🫧☁️Yuzu✖shio☁️🫧・2023-07-26
愛を伝えたいだとか、
感想ください🫧
Take/14 《あの日きみも》
(電話)
(プルルルル)
『…、栞里ちゃん?どうしたの?』
『………な、凪がね……』
『どうかした?』
『………、事故に遭ったって…』
『え……、?ほ、ほんとうに?』
『……うん』
『事故、か…』
「唯織に伝えたいことがあるの!」
なんだよ…伝えたいことって
(病院)
『凪…、なんで、あんなことになったの…?』
『居眠り運転、…凪なんにも悪いことしてないのに』
『どうして…』
『唯織…』
『……、凪は、無事なのか?』
『右腕、右足骨折』
『脳には異常なし』
『栞里ちゃん、詩季』
『意識はちゃんとあるって…でも、目を覚まさない可能性があるって』
『え……?』
『……唯織もそんなこと言われてた。でも、目を覚ました。
だから、凪にも可能性はある』
『……』
『そばにいてあげな、』
『え?』
あんた
『…唯織が、入院してるとき、いちばんそばにいたのは、凪だから。
……居てあげてよ』
『うん』
Take/5 《あの日のきみ》
『はなしってなに?』
『あの日のこと、事故に遭った日のことなにも覚えてないんだな?』
『うん。』
『……、知りたくもないか?遭った日のことなんて』
『…………ただ、凪に、俺が言ったことがわかんなくて…』
『それは、俺もわからない。だけど、聞ける時が来たら、それは、聞けばいいんじゃないか?』
『…うん』
『おはよー』
『ねぇ、凪…聞いて』
『ん?』
『わたし、夏祭り…千空に告白する』
『うん。…え!?』
『こ、声でかいって!』
『ごめん。(いまにもはなしたいよ、だって、千空も夏祭り咲奈に告白するって言ってるんだもん!
でも、すごく我慢!絶対言うな、凪!)』
『今も緊張してる!』
『がんばってね!』
『うん。ありがと!』
『蓮都どうしたの?』
『あ、凪。』
『なんかあった?』
『キーホルダー落としちゃった』
Take/10 《花火》
『花火、綺麗だね』
『うん。』
『ねぇ、写真とらない?』
『いいよ。』
『わたしと、唯織と蓮都が仲良くしてるとこ、思い出にしたいじゃん!』
『………思い出、か(ボソッ)』
『ん?』
『なんでもない』
『いい?とるよ?はいチーズ!』
(カシャ)
『撮れたー!』
『よかったな』
『わたし、ちょっと飲み物買ってくる』
『俺も行こうか?』
『大丈夫』
『……、唯織ってさ、凪のことすきなの?』
『え?』
『俺が凪のことすきだからさ、聞いておこうって思って』
『………すきだよ』
『…、そっか。』
『俺さ、凪のこと、小学生のときからすきなんだよね。
だから、唯織には、わたさない』
『…………』
『おまたせー!』
『おかえり。』
Take/1 《すき! 》
『唯織!すき!』
『ごめん!』
『なんでー!』
『また振られたー!』
『凪は、何回振られたら、気がすむのよ。』
『いいよって言ってくれるまで!』
『今日で何回目?』
『115回目!』
『よく覚えてるよね…』
『だって、こーーーっんなにすきになったのは唯織だけだもーん!』
『すごいよ。すきなひとに何回も何回も告白できるなんて…』
『咲奈は、千空とどうなの?』
『もう、あっちはすきとか、気づいてないよ』
『そっか。』
『まあ、お互い頑張ろうよ!』
『うん!』
この夏、まさか、あんなことになるなんて、思ってもなかった
追加ー!
早見 咲奈 はやみ さな(16)[凪の親友で、千空に片想いをしている…]
宮城 千空 みやしろ ちあき(16)[唯織の親友で、咲奈に片想いをしている…]
つまりふたりは、両片想い!
