい要の声。


だけどすぐにいつもの

あの冷たい眼差しへと変わった。





要が口を開くより先に私が口を開いた

「みんなおかしいよ!
キャンプの日何があったの?
覚えてないってどうゆうこと?
お願い、教えて」


「本当に、何も覚えてないんだな」

「だから、どうゆう…」

「キャンプの日の帰りのことだよ!」







キャンプの日の帰り?


あの日は

キャンプして、海見て、バスに乗って

それで、そのあと、えっと……





ズキッ



「いっっ……」


こめかみに電気が走ったような

痛みを感じた




「あの日、俺たちは…」


「はるひ、何してるの?」


舞と明海!?

どうして、ここに、、

「佐賀くん、なにか、言ったの?」

_やっぱりなにか隠してる


「かなめは何もしてない!
あたしが話しかけただけ!」

「そう。じゃあ。はるひ行こっか?」



舞が私の手首を掴む。

痛い。

女の子の力とは思えないほどに強い。

「まい、離して、」

舞は何も言わない

それどころか、どんどん力が強くなる

ギリギリと骨が軋む。

「まい!!離して!」


その瞬間、

要が目の前に来たかと思うと

あっという間に舞を突飛ばした。



「かなめ!」


「はるひ!行くぞ」


要は私をまっすぐ見つめた。

私が首を縦に振ると


要は私の手を引いた。






私と要が、走り出すと


“まって!” “行かないで!”
“はるひー!ダメぇ!!”

みんなの声。




「後ろを向くな!」


要が息を荒くしながら

私に言う。





「あれに乗るぞ!」


いつの間に駅に来たのか、


私は要に押されるまま電車に乗った。


ドアが閉まる。




窓の外には

クラスの皆がものすごい形相で

手を伸ばしている。







「多分、もう、大、丈夫、だ」

要は息を切らしながら言った。


「はぁ、はぁ、、、、、
かなめ、一体どうゆうことなの?」





要はゆっくり


あの日のことを語り始めた。

渚*・2020-02-03
小説
ポエム
独り言
未来の恋の行方
片想い
引用失礼いたします
約束

約束③ ~願いと約束~

要の話を聞いて、私は少しずつ

あの日のことを思い出していった


ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー


“うわー!海きれいだねー!”

“うん!きっもちいいーー”

あの時私たちみんなは

帰る途中だった。


“はるひ、このピンクと青のイルカ
ストラップ、 男女で交換すると
付き合えるらしいよぉー?”










“400円です。”

買っちゃった。







“かなめ!”

“ん?”

“このストラップ、
も、貰ってくれない?”



“おう!さんきゅ!”


_交換したわけじゃないけど、
なんか嬉しい、な


“みんなー。バスに乗るぞー”


ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー






ズキッ



この先がやっぱり思い出せない。




「バスに乗ったとき、いきなり揺れて
俺たちは、バスは海に落ちたんだ」

「それで、みんな、死んだ。」


「死ん、だ?」

「正確にはお前だけは
まだ、死んでないんだ。」



「あたし、だけ?
舞は?明海は?みんなは?



かなめは?」



「死んでるんだよ」







“まもなく白崎、白崎でございます”





「降りるぞ」




要の声に促されるまま

私は電車を降りた






切り取られたような


急な崖



下には綺麗な海があった。




ザァァーッ


ただの波の音、


そのはずなのに



心臓がどくどくして、


身体が無意識のうちに震えている。








「はるひ、お前はまだ死んでない。
死んじゃいけない。」



要の真っ直ぐな瞳が


私を見つめる





“いたぞ!!” “はるひー!!”

“まてぇぇぇえ!”



「くそ!あいつら、もう来たのか」






「いや!あたしはみんなといたい!
かなめといたい!
あたしだけ助かるなんて、

そんなのいやだ!!!」






その瞬間、私は要の腕のなかにいた。




「あの時も、
おんなじこと言ってたな。」


「か、なめ?」





「はるひ、生きろ!」














ドンッ







要が私を

崖下へと押した。


















__約束、守れなくて、ごめんな











___約束?


ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー

“水がバスに!!”

“誰か助けてぇ!”

“いやぁぁぁあ!!!”



“はるひ、ここに隙間がある。
お前はここから出ろ!”


“いや!かなめと一緒にいる!
あたしだけ助かるなんて、


そんなのいやだ!”









“はるひ!!
俺も後から行く。追いかける。

だから、先に行け”




“ほんと、?”



“ああ”


















___約束だ。





















ピッ ピッ ピッ


規則正しい機械音


「は、るひ?はるひ!
目を覚ましたの!? よかった。
よかったぁぁ。」




「お父さん、おかあ、さん」







テーブルには新聞が置いてあった。


見出しを見ると私は

それを、強引に広げた。




“神川高校水難事故

生徒38名死亡


1人意識不明の重体”








「はるひ?これ、
ポケットから落ちてきたんだけど」







青い、イルカの、ストラップ…。








“ピンクと青の
イルカのストラップ
交換したら付き合えるらしいよ?”








__かなめ、バスのなかで、わたしの
ポケットに、これ……







「か、なめ。かなめ。かなめぇ!!

どうして かなめ。」





















「はるひ、終わったか?」


「うん」



あのあと私は退院して

あの崖に、慰霊碑をつくった。



みんながあっちでも

幸せになれますように。













_あさひ、生きろ。








風にのって


要の声が聞こえた気がした。







end






ーー*ーー*ー*ーー*ー*ーー*ー



最後だけ長くなってしまって。

読みにくいと思いますが、申し訳ございません!



