“まだ一緒にいたい”
そう言ってしまいたい衝動を
なんとか理性で抑え込んで。
「行ってらっしゃい。」
そう告げると君は
そんな顔すんなよ、って。
またあと(仕事)で会えるやん、って
笑いながら言う君。
「でも私今日外(オフィスから)出んもん。」
「じゃあ~(業務名)に来て。俺行くから。」
「でもヘルプ頼まれなきゃ行けないし…。」
「 絶対いけるて。
無線から俺の声きこえたら急いで来いよ?」
「わかった。」
「じゃあ行ってきますっ。」
「 行ってらっしゃい。」
そう言ったのになぜか動こうとしない君。
どうしたのかと尋ねようとしたら。
「そんな顔されたら行かれへんな。」
寂しん?っていじわるな質問。
うん…って答えた私を見て
君はすごく優しい瞳をしながら微笑んで。
じゃあ充電やな、って。
そう言って少しの間、私を抱き締めた。
「ね?遅刻しちゃうよ?」
「まだ全然よゆーや!充電完了した?」
「うん。でも半日も持たないかも。笑」
「……笑。そしたら行って抱き締めたるわ♪」
「ちゃんと仕事して。笑」
なんて会話をしてたら
面白くなってきてふたりで笑って。
今度は俺が離れたくなくなってきた、
なんて君が言い出す。
「優菜のが移ったな。笑」
「だってさっきあげたもん。笑」
「やっぱりな。弱くなったと思ったもん。笑」
行ってらっしゃい、って
今度は笑顔で私が言う。
行ってくるわ、って。
君はなんでか投げkissをしながら
あとでな、って。
笑顔でお仕事に向かって行った、
いつかの朝のこと。
優菜・2018-08-08 #騎士くんと #幸せな朝 #独り言