Take/16 《両思い》
『退院、おめでとう』
『ありがと』
『まぁ、あと右足が治れば完全復活!だね』
『うん。みんな、ありがとね。たくさんお見舞いにきてくれたりしてくれて』
『事故にあったって聞いてめちゃくちゃ焦ったんだから!』
『咲奈ごめんね?心配かけて、』
『そうだよー!うわぁーーん(泣く)』
『大丈夫?』
『全然だいじょうぶじゃなーい!』
わたしはひとつ入院してから嬉しかったことがひとつありました。
唯織と両思いにまたなれたことです
『ただいまー、ひさしぶりに帰ってきたなー』
『凪、そこ段差あるよ』
『え…?』
『ほら、乗って』
『で、でも』
『凪、松葉杖で歩いても、危ないから』
『………重いよ、わたし…』
『凪は、軽いよ。ほら』
『…、うん』
(おんぶ)
『全然、重くないじゃん。』
『っ、……べ、べつに?お、おもいし!』
・・・
『なに?俺にこれされて恥ずかしいの?凪ちゃん』
『っ…!からかわないでよ!』
・・・
『あははは、かわいいね凪ちゃん』
『ちゃん呼びやめろー!』
Take/15 《ねぇ、聞いてよ》
(凪の病室)
『……凪、……どうして今日……俺に伝えたいことがあるって聞いたの?』
『……………』
『栞里ちゃんに……聞いたよ。大事な…話なんでしょ?……ねぇ、聞いてよ…俺に、
なにを伝えたかったの?……目を覚ましてよ。俺も伝えたいことがあるんだ、
凪のこと、少し前からすきだった。このこと、聞いてほしいんだ』
『……』
『むかしのこと、教えてほしい。事故に遭った日も、その前のことも。全部全部思い出したいんだ』
『……』
(手が少し動く)
『っ…、?!凪、?』
『……っ、あ……い、おり?』
『う、うん』
『……ごめんね、行けなくて…』
『大丈夫、凪は、あのとき…俺に何を伝えたかったの?』
『えっ……それは…、唯織の記憶のこととか私が唯織のこと…好きってこととか?』
『え?!そうなの?』
『やっぱり覚えてないんだね、自分から告白したくせに、ほんとバカみたい。
約束したの唯織と…もし記憶がなくなっちゃったら私が何回でも唯織に告白するって』
『っ……だから、何回も』
『そうだよ。嬉しかったから唯織に、このこと忘れられたくなかったんだよ。でも思い出してくれて嬉しいよ!わたし、大好きだよ?唯織のこと』
『っ……俺も』
Take/12 《すきになってよかったって思ってるよ》
『お姉ちゃん!』
『凪!久しぶり。詩季の家で今、同居してるんでしょ?』
『うん。』
『そっか…。唯織は?元気?』
『うん。』
『記憶は?戻った?』
『うんん。そう簡単には戻らないよ…』
『いまもすき?』
『……うん、すきになってよかったって思ってるよ』
『そっかー!なら、想い続けろ!誰よりも、ずっと!』
『うん!わたし、気持ちを伝えてくる!』
『わかった』
『………凪!』
『っ……!蓮都、どうしたの?』
『俺さ、凪に伝えたいことがあるんだ』
『なに?』
『………俺、凪がすきだ!』
『え………』
Take/13 《きみだけしか見てない》
『ど、どうしたの急に…?冗談でしょ?』
『……冗談じゃない。俺は本気だ』
『……なんで、?』
『昔からすきだった。凪のことが』
『…、わたしは、その言葉には、こたえられない』
『……わかった』
『友達のままが、いちばんいいんだ。蓮都とは、』
『うん、』
『じゃあ、ね?』
『じゃあ…』
(電話をしている)
『もしもし?いまどこにいる?』
『え…塾の帰りだけど…』
『わかった!塾の前で待ってて!』
『うん…なんで?』
『唯織に伝えたいことがあるの!』
『わかった。待ってる』
『じゃあね!』
『うん、』
(電話をきる)
『早く伝えに行かなきゃ、』
『そこの女の子!あぶない!』
『え…っ?』
(ドンッ)
『……ねぇ大丈夫?だれか、救急車を呼んでください!』
ーその日、凪が来ることはなかった
Take/6 《思い出のキーホルダー》
『キーホルダー落としちゃった』
『え!なんの?』
『3人でお揃いのやつ』
『っ………』
これ
「凪…、キーホルダー……壊しちゃった……」
『……探そう、蓮都』
『うん。』
『あ…あったよ!』
『あった?』
『うん。』
『そっか、よかった』
『ありがとう、探すの手伝ってくれて』
『うんん。大事なものじゃん!』
『うん!宝物!』
『じゃあ、ね?』
『うん。』
(凪の部屋)
(壊れた唯織のキーホルダーをだす)
『…………っ、なんで、なんで、唯織が思い出のこと
忘れなきゃいけなかったの?どうして、