最後まで読んでくださった方々


ありがとうございます。

渚*・2020-02-04
小説
ポエム
独り言
片想い
未来の恋の行方
引用失礼いたします

親をうるさいと思っている人達へ
伝えたい事
※引用です


 あなたはお母さんの声をおなかの中にいる時から聞いています。
お父さんも、あなたが赤ちゃんのころからたくさんの言葉がけをしてくれました。

 その声のおかげで、あなたは安心して眠ることができ、ご飯を食べられるようになり、青信号で道を渡ることを覚え、良いことと悪いことの区別がつくようになりました。

 ところが、最近その声が「うるさい」と感じるようになった。
なぜでしょう。
それはあなたが成長したからです。
親の声以外の声も聞けるほどに成長したからです。

 もし、あなたが親の声を「うるさい」と感じずに大きくなったらどうなるでしょう。
あなたは、きっと親の言うことしか聞けない人間になってしまうでしょう。
親以上の存在になれないことを意味します。

 さて、この話をふまえた上で、しっかりと親の声を聞いてください。
それは、ここまでのあなたを育ててくれた声です。その声がただ感情的だったり、意味がわからなかったりしたら、逃げたり、だまったりせず、「おかしい」と伝えてみましょう。

 その言葉は、口ごたえでも、反抗でもなく、あなたの成長の証しです。
しっかり示しましょう。
親もきっとわかってくれます。
冷静に、一人の人間としてあなたを見てくれるようになるでしょう。
親から、逃げないで

🐻ルルロロちゃん🐻・2019-06-06
偉大だ
引用失礼いたします
若い子達へ
伝えたい事

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に11作品あります

アプリでもっとみる

約束①~違和感~



最近、クラスのみんなが

優しい


何がおかしいかっていうと


例えば私が隣のひとと

おしゃべりをしていたとき


「そこー!うるさいぞー!!
授業中だ!…って結城か。
すまないな、話してていいぞー」

こんな感じ。

先生だけじゃない、

みんながこんな感じ。



宿題を忘れたら私に

自分の宿題を譲ってくれたり


お弁当を忘れたら

まるまる私にくれる。


「どうして、みんな私に優しいの?」


「そう?いつもどおりじゃない?」









だけど一人だけ

私に冷たいやつがいる。


佐賀要。


かなめは、私の幼なじみで



私の、好きな人


前は二人でサッカーしたり、

一緒に帰ったり


なのに最近は全く話していない。


その上たまに、冷たい目で私を睨む


キャンプの時、告白してから、かな。







_あれ?あの時返事、聞いたっけ?



「はーるひ!なに、見てんのー?
あっ!佐賀君のこと
見てたんでしょ?」


「ち、ちがうよ!
暇だから外見てただけ!」


「照れなくていいの!
ほらー佐賀くんのと行ってきなよ
あのときの返事、
聞いてないんでしょぉ?」


言われるまま、私の親友、舞と明海に

ひっぱられながら

要のほうへ行った








私は側に転がっていたサッカーボールを手に取ると

「か、かなめ!」

「久しぶりにサッカーでもしな……」




ゾクッ


冷たい目。

それだけじゃない。

なにか拒絶しているみたいに

光のない……。




「なにも、覚えてないのかよ」


確かに、そう聞こえた。


ボソッと呟いた小さな声だけど

確かに。

・・・・・
覚えてない



どうゆうこと?

最後に話したのはキャンプで

そのあと、なにか…






フラフラとしたまま教室に入ると

私は舞と明海の

談笑してるほうへ行った。



「ねぇ、キャンプのとき、
なんかあったけ?」







_。








みんなの声が止まる。


私が禁忌を冒してしまったような

そんな錯覚をしてしまうほどに。


冷たい視線と緊張が走った。




「もうっ、なにいってんのはるひは!
あのあと海見て
バスで帰ったじゃない」


“はるひったら”

“寝ぼけてたからね”

”あはは” “ふふふ”



コワイ。


なにかおかしい。
















私は次の日、

いつもより早く学校へ行った。




なにかを知っている、


要と会うために。

渚*・2020-02-02
小説
ポエム
独り言
不思議
違和感
秘密
約束
マンガ
引用失礼いたします
未来の恋の行方
片想い

今日お前が
死にたいって思った1日は

昨日誰かが生きたかった
1日なんだよ

Y.M・2022-03-20
名言集から。
心に響く名言集から。
引用失礼いたします

あなたよりかっこいい人も

あなたより面白い人も

今の私の中では見つからない。

他の誰かじゃダメなの。

あなたがいい。

あなたが好き。

ありあ・2020-01-07
引用失礼いたします
先生が好き

ひとつだけ言わせてくれ

過去は大事だ

けど、取り戻せないのは過去だけじゃないよ

いつだって 今だって

うちらは取り戻すことの出来ない

そんなかけがえのない時間に生きてんだよ

るるる・2019-09-02
引用失礼いたします
若干変えてる
僕等がいた

生きている事と、死んで了っている事と、
それは両極ではなかった。

文豪好き・13時間前
文豪
城の崎にて
志賀直哉
引用失礼いたします
おすすめ

他に11作品あります

アプリでもっとみる

その他のポエム

独り言
864010件

自己紹介
69330件

ポエム
474723件

好きな人
259903件

どこにいるの?
2333件

398591件

辛い
143881件

先生
97933件

トーク募集
56386件

片想い
201773件

恋愛
164009件

死にたい
73517件

クラス替え
5660件

好き
182560件

友達
61043件

片思い
163642件

入学式
1283件

彼氏
71704件

48002件

学校
38438件

大好き
87160件

すべてのタグ