#目と目が合うと

世界から私がいなくなっても、

世界の時間に刻まれた一瞬の
私の命は、

世界の記憶として残り続ける。



世界よりも、

貴方の記憶に深く長く残りたい。

君に会えることがこの世で一番の幸せです。

夢から覚めればいつか魔法は解ける

そうと分かっていても愛し愛されて

死ぬ夢を魔法でもいいから見せてよ

合わない視線はすれ違う

君の視線と会いたいんだ

貴方がこの世界にいるって、

知ってはいるのに

信じきれなくて。


どうしたら、会えなくても

言葉を交わせなくても、

貴方の存在を信じることが

出来るのでしょうか。

君を忘れた先に

私の声だけが残った

呼んでいたのは君じゃない

だけどその響きはずっと

君の名前に似ていた

大切なことは わかってるけど

大切なものに 気付けなかった

見えない心を 触れられない愛を

せめて 貴方の傍で 感じていれたなら

嗚呼

失って気付くものを　愛と呼ぶんだね

恋に恋するように



僕は君に恋をしているのかな

視線が絡む

外せないのは 君のせい

好きなものほど

終わってほしくない時ほど

一瞬で過ぎて

私はまだ引きづったままで。

7ー2

曲がり角で

キミが曲がったのに

気づかなかったので

キミとぶつかりました

キミは怒って

ちゃんと前を向いて

歩きなさいよ

ボクに向かって

文句を言います

キミこそ下を

向いていたよ

ボクが言い返したら

ワタシは下を見ながら

前が見えるんだよと

ムチャクチャなことを

言いました

空を仰ぎ　心を還す

僕等は　上ばかり見て　生きていけない
落ち込んで　下を向くこともある

涙を流す理由はあっても
涙を堪える理由はない

それなのに　泣けないのはどうして？

一雫　零れれば
花を咲かすことが

出来るのでしょうか？


『落涙ブラッサム』

7ー3

でもどうして

下を向いていたの

ボクがたずねると

アンタは今日の

算数の授業を

覚えていないよねと

今日の4時間目の

算数の授業の話を

ボクに向けました

ハッキリと

覚えているよ

ボクがそう言ったら

そんなことは

覚えていなくて

良いんだよ

キミはボクの頬を

つねります

7ー1

学校の帰り道

キミはうつむいて

ブツブツと

ひとりごとを

つぶやいています

下ばかり見ている

キミの姿が珍しくて

何か地面に

落ちているのかと

気になったので

ボクも下を向いて歩きます

7ー4

分数は大事だから

しっかり覚えないと

ボクが算数で習った

分数のことを話したら

そんな分数よりも

ワタシが授業中に

お腹が鳴って

先生と目が合って

恥ずかしい上に

問題を当てられて

それが解けなくて

カッコ悪い思いを

したんだよ

ドーナツがあったら

穴に入りたかったよ

ボクはそれを聞いて

そんなに落ちこんでないと

安心しました