こんなことになっちゃったんだろ…唯織……あの日きみが、
わたしに、告白をしてきたんだよ……そんなこと、忘れないでよ…』
Take/2 《同居生活スタート!》
『てことで、今日からよろしくね。凪ちゃん』
『はい!』
『わからないことがあったら、わたしか、詩季か、唯織に聞いてね。』
『わかりました。これからよろしくお願いします、あゆみさん』
『うんじゃあ、わたし仕事行ってくるから。行ってきます』
『いってらっしゃい!』
『………、なんでこんなことになるんだよ。』
『わかんないよ。わたしのお母さんが、出張に行ったからだよ。心配性だからさ…
お父さんが死んじゃってからは……』
『………』
「い、唯織…どうしよ。お父さんがー!」
「え…?どうしたの?」
「帰ってきたら、たおれてて、お母さんには連絡がつかなくて、お姉ちゃんは、今帰っくるって!」
『それからか…凪が夢をあきらめたのは…(ボソッ)』
『ん?』
『なんでもない。……、栞里ちゃん元気?大学生だっけ、』
『うん。元気だよ』
『そっか…』
『そういえば、詩季くんは?』
『あ…、今日は帰ってこない。』
『わかった』
『………、』
(空港)
『やっと、ふたりに会える日が来た。』
Take/4 《あの日のこと、唯織は覚えてないんでしょ?》
(唯織の部屋)
『唯織!見てー!』
『あ、なつかし』
『これあれだよ!蓮都が留学行く前の!』
『……、あ…あぁ、あれか……』
『………あの日のこと、唯織は覚えてないんでしょ?』
『……うん、』
唯織は、あのあとに事故にあって一部のことを忘れてしまった。
だから、どうして、わたしが何回も何回も唯織に告白する理由も、唯織は
覚えていない。
『大丈夫!それほど、たいしたことなかったから!』
『そのとき俺、凪になんか言ったんだろ?』
『……、べつにさ、唯織が知らなくていいことだから』
『は?なんでそうなんだよ。俺は、なにを言ったんだよ…』
『…本当に覚えてないんだ、』
『……うん』
(ガチャン)
(ドアが閉まる音)
『っ…!詩季!』
『あ…、唯織、凪…久しぶり』
『エレキギター?』
『うん』
『できるの?』
『うん。大学で、やってる』
『そうなんだ!』
『普通のギターもひける…』
『すごいね!』
『ありがと…、唯織、明日時間ちょっとある?』
『うん。』
【愛を伝えたいだとか、】
お話の人物
主人公 間庭 凪 まにわ なぎ(16)[唯織がむかしからすきで告白を
何回もしているけど、ぜーんぶ
振られている。
振り向かせるために、
毎日がんばっている]
瀬戸 唯織 せと いおり(16)[凪のいとこで、クール。
めちゃくちゃかっこいいと
言われているが、ほんとは…?]
菅谷 蓮都 すがや れんと(16)[凪たちのもうひとりの
いとこで、
留学で帰ってきた。ひそかに、
凪に恋をしている]
Take/7 《きみの言葉》
4年前
『じゃあ、またね。蓮都!』
『うん。』
『元気でな!』
『うん。』
(信号機)
『蓮都、行っちゃったね』
『うん』
『それで、このあとさ、』
(車がブレーキをかけられなくて猛スピードできている)
『っ、凪!あぶない!』
『っ、?…!』
(ドンッ!)
『っ…………、い、唯織!』
『…………な…凪?』
『唯織!大丈夫?あ…頭から…ち、血が……』
これ
『だいじょうぶだよ…だいじょうぶ…あぁ…凪キーホルダー…壊しちゃった、
ご……めん』
(われている)
『……い、いいよ…』
『はぁ…はぁ……凪?』
『ん……?』
『……俺、……ひとつだけ……ひとつだけ言うことがあった……』
『なに?』
『俺………ずっと前から……凪のこと……すきだった。』
Take/11 《わからないこの気持ち》
『なんで俺あのとき、凪のことすきって言ったんだろ……』
『記憶が戻ったとか』
『それはないと思う。だって凪が最後俺に話したことだって覚えてないし……』
『ずっと最近気にしてるよね、唯織』
『だってあいつが気にしてるってこと、わかったから』
『そっか』
『でもなんであの時言ったんだろ…俺』
『……すきなんじゃないの?』
『っ……!』
『記憶はなくなってしまったけど、それ以来から凪のことがすきだったんじゃないの?
戻ったってわけじゃないけど、また唯織がすきになったんじゃない?』
『………そうかもしれない。でもわからないんだこの気持ち』
『唯織。それが恋っていう気持ちだよ』
『っ……、』
『だから、記憶も、恋も、ないもん全部取り返してこい!』
『うん!